Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
輪行サイクリングと
のんびりポタリング

夏の終わりの予感                        2019年8月18日 日曜日

2019-08-19 14:19:01 | サイクリング・自転車旅
 超大型台風が過ぎて、ものすごく暑い日が続く。
 20日ぶりだろうか、久しぶりに手賀沼まで走ってみようと思った。
 いつもの場所から緑の田んぼを眺める。景色は真夏の姿だ。



 左右に茂る夏草で、道幅が半分になってしまったよ。



 手賀沼では、ちょうどトライアスロンの大会をやっていて、自転車専用道は走ることができなかった。仕方なく一般道を行く。



 途中水面を走る白いヨットを見かける。青い水面に白いヨットはステキだね。いかにも夏という感じがするよ。



 あまりに日差しが暑いので、お寺の裏の木陰で一休み。木陰は涼しくてなかなか立ち上がれない。風がとても気持ちいい。





 田んぼの稲は、もう穂がたれてきている。収穫も近い。長引く梅雨で、一時稲の生育がどうなるかと心配されたが、どうやらだいじょうぶそうだね。





 広い公園だが、真夏の日盛りで人の姿はどこにも見当たらない。





 日向にひっくり返ったアブラゼミの姿をいくつも目にするようになった。道端に転がっているアブラゼミを見つけるたびに思う。夏の終わりが近いと。
 そしてみみ爺は、なぜかせかされているような感じになる。




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怪我から蘇ったみみ爺、多摩湖、狭山湖を走る。   2019年8月3日 土曜日

2019-08-09 14:57:16 | サイクリング・自転車旅
 遅い梅雨明けのあと、猛暑日が続いている。
 朝、まぶしいばかりの真っ青な夏空が広がっていたよ。ギラギラ輝く太陽が今日の暑さを予感させる。今日も日本中が35度以上の気温になるというよ。
「行くのやめたら?」
 と家内は言う。
 熱中症で搬送される人や、命を落とす人が日に日に増えている。
 みみ爺は、外の日差しの強さについ怖気づいてしまった。
 しかし、あの時はどうだったかなあと、猛暑日に出かけた過去の自分のブログ記事を読み返して、やっぱり出かけることにしたんだ。

 電車の中は寒いほどに冷房が効いていた。半そで一枚では上に羽織る物がほしいくらいだったよ。
 中央線の三鷹駅で降り、北口の交番横の通路で自転車を組んだんだ。そこには自転車をもたせ掛けるのに都合のよい壁があった。しかも、日ざしがあたらない場所だったので、暑さはそれほどつらくもなく、ちょうどよかった。
 ただ、そんなに狭い通路ではなかったが、奥に地上と改札階を行き来するエレベーターの入り口があり、ひんぱんに行き来する人通りが気になった。
 


 玉川上水に沿った比較的静かな道を行く。たまに車は通るが多くはない。
 ところどころに木陰があり、気持ちがいい。気温はすでに30度をこえているのだろうが、ペダルをこいでいると風があたり涼しい。



 1キロほど走ると境浄水場の前に出た。そこから玉川上水を離れ、浄水場前の広い道を行く。そして浄水場に沿って十字路を左折し、井の頭通りを進む。



 さあ、多摩湖自転車道だよ。木陰があり快適だ。ロードバイクやママチャリが走っている。散歩する人、ジョギングする人、いろんな人がこの道を楽しんでいる。木漏れ日、青空、風、公園、花、道を行く人々、自転車、すべてが新鮮だ。生きているっていい。





 ところどころに小さな公園などもある。何より車を気にしないで走ることができるのでいい。こんな道が多摩湖までずっと続いているんだね。なかなかいい道だよ。



 西部多摩湖線の八坂駅近くのお地蔵さんのところで一休みした。止まると日差しが強く、空気が熱い。水が美味しい。今日も暑くなるというので、保冷水筒に氷水を入れてきたんだ。それがたまらなく美味しい。



 多摩湖のダムの堤体の上から上堰堤の方を望む。彼方に上堰堤がかすかに見える。
 この多摩湖は、上堰堤(通称、中堤)で西と東に分かれているんだ。上堰堤の上は埼玉と東京を結ぶ重要な道路になっているそうだよ。
 「多摩湖」とは通称で、本当は村山貯水池というそうだ。みみ爺は、そんなことは知らなかった。
 青い夏空がとてもきれいだ。



 取水塔が二つ見える。左の取水塔は第1取水塔で、日本で一番美しい取水塔ということらしい。東京都選定歴史的建造物なんだそうだ。
 遠くに見えるのが第2取水塔だね。



 第1取水塔にまけないくらいこちらも美しいよ。
 湖水が空を映して、空と同じくらい青いよ。



 堤体の上から湖とは反対の東側を眺めると、東村山の街が広がっている。



 堤体の上は日差しが暑いので、早々に多摩湖自転車道へもどる。ペダルをこいでいるかぎり暑さはそれほど感じることがない。風が気持ちいい。
 車に気をつかうことがないので、安心してのんびり走ることができる。ときどきロードバイクに追い抜かれる。





 ダム堤体から5キロほど走ったところで、以前から気になっていた謎めいた赤坂トンネルへ向かうために苔むした細道を下る。



 いちど旧青梅街道へ出るが、すぐに右手の住宅地に入って行き、さらに細い山道へと進んだ。なんとなく心細くなるような薄暗い山の中だよ。





 カーブを曲がると、苔むした道の先にようやくトンネルの入り口が現れてほっとした。



 なんともいい雰囲気のトンネルだ。



 トンネルは、山口貯水池(狭山湖)建設のための軽便鉄道の軌道が通っていたという。小ぶりだがとてもしっかりした造りのようだよ。



 赤坂トンネルを抜けて、番太池というなんとなく不気味な雰囲気の、昔の灌漑用水池の先を右に入っていく。



 すると次にまたトンネルが現れたよ。御岳トンネルとある。
 御岳トンネルの出口の先には次の赤堀トンネルの入り口が見えるよ。 





 赤堀トンネルの出口側だ。



 4つ目の横田トンネルだ。このトンネルの中が一番涼しかった。
 この4つのトンネルは、通行できるのは昼間だけで、夜にはシャッターが下りて閉ざされてしまうそうだ。



 横田トンネルを出たところが都道55号だ。強い真夏の日差しが襲いかかってきた。トンネルの中とはえらい違いだ。
 都道を150メートルほど北へ進んだところから斜めに右の道へ上っていくと、やがて山道に変わった。静かだが暑い。





 しばらく山道を進むと、ふたたび都道55号と平行してで続く自転車道に出たよ。木陰もあるし、そこそこスピードも出せるので、風を切って涼しい。



 金乗院の千躰観音堂だ。日本の五重塔とは雰囲気が違う。中国にあるような朱塗りの八角の五重塔だ。



 観音堂の下に、おどろおどろしいトンネルがあったよ。
 トンネルの中に入って巡ることで、四国88霊場と西国33札所を巡礼したのと同じことになるそうだ。



 怖いもの見たさで足を踏み入れると、中はこんな具合だった。



 金乗院本堂が下に見える。本尊は秘仏で、山口観音と呼ばれる千手観音像だそうだ。



 先へ進むと、こんどは狭山不動寺という寺があった。ちょっと山門を入ってみる。



 多宝塔や大黒堂などがある。大黒堂の本尊は上野の寛永寺見明院から迎えたという。







 狭山湖だ。



 「狭山湖」とは通称で、正しくは山口貯水池というんだね。これもみみ爺は知らなかった。眺めはいいが、ここも暑いね。





 北側から狭山湖を回ってみる。延々と鬱蒼とした森の中に続くアップダウンの激しいダート道だ。多摩湖の姿が見えない多摩湖自転車道と同様に、こちらも狭山湖は湖面も見えない。眺望もなくただ蒸し暑い森の中の道だ。
 狭山湖は心霊スポットとしても知られているそうだよ。貯水池建設に伴い、勝楽寺村や山口村が湖底に沈んだ悲しい過去の話や、真相は定かでないが、江戸時代に周辺が姨捨山として使われていたとかの話から、いろんな心霊現象が起きると噂されているんだ。たとえば、レジャー施設のない湖に夜中にボートが浮かんでいて乗っている人影を見たとか、周辺では死亡事故が多いとか、迷い込んだら恐ろしい目にあう不気味な道があるとかだ。
 心霊スポットと言われるわけが何となくわかるような気がする。たしかに、曇り空の薄暗い日や夕闇迫る時刻などには走りたくない道かもしれない。







 ほとんど全線ダートの道で、多摩湖自転車道のようにロードバイクの姿はなく、たまにマウンテンバイクとすれ違うきりだ。
 とにかく蒸し暑い。もう少し涼しい季節だったら気持ちのいい道かもしれない。







 蒸し暑い森の中の退屈なダート道にあきたころ、ふたたび多摩湖自転車道に出て、森の中の道より涼しい道を走り、多摩湖・上堰堤の道を行く。この上堰堤の道は非常に交通量が多く、楽しくない。交通量の多いのは東京と埼玉を結ぶ重要な道だから仕方がないが。
 遠くに、朝、最初に訪れたダム堤体が見えるよ。ずいぶん大きな貯水池だね。



 帰路、正福寺という寺に立ち寄ってみた。



 この千躰地蔵堂は国宝なんだね。本尊は木像の地蔵菩薩立像だそうだ。そのほかに千躰地蔵堂と呼ばれるとおり、堂内には多くの小地蔵尊が奉納されているという。見てみたいね。





 こちらは本堂だね。静かな、落ち着いた雰囲気のお寺だよ。



 暑さにうんざりしながらペダルをこぎ、来た道をたどって三鷹駅へ向かう。
 途中、小平駅の先で、旧小平小川郵便局舎の古い建物を見つけた。往きには気がつかなかった。
 現存する郵便局舎の中でも古いものの一つだそうだよ。市指定の有形文化財になっている。昔の趣のある建物だね。



 三鷹駅について、自転車を片付けているとき、一瞬めまいを覚えた。危ない、危ない。暑い一日だったね。お疲れさん、みみ爺。
コメント (7)
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