広河原逆川林道は、秩父側が崖崩れで長いこと通れなかったが、やっと全線開通したよ。台風6号の雨と風の影響で、再び崩落でも起きて通行止めになってやしないかと心配したが大丈夫だった。なにせこの台風6号の風は久々にすごい風だったからね。家が揺れて、いつ壊れるんじゃないかと、怖くて寝ていられなかったよ。
西武秩父駅から出発だよ。朝5時半の電車に乗って、2時間半かけてやっと着いたんだ。ちょっと眠い。
でも、駅に降り立った途端に元気になった。
予報通りいい天気だ。今日はかなり暑くなるらしい。水をしこたま仕入れておこう。駅から国道140号に出てすぐのところにコンビニがあるよ。
9時に出発。すぐに武甲山の痛々しい姿が目に入った。しかし、さすが武甲山、傷ついても雄々しい姿だ。
車の多い国道を逸れて、県道269号を進むことにした。静かで走りやすい道だよ。
県道73号に入ってすぐ、秩父鉄道の線路に架かる橋の上から、浦山ダムらしい姿が遠く眺められた。
さあ、いよいよ有間峠へ向かうんだ。そう思うと心が躍る。秩父側の通行止めがなくなるまで、長く待ったからね。
まずは浦山ダムまでの急勾配の始まりだよ。
上り始めて間もなく、橋立川に架かる橋立橋を渡る。橋の上からの山の景色だよ。いいねえ。
あれが浦山ダムだね。さっき線路の上から遠く小さく見えていたのと同じだ。
ぐんぐん上って行くね。上り勾配12%とある。
動物注意の標示板だ。もうクマが出るのかと思ったら、猿の絵柄だった。ちょっと安心。
おお、いい眺めだね。下の方にちょっといい感じのアーチ橋が見える。ダムの前にある諸上橋だ。
最初に現れたトンネルだよ。赤石トンネルと書いてある。これから先トンネルがいくつもあるんだ。
トンネルの出口の向こうに次のトンネルが見えたよ。でも、このトンネルはくぐらず、手前を右へ行く。
浦山ダムだ。立派なダムだね。
なんでも日本屈指の大ダムらしい。ウィキペディアの説明によると、重力式ダムとしては奥只見ダムに続き全国2番目の高さで、関東地方では奈良俣ダムに次ぐ規模の堤高だそうだ。
すごいダムなんだなあ。
秩父さくら湖を眺めながら進むよ。春にはその名の通り湖畔にさくらが咲き乱れるそうだ。
空も水も青い。
再び県道に戻り、3つ目の道明トンネルを抜ける。
湖の対岸にアーチ橋が見えるよ。きれいな形の橋だね。大久保橋というらしい。いい橋だなあ。
おや、なんだか変わったトンネルが現れたね。これが寄国土トンネルというのか。何やら化け物の口の中に飲みこまれていくという感じだね。
出口側はこうだ。
…なるほど、化け物の正体は獅子だったんだね。けっこう長いトンネルだったよ。
前方に橋が見えてきた。浦山大橋だ。
県道73号はこの橋を渡る。しかし、みみ爺は橋を渡らず手前を左へ行くよ。県道より雰囲気がいいみたいだからね。
浦山大橋もきれいなアーチ橋だね。
トンネルだ。これは山掴トンネル。明かりもなく真っ暗なトンネルだよ。ちょっとドキドキするね。県道を逸れたのは、実はこのトンネルを通りたかったというのもあるんだ。
いよいよ山が深くなってくるね。浦山川に沿って上って行くよ。
堰堤を落ちる水音が心地いい。ダムにしろ、堰堤にしろ、滝にしろ水が落ちる景色は好きだよ。
おや、またトンネルだ。いくつ目のトンネルだろ。トンネルも好きだけど、中を走っているときに車が入ってくるといやだね。爆音が恐ろしい。右手に迂回する道があったので、そっちへ進むことにした。
川俣という小さな集落を抜けていくと、河童が釣りをしていたよ。
道がだんだんいい感じになって来たね。
やたらクマ出没注意の標示が目に付くようになって来た。念のためクマよけ鈴をつけたよ。
いよいよここから林道かね。本格的な上りが始まるんだ。ずっと以前から走りたいと思っていた林道だよ。とうとうその日が来た。嬉しいね。
さあ頑張るぞ。
流れに沿って上って行くよ。涼しげな水音が絶えない。
予報では昨日今日と暑い日が続くと報じていた。30℃を越えるところもあるらしい。熱中症という言葉がまた聞かれるようになった。暑さを心配していたが、山の空気は思ったより涼しく、木陰に入ると冷たいくらいにひんやりとしている。
長尾橋だ。浦山渓流フィッシングセンターはこの辺りにあるんだろうか。
林道もいよいよここらあたりからが本番だね。峠までずっと上りだよ。
ここを広河原谷というんだろうか。どんどん上って行くよ。
新緑の中に静かに水を落とす堰堤が見える。
だいぶ上ってきたね。日差しは強いよ。でも暑くはない。とにかく空気がひんやりしているからね。
こんなふうに水が落ちているところがところどころにある。
ぐいぐい上って行くよ。まるで下りというものがないね。
ここが大規模に崩落した場所だろうか。長く通行止めだったのは、ここの崩落によるものだったのだろうか。
この辺りの勾配がいちばんきついよ。自転車をガードレールに寄りかけておいてもずり落ちそうだ。峠から2~3キロ手前だろうか。15%以上ありそうな勾配だよ。
ほんとにきつい勾配だよ。
もう少しだ、ガンバレ、ガンバレ。
フーッ、きつかったねえ。
有間峠。とうとう上ったよ。嬉しいなあ。
晴れていてよかったよ。名栗湖が見える。すばらしい景色だ。まさに絶景だね。
飯能側の斜面を吹き上がってくる風がなんとも気持ちがいい。天然の冷風扇だよ。ずっとここにいたいくらいだ。
東京の小平からバイクで来た青年に撮ってもらったよ。
青年は飯能側から上ってきた。秩父側へ下り、青梅の方を回って帰るそうだ。
峠のコーヒーとアンパンは最高だよ。
さて、これから名栗湖方面へ下るよ。
下りは速いよ。急勾配をガンガン下って行く。ブレーキから手を離すと、たちまちものすごいスピードになってしまう。
今にも崩れてきそうな切り通しだ。
いい景色だなあ。こないだ走った房総の山もいいけど、やっぱりこっちの山々は違うなあ。
どんどん下って行く。
切り立った崖の下を突っ走って行く。この崖は迫力あるなあ。
大名栗林道の入口だ。全線ダートの林道だそうだよ。いつかは走ってみたいね。
ブレーキを握っている手が痛くなってきたよ。
こんなスピードで走りぬけてしまうのはもったいないような林道だね。
上りはつらいけれど、景色を楽しみ自然を感じられる。下りは楽でスピードも面白いが、景色など見る間もなく後ろへ飛び去って行く。
山の頂がどんどん頭の上の方に移って行く。もうこんなに下って来たよ。
ここでも水が岩を落ちている。
とがった小石が散らばっている。パンクしませんように。
これは小さな滝になっているね。
左手は逆川だ。
落合橋だ。林道はここまでかね。川の名前は逆川から有間川に変わるよ。
しかし、急な下りはまだまだ続く。
名栗湖だ。
有間ダムの上を行くよ。
ダムの上からの眺めだ。
これが有間ダムだ。入間川支流の有間川に、昭和61年に埼玉県営第1号として完成した多目的ダムで、ダムの形式は岩を積み重ねたロックフィルダムというそうだよ。…ちょっと地味なダムだね。
県道53号の新四海橋で入間川を渡る。
そしてこれが入間川だ。
県道53号から県道70号へと進む。車の少ない下り基調の道だ。
クジラや恐竜が現れた。
これも入間川の流れだよ。
県道70号は入間川の左岸を走っているが、車を避けて右岸の裏道を行くよ。裏道は車がなくていい。
広く整備された国道や県道はどちらかというと車が通るために造られた道だ。自転車では、ただ走り抜けるだけで、危険なうえにあまり味わいがない。
しかし、裏道はむしろ人が通り人が生活する道だ。あたたかくて、のんびりしていて、静かだ。自転車で走るにはこっちの方がいい。
ときどき入間川が眺められる。
この橋を渡ると飯能駅はすぐだよ。
橋の上から見る入間川だ。旅の終わりにふさわしい静かな眺めだね。
お疲れさん。
広河原逆川林道はほんとうにすばらしい林道だった。上りはきつかったけれど、峠からはずっと下りで楽しかったよ。
西武秩父駅から出発だよ。朝5時半の電車に乗って、2時間半かけてやっと着いたんだ。ちょっと眠い。
でも、駅に降り立った途端に元気になった。
予報通りいい天気だ。今日はかなり暑くなるらしい。水をしこたま仕入れておこう。駅から国道140号に出てすぐのところにコンビニがあるよ。
9時に出発。すぐに武甲山の痛々しい姿が目に入った。しかし、さすが武甲山、傷ついても雄々しい姿だ。
車の多い国道を逸れて、県道269号を進むことにした。静かで走りやすい道だよ。
県道73号に入ってすぐ、秩父鉄道の線路に架かる橋の上から、浦山ダムらしい姿が遠く眺められた。
さあ、いよいよ有間峠へ向かうんだ。そう思うと心が躍る。秩父側の通行止めがなくなるまで、長く待ったからね。
まずは浦山ダムまでの急勾配の始まりだよ。
上り始めて間もなく、橋立川に架かる橋立橋を渡る。橋の上からの山の景色だよ。いいねえ。
あれが浦山ダムだね。さっき線路の上から遠く小さく見えていたのと同じだ。
ぐんぐん上って行くね。上り勾配12%とある。
動物注意の標示板だ。もうクマが出るのかと思ったら、猿の絵柄だった。ちょっと安心。
おお、いい眺めだね。下の方にちょっといい感じのアーチ橋が見える。ダムの前にある諸上橋だ。
最初に現れたトンネルだよ。赤石トンネルと書いてある。これから先トンネルがいくつもあるんだ。
トンネルの出口の向こうに次のトンネルが見えたよ。でも、このトンネルはくぐらず、手前を右へ行く。
浦山ダムだ。立派なダムだね。
なんでも日本屈指の大ダムらしい。ウィキペディアの説明によると、重力式ダムとしては奥只見ダムに続き全国2番目の高さで、関東地方では奈良俣ダムに次ぐ規模の堤高だそうだ。
すごいダムなんだなあ。
秩父さくら湖を眺めながら進むよ。春にはその名の通り湖畔にさくらが咲き乱れるそうだ。
空も水も青い。
再び県道に戻り、3つ目の道明トンネルを抜ける。
湖の対岸にアーチ橋が見えるよ。きれいな形の橋だね。大久保橋というらしい。いい橋だなあ。
おや、なんだか変わったトンネルが現れたね。これが寄国土トンネルというのか。何やら化け物の口の中に飲みこまれていくという感じだね。
出口側はこうだ。
…なるほど、化け物の正体は獅子だったんだね。けっこう長いトンネルだったよ。
前方に橋が見えてきた。浦山大橋だ。
県道73号はこの橋を渡る。しかし、みみ爺は橋を渡らず手前を左へ行くよ。県道より雰囲気がいいみたいだからね。
浦山大橋もきれいなアーチ橋だね。
トンネルだ。これは山掴トンネル。明かりもなく真っ暗なトンネルだよ。ちょっとドキドキするね。県道を逸れたのは、実はこのトンネルを通りたかったというのもあるんだ。
いよいよ山が深くなってくるね。浦山川に沿って上って行くよ。
堰堤を落ちる水音が心地いい。ダムにしろ、堰堤にしろ、滝にしろ水が落ちる景色は好きだよ。
おや、またトンネルだ。いくつ目のトンネルだろ。トンネルも好きだけど、中を走っているときに車が入ってくるといやだね。爆音が恐ろしい。右手に迂回する道があったので、そっちへ進むことにした。
川俣という小さな集落を抜けていくと、河童が釣りをしていたよ。
道がだんだんいい感じになって来たね。
やたらクマ出没注意の標示が目に付くようになって来た。念のためクマよけ鈴をつけたよ。
いよいよここから林道かね。本格的な上りが始まるんだ。ずっと以前から走りたいと思っていた林道だよ。とうとうその日が来た。嬉しいね。
さあ頑張るぞ。
流れに沿って上って行くよ。涼しげな水音が絶えない。
予報では昨日今日と暑い日が続くと報じていた。30℃を越えるところもあるらしい。熱中症という言葉がまた聞かれるようになった。暑さを心配していたが、山の空気は思ったより涼しく、木陰に入ると冷たいくらいにひんやりとしている。
長尾橋だ。浦山渓流フィッシングセンターはこの辺りにあるんだろうか。
林道もいよいよここらあたりからが本番だね。峠までずっと上りだよ。
ここを広河原谷というんだろうか。どんどん上って行くよ。
新緑の中に静かに水を落とす堰堤が見える。
だいぶ上ってきたね。日差しは強いよ。でも暑くはない。とにかく空気がひんやりしているからね。
こんなふうに水が落ちているところがところどころにある。
ぐいぐい上って行くよ。まるで下りというものがないね。
ここが大規模に崩落した場所だろうか。長く通行止めだったのは、ここの崩落によるものだったのだろうか。
この辺りの勾配がいちばんきついよ。自転車をガードレールに寄りかけておいてもずり落ちそうだ。峠から2~3キロ手前だろうか。15%以上ありそうな勾配だよ。
ほんとにきつい勾配だよ。
もう少しだ、ガンバレ、ガンバレ。
フーッ、きつかったねえ。
有間峠。とうとう上ったよ。嬉しいなあ。
晴れていてよかったよ。名栗湖が見える。すばらしい景色だ。まさに絶景だね。
飯能側の斜面を吹き上がってくる風がなんとも気持ちがいい。天然の冷風扇だよ。ずっとここにいたいくらいだ。
東京の小平からバイクで来た青年に撮ってもらったよ。
青年は飯能側から上ってきた。秩父側へ下り、青梅の方を回って帰るそうだ。
峠のコーヒーとアンパンは最高だよ。
さて、これから名栗湖方面へ下るよ。
下りは速いよ。急勾配をガンガン下って行く。ブレーキから手を離すと、たちまちものすごいスピードになってしまう。
今にも崩れてきそうな切り通しだ。
いい景色だなあ。こないだ走った房総の山もいいけど、やっぱりこっちの山々は違うなあ。
どんどん下って行く。
切り立った崖の下を突っ走って行く。この崖は迫力あるなあ。
大名栗林道の入口だ。全線ダートの林道だそうだよ。いつかは走ってみたいね。
ブレーキを握っている手が痛くなってきたよ。
こんなスピードで走りぬけてしまうのはもったいないような林道だね。
上りはつらいけれど、景色を楽しみ自然を感じられる。下りは楽でスピードも面白いが、景色など見る間もなく後ろへ飛び去って行く。
山の頂がどんどん頭の上の方に移って行く。もうこんなに下って来たよ。
ここでも水が岩を落ちている。
とがった小石が散らばっている。パンクしませんように。
これは小さな滝になっているね。
左手は逆川だ。
落合橋だ。林道はここまでかね。川の名前は逆川から有間川に変わるよ。
しかし、急な下りはまだまだ続く。
名栗湖だ。
有間ダムの上を行くよ。
ダムの上からの眺めだ。
これが有間ダムだ。入間川支流の有間川に、昭和61年に埼玉県営第1号として完成した多目的ダムで、ダムの形式は岩を積み重ねたロックフィルダムというそうだよ。…ちょっと地味なダムだね。
県道53号の新四海橋で入間川を渡る。
そしてこれが入間川だ。
県道53号から県道70号へと進む。車の少ない下り基調の道だ。
クジラや恐竜が現れた。
これも入間川の流れだよ。
県道70号は入間川の左岸を走っているが、車を避けて右岸の裏道を行くよ。裏道は車がなくていい。
広く整備された国道や県道はどちらかというと車が通るために造られた道だ。自転車では、ただ走り抜けるだけで、危険なうえにあまり味わいがない。
しかし、裏道はむしろ人が通り人が生活する道だ。あたたかくて、のんびりしていて、静かだ。自転車で走るにはこっちの方がいい。
ときどき入間川が眺められる。
この橋を渡ると飯能駅はすぐだよ。
橋の上から見る入間川だ。旅の終わりにふさわしい静かな眺めだね。
お疲れさん。
広河原逆川林道はほんとうにすばらしい林道だった。上りはきつかったけれど、峠からはずっと下りで楽しかったよ。