一月に関東地方でめずらしく大雪が降った。そのとき積もった雪が、千葉ではようやく解けて姿を消してきたよ。
久しぶりに自転車で手賀沼へ向かった。
朝のマラソン風景だ。
手賀沼は相変わらずの冬景色だ。
空と水の色は、思わずブルッとしそうな青さだよ。
釣り人とサギの良好な関係を眼にした。つい足を止めて見ていると、釣り人は自分のそばにいるサギの存在にはもちろん気がついていて、ときどき振り向いてはサギに何か話しかけているようだよ。しかし、サギは決して逃げる様子もなく、いつまでもそばに立っているんだ。それはまるで恋人が釣り人に寄り添っているようにさえ見える。
人間と野生のサギとの不思議な情景にしばらく目を奪われてしまったが、2人(?)の関係を壊さないようにそっとその場を立ち去ったよ。
手賀沼を離れ、浦部地区へ向かう。
自転車を押して上るのもきつい坂に出会った。はじめ、「いけるだろう」と高をくくってペダルを踏み始めたけれど、中ほどまでも行けずにあきらめたよ。ギアーはインナーローにして、しかも立ってこいだが、頭の血管が爆発しそうになってやめた。そこからは自転車を押して上ったが、靴がすべるほど急な坂だったよ。
坂を上りきって、日差しが明るく降り注いでいる冬のさびしい畑の中を抜け、急な坂を下ってしばらく走ると、“月影の井”という古い井戸があったよ。
これは印西市の史跡に指定されているんだね。
かぶせてある網を通して中を覗いてみた。ゆれている水面が見えるが、すでに使われてはいないようだよ。
県道を横切り裏の細い道を行く。
と、コンクリートで固められた崖の上に寺の屋根が見えたんだ。
急な階段を上ってみると、そこは歓喜院という天台宗の寺の境内だったよ。
本堂の前にはまだ雪のかたまりが残っている。こちらの本尊は阿弥陀如来像ということだよ。
薬師堂と大師堂。
歓喜院を後にして、さらに裏道を進む。
県道に出て、そこでいきなり目を引いたのは、県道に沿って並んでいるたくさんの庚申塔だ。これが“浦部の百庚申”だね。なかなか壮観な眺めだよ。
それにしても朱に塗られているのはなぜだろう。
県道は狭い上に頻繁に車が通る。緊張して走るのは楽しくない。ふたたび細い道へ入っていくよ。
こんな道がみみ爺は好きだ。
日の当たる道で、雪はすっかり解けてなくなっているね。
しかし日陰は硬く凍っている。
小さな流れは浦部川だ。
短い急勾配の坂を上ると住宅地に出た。
千葉ニュータウンの広い道を行く。
東京電機大学キャンパス前の公園脇にあったのが“武西の百庚申”だ。こちらも見ごたえがあるね。
文字塔と、青面金剛像を刻んだ刻像塔が並んでいる。文字塔が90基、刻像塔が10基だ。
横道があるとつい入ってみたくなる。
だんだん怪しげな雰囲気になってきたよ。
おやおや、大丈夫かね。
ブレーキをかけるがタイヤがずるずる滑っていくよ。
新川の土手の道だ。向こうから疾走してきたロードバイクに驚いて、小さな動物があわてて枯れ草の中に飛び込んだよ。テンだろうかね。
久しぶりに自転車で手賀沼へ向かった。
朝のマラソン風景だ。
手賀沼は相変わらずの冬景色だ。
空と水の色は、思わずブルッとしそうな青さだよ。
釣り人とサギの良好な関係を眼にした。つい足を止めて見ていると、釣り人は自分のそばにいるサギの存在にはもちろん気がついていて、ときどき振り向いてはサギに何か話しかけているようだよ。しかし、サギは決して逃げる様子もなく、いつまでもそばに立っているんだ。それはまるで恋人が釣り人に寄り添っているようにさえ見える。
人間と野生のサギとの不思議な情景にしばらく目を奪われてしまったが、2人(?)の関係を壊さないようにそっとその場を立ち去ったよ。
手賀沼を離れ、浦部地区へ向かう。
自転車を押して上るのもきつい坂に出会った。はじめ、「いけるだろう」と高をくくってペダルを踏み始めたけれど、中ほどまでも行けずにあきらめたよ。ギアーはインナーローにして、しかも立ってこいだが、頭の血管が爆発しそうになってやめた。そこからは自転車を押して上ったが、靴がすべるほど急な坂だったよ。
坂を上りきって、日差しが明るく降り注いでいる冬のさびしい畑の中を抜け、急な坂を下ってしばらく走ると、“月影の井”という古い井戸があったよ。
これは印西市の史跡に指定されているんだね。
かぶせてある網を通して中を覗いてみた。ゆれている水面が見えるが、すでに使われてはいないようだよ。
県道を横切り裏の細い道を行く。
と、コンクリートで固められた崖の上に寺の屋根が見えたんだ。
急な階段を上ってみると、そこは歓喜院という天台宗の寺の境内だったよ。
本堂の前にはまだ雪のかたまりが残っている。こちらの本尊は阿弥陀如来像ということだよ。
薬師堂と大師堂。
歓喜院を後にして、さらに裏道を進む。
県道に出て、そこでいきなり目を引いたのは、県道に沿って並んでいるたくさんの庚申塔だ。これが“浦部の百庚申”だね。なかなか壮観な眺めだよ。
それにしても朱に塗られているのはなぜだろう。
県道は狭い上に頻繁に車が通る。緊張して走るのは楽しくない。ふたたび細い道へ入っていくよ。
こんな道がみみ爺は好きだ。
日の当たる道で、雪はすっかり解けてなくなっているね。
しかし日陰は硬く凍っている。
小さな流れは浦部川だ。
短い急勾配の坂を上ると住宅地に出た。
千葉ニュータウンの広い道を行く。
東京電機大学キャンパス前の公園脇にあったのが“武西の百庚申”だ。こちらも見ごたえがあるね。
文字塔と、青面金剛像を刻んだ刻像塔が並んでいる。文字塔が90基、刻像塔が10基だ。
横道があるとつい入ってみたくなる。
だんだん怪しげな雰囲気になってきたよ。
おやおや、大丈夫かね。
ブレーキをかけるがタイヤがずるずる滑っていくよ。
新川の土手の道だ。向こうから疾走してきたロードバイクに驚いて、小さな動物があわてて枯れ草の中に飛び込んだよ。テンだろうかね。