Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
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南房総の林道巡り…みみ爺一人旅             2016年5月5日 木曜日

2016-05-10 18:30:59 | サイクリング・自転車旅
<原田山林道→奥山仲尾沢林道→大学口上滝田林道→増間御門林道→山名林道→千倉林道→畑林道>



 今日はこどもの日。こいのぼりが空を泳ぐにはふさわしいほどの青空だ。天気は最高だよ。
 内房線岩井駅からの出発だ。
                    


 時刻は既に午前10時過ぎ。ちょっと遅い出発だが、日がのびているから明るいうちには千倉駅に着くだろう。ただ、家に帰り着くのはだいぶ遅い時間になるだろうね。
 岩井駅を出て、まず国道127号沿いのコンビニに立ち寄り水と食料を仕入れた。コンビニからは、原田山林道へ向かう県道258号の入口まで少しあと戻りの形だが仕方がない。
 空には雲一つない。真っ青だ。寒くもなく、暑くもない。なんとなく体調がいまいちだったが出てきてよかったよ。
          

                         


 原田山林道へ向かう県道258号だよ。
 富津館山道の下をくぐって間もなく、林道への入口だ。青い標示板があるのですぐわかったよ。
          

                         


 道を入ってすぐはのどかな田園風景だね。走っているととても気持ちがいい。



 まもなく緑の湖水の静かな岩婦湖だ。岩婦温泉があるところだね。
          


 岩婦館のそばに林道の標識があるよ。ここからが林道だろうかね。
                         


 道はずっと上り勾配だが、それほどきつい上りではないよ。まだ足が元気だからかね。
          


 一つめのトンネルが現れたよ。岩婦隧道とある。
                         


 これは二つ目のトンネルだ。一つめより長いトンネルだね。電灯もついていなくて真っ暗だよ。原田山トンネルだね。
          


 暗いトンネル用に買った新しいLEDライトを試すことができたよ。アマゾンで買ったんだが、1200円くらいだったかね。やすいのであまり期待はしていなかったが、意外と明るかったよ。単三アルカリ電池3本使用でダイナモライトよりはるかに明るい。トンネルの暗闇がまったく怖くなかったね。ホルダーは例によって自作だよ。
                         


 このトンネルが上りのピークかね。トンネルの外に見える新緑がきれいだよ。
          


 道は下りになったよ。
                         


 あっという間に三つ目のトンネルだ。こちらは原田山隧道と書いてある。前のトンネルが原田山トンネルで、こちらは原田山隧道か。隧道を出たところで道は木の根林道にぶつかり、原田山林道は終わりだ。
          


 この木の根林道は既に一般道化しているみたいだね。車は来ないが林道っぽさがないよ。
                         


 下り坂を南へ走り、丹生というところから左へ新しい広い道へと進んだよ。先へ行くと富津館山道の高架の先にトンネルが見える。大津トンネルだね。道もトンネルもまだ新しい。
          


 トンネルをくぐれば楽だろうが、まだ元気だし、敢えて旧道の方へ入ってみた。雰囲気はいいが、林道のように勾配は急だよ。高架の富津館山道が下に見える。
                         

          
    

 大津トンネルの上を越えて元の道に戻ると、明るく田んぼの広がった風景の中に出たよ。
                         


 犬掛館山線という県道185号を横断して、更に新しい道を進むと、道は緩い上り勾配になり、やがて道幅も狭まり、小さな入口の古いトンネルが現れたよ。仲尾沢隧道だ。これは大正時代に造られたもので、当初は素掘りだったらしいよ。入口前面の壁が緑に苔むしていて、いい雰囲気だね。
          


 トンネルを出てすぐのT字路を左へ行くと林道の標示板があったよ。天気はこのうえなくいいし、静かだなあ。
                         

          

    
 路面の舗装がアスファルトではなく、ざらざらのコンクリート舗装になっているよ。いよいよこれから急勾配の始まりかね。幅員が狭く、急カーブ、急勾配云々と書いてあるよ。覚悟しろということだね。
                         


 思った通り、勾配がきつくなってきたよ。
 一頑張りして振り返ると、下り13%の標示板が立っていた。つまり13%の上り勾配だったんだね。
          


 新緑がきれいだよ。


          


 急勾配の上り坂はさらに続くよ。
                         

          


 ようやくピークを越えたんだね。こんどは下り勾配14%だ。ブレーキレバーから手が離せないよ。
                         

          
    

 これは上堀堰というらしい。新緑の山々が初夏を感じさせるね。
                         

          
    

 ここで奥山仲尾沢林道はおしまいだ。上り勾配がずいぶんきつい林道だったね。
                         

          


 次の大学口上滝田林道までは、しばらく走りやすい静かな道を行くんだ。
 途中で県道88号を横断するよ。
 こんなに広いいい道なのに車はまったく通らない。空は青いし日差しは眩しい。なんて快適なんだろうね。
                         


    

 さあ、またコンクリート舗装の道の始まりだよ。頑張ろう。
          


 勾配のきつさは、奥山仲尾沢林道よりきつく感じられるよ。どこにも標示はないけれどね。
                         

          


 この辺りが金比羅さんの山頂付近なんだろうね。
                         


 ここが大学口上滝田林道の終点だね。ここからは増間御門林道に合流するというわけだ。少しは楽になるかなあ。
          


 ところがそれは甘い考えだったね。勾配はますますきつくなるみたいだよ。それもかなり長く続くよ。
                         

          

                         

          
    

 ガードレールと支柱の傾きで勾配のきつさがわかるよ。恐らく12~13%くらいはあるだろうなあ。いや、もっとありそうだよ。
                         


 上りつめたところがこの林道の終点だ。
          

                         


 手を合わせて、ここまで無事に来れたことのお礼をしたよ。
          


 そこからの山名林道はずっと下りだ。
                         


 下りだが、勾配がきついのであまりスピードは出せないよ。
          

                         


 山名林道はここまでだね。下りの林道だったのであっという間だったよ。
          


 ありがとうと、また手を合わせた。房総には、こんなふうに岩を穿った中に納まっている石仏がよく見られるね。こういう石仏に出会うと、なぜかみみ爺はほっとするんだ。



 山名林道を出て、静かな一般道を少し上り、三山隧道を抜けるよ。
          

                         


 さあ、ここからは千倉林道を目指すよ。しばらくの間はありがたいアスファルト舗装の道だね。ラクチンラクチン。
 丸山川を挟んで国道410号と並行して南へ向かう道だ。ここも車が来ない。のんびり走れる。しかし、今日は風が強い。向かい風にはならない西寄りの風だが。
          


 県道296号和田丸山館山線というのを横切り、細い道へ進む。
                         

          


 250メートルほど国道410号を走り右へ入る。
                         


 沓見の堂谷堰のところにあった石仏だよ。立派な銅ぶきの屋根で覆われている。
          

                         
    

 加茂というところの水田だよ。田植えの真っ最中だね。
          


 これは国道128号だが、これも200メートルほど走って左へ入るよ。国道でもほとんど車が通らない。
                         


 緩やかな上り坂だ。気持ちよくペダルがまわるよ。
          

                         


 これは真野堰というんだよ。そして真野堰橋だ。
          

                         


 また少し上ると、今度は真野トンネルが見えてきたよ。
          


 県道187号の瀬戸という交差点で、県道188号を西へ。内房線の踏切を越えて行くよ。なんと素敵な道が続くんだろうね。
                         

          


 県道を逸れても快適な道が続くよ。
 空が真っ青だね。なんて素晴らしい日だろう。
                         

          


 ここにも堰がある。江戸時代に造られた農業用水源と書いてあるよ。
                         

          

                         


 さあ、千倉林道はもうすぐだよ。ワクワクするねえ。いつかは走ってみたいと思っていた林道なんだ。
          


      

                         


 林道の入口だ。
 とりあえずここで一休みして、遅いお昼にしたんだ。
          

                         


 さて、どんな道が待っているかね。
          


 ゆるい勾配を上って行くと、すぐに一つめのトンネルが現れた。
                         


 新緑に包まれた静かな林道が続くよ。
          

                         


 これは海上保安庁の千倉受信所の電波塔だね。千倉林道はこの辺までらしい。なんだかあっけなかったよ。
          


 雰囲気のあるトンネルだよ。ここからがほんとの林道のような感じがするね。林道だとしたらなんという林道だろうか。



                             


 トンネルを抜けると、道の様子がちょっと違ってきたよ。ぞくぞくするような林道感だよ。



   

 枯葉や枯れ枝が散らばて、かなり荒れているね。



    

 今度は一変して竹藪の中だよ。道の表情が次々と変化する。実に楽しいね。



 あまり日の光の届かぬ道の壁面には苔がびっしりと生えている。
 壁面にいくつもの穴があいている、なんとも不思議な風景の中を行くよ。



    

 次々と変化する景色を楽しんでいると、あっという間に畑集落に出てしまった。
          


 安房グリーンラインを横断し、長尾川に架かる吉野橋を渡る。
                         


 畑林道はここを左へ下って行くんだね。さあ、どんな林道だろう。
          


 再び長尾川に架かる橋だよ。橋の左側の欄干の上、竹の葉の陰に、たしかに林道の標示板が隠れていたよ。ここから林道畑3号線なんだね。
                         


 橋を渡るといきなり道が荒れてきたよ。小枝や枯れ葉、落石が散らばっている。



 頭の上を走っているのは安房グリーンラインだ。
          


 いい感じのトンネルだよ。素掘りの壁面に地層の模様が見られる。
 畑林道第一隧道だ。第2隧道は安房グリーンラインの建設で消えてしまったらしいよ。


                         
    

 ここまでが畑3号線ということだね。
          


 もう一度安房グリーンラインを渡り、すぐに畑2号線に入るよ。
                         


 木々が鬱蒼と茂った中を行くよ。畑2号線の荒れ方はさらにすごいが、雰囲気は最高だ。




      

   

 おおっ、これが噂のトンネルだね。畑林道第3隧道だ。すごい顔をしている。迫力があるね。なんだか化け物の体内に飲みこまれていくような感覚だよ。中は地層がむき出しだ。


          

                         
   

 実は、みみ爺の自転車はこの荒れた下り坂で、後輪に枝を巻き込んでしまったんだ。タイヤは完全にロックして、ガードがぐにゃりと曲がってしまったんだよ。とりあえず手で曲げ戻して目立たなくはしたんだが、ひどいことになったよ。やれやれだ。



 海が見えてきたよ。そろそろこの林道も終点だね。
          


    

 林道畑2号線の終点だ。神明神社のわきにでたよ。
                         


 海も空も真っ青だよ。気持ちがいいねえ。



 千倉駅までは、変化する海岸線の景色を楽しみながら、追い風に押されて快適だったよ。
          

                              


 みみ爺はあと10日で67歳になるんだ。今日は66歳最後の一人旅というわけだったが、無事で何よりだよ。
 それにしても今日は、前半の3つの林道、奥山仲尾沢線、大学口上滝田線、それに増間御門線の勾配があまりにきつかったので、その後の上りが全て上りと感じられなかったね。千倉線も畑線も平地の感覚だった。
 それともう一つ、畑林道は安房グリーンラインの旧道になるのだろうが、新道と旧道の、これほどの表情の違いの差には驚かざるを得なかったよ。

 さあ、やっと帰りの電車が来た。これから2時間以上の長い普通列車の旅だよ。ひと眠りしようかね。お疲れさん。

コメント (6)
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