池袋から西武特急ちちぶ5号に乗り、8時過ぎに飯能に着いたよ。
暖かい晩秋の朝の日差しを浴びながら自転車を組んで、9時に出発した。
先週から軽いぎっくり腰が起きていて、数日前までは左の腰が痛かったんだ。少しよくなってきたかなと思ったら、今度は右だ。今朝、靴下をはこうと左足を上げた途端、右の腰にずきんと痛みが走ったんだ。いやな予感がしたよ。
それでも出かけることにしたんだ。不安はあったが、今日を逃してはまたいつ天気のいい日に巡り合えるかわからないからね。
自転車を担いで駅の階段を上るときは、ズキンズキンと鈍い痛みが右の腰にあったが、なるべく気にしないことにして電車に乗ったよ。
雲一つ見当たらない。文字通り秋晴れの朝だよ。最近、天気予報はよく当たる。
飯能駅から南へ向かう広い通りだ。沿道の並木はだいぶ色づいている。いい一日になりそうだね。この坂を下り、みどり橋を渡って行く。
これは県道195号と平行に走る一般道の裏道にある、いわいどう橋という成木川に架かる橋の上からの眺めだよ。
県道28号を横切った路地の先で見つけたお地蔵さんだよ。
道は県道193号から221号へと進んできた。空が青いね。最高の自転車日和だ。
県道だからそれほど交通量は多くないだろうと思っていたが、土曜日のせいかけっこう車が通るよ。でも、国道に比べたらずっといい方だろうね。
山王峠への上り坂だが、まだこのへんは緩い勾配だよ。景色を楽しみながらのんびりペダルをこいでいく。
しだいに坂はきつくなってきた。峠までの400メートルほどは10%の勾配だよ。短い距離なのでたいしたことはないね。
ここが峠だ。峠の標示があるだけで、ほかには何もない。ここからは下りだね。
県道221号が70号にぶつかる手前の路地を入るとサザンカの垣根が目を引く。サザンカの花を見ると冬を感じる。もう冬だなあと思う。
入間川に架かる唐竹橋の上からの眺めだよ。日差しと空を映した水の色がとてもいいね。
県道70号へ出てすぐ右の田舎道へ入ってみたよ。無機質な幹線道路とちがい、なんとなく人の温もりが感じられる。こんな道を走るのは好きだね。
再び県道に戻る。この県道70号はかなり車が多かったよ。バイクの集団も爆音を残して追い越していく。
今日はロードバイクもよく見かけるよ。天気がいいからね。“やあ”と片手を上げて挨拶すると向こうも挨拶を返してくれる。気持ちがいい。
入間川沿いに進む道はいい感じだね。
県道70号は川を渡って53号にぶつかる。
こちらの道は、南岸の県道53号とは川を挟んで並行して走る一般道だ。車が来ないので静かだよ。空も山も川も道も、いいなあ。
名栗川橋だ。県道側に渡って写したよ。鉄筋コンクリートのアーチ橋では埼玉県内最古のものだそうだ。県の指定文化財にもなっている。いい雰囲気の橋だね。
橋の上から見た入間川の眺めだよ。
再び元の道に戻って静かな道を進む。
静かな一般道も、やがて対岸から新四海橋を渡って来た県道53号と合流してしまう。さわらびの湯入口に架かる赤い欄干の有間橋を渡ってすぐ右に折れ、みみ爺はここでも車の多い県道とは川を隔てて並行する静かな道を行くことにするよ。
少し進むと、…おや、なんだろう?
こんなオブジェに出会ったよ。
そしてこちらは、…なんとも奇妙だね。クラゲかキノコをモチーフにしたものだろうか。地球外生物のようにも見える。芸術というものはよくわからないね。
広い道に出たよ。でも車は来ない。日差しがとても温かい。空が真っ青だ。
対岸の遠くに県道が見える。ときどき車やバイクが猛スピードで走って行く。
こちら側はこんなに静かな道だよ。
とうとう県道に出てしまった。この県道は、車やバイクが頻繁に来なければ最高なんだがね。景色はいいし、走りやすいし。
正覚寺という寺の近くで県道は右に折れ、次第に勾配が増してくる。山伏峠まで4キロほど、6~7%の勾配だよ。
少し前、元気よく立ちこぎで追い越していった少年だ。ペダルをこぐのを諦めたんだろうかね。こんどはみみ爺が追い越して行くぞ。
こんなふうにまっすぐな上り坂は、先がずっと見えるからいやだね。
真っ直ぐな上りより、こういう上りの方がいい。
だいぶ上って来たよ。山の空気はいいねえ。
下の方に今上って来た道が見えるよ。
山の紅葉はまだ始まったばかりだね。標高がそれほど高くはないからね。でも、山はきれいだ。
このピークの切り通しが山伏峠だ。ここも何もない峠だよ。
山伏峠からの下りはあっという間に終わる。
ダウンヒルを楽しむ間もなく、すぐに正丸峠の入口に着いてしまった。
頂上まで1キロとある。
路面は県道と比べると少し荒れているが、勾配は山伏峠までより緩やかなので、それほど苦にはならない。道の雰囲気を楽しみながら上ることができるよ。
峠に着いた。峠には、奥村茶屋の前に10台ほどのロードバイクが止めてある。お昼でも食べているのかね。
一人だけガードレールの前に座って食事をしていたよ。
近づいていって挨拶し、写真を撮ってもらった。
相手の写真も撮らせてもらった。
「 ブログにのせてもいいでしょうか?」
「ええ、どうぞ。かまいません」
話をきくと、この人もブログをやっているという。今日のルートのことや、今まで走ったルートの話などしながら、みみ爺も買ってきたおにぎりを食べることにした。
荻窪に住んでいるという。
「房総半島の方にも行きますよ」
シクロクロスバイクにも乗っているそうだ。
「房総半島も秘境のような所がたくさんあって、なかなかいいですよね」
「以前は千葉に住んでいたんです」
「私は荻窪に住んでいましたよ」
「ちょうど逆ですね」
「輪行で来たんですか?荻窪なら私みたいに千葉から来るより近くていいですね」
今日は車で来たという。
「自走で来ることもあるんですが」
「自走で来るなんてすごいですね」
荻窪から自走でここまで来ると、相当な距離になるよ。
「仲間の方と一緒なんですか」
「誘ったんですが、みんな都合が悪くて、今日は一人できました。…一人の方が、気が楽でいいですよね」
屈託なく笑っている。
「ほんとうにいい天気ですよね。こちらはどの方角になるんですか」
山々が開けたほうを指してきくと、
「東京です。靄がかかっていて今日はよく見えませんが、ここからは東京の方まで見えるんですよ」
正丸峠からの下りの始まりだよ。
山陰の薄暗い日陰の道の下り坂は恐ろしく寒い。
指先まである手袋をしてきてよかったよ。山はもう冬だね。
国道299号まで下りてくると日差しがあって暖かい。背中はホッとしたが、国道の車の多さにはまた寒気がしたね。でも、2.8キロほどの距離だから我慢しよう。
国道の正丸トンネルの入口が見えるよ。たくさんの車が吸い込まれていく。
国道区間も、思ったより怖くはなかった。それは、道が下る一方だったからだよ。そこそこのスピードが出ているから、車も無理に追い越しては行かない。上り坂でよろよろペダルをこいでいるときに、後ろから速い車に追い越されて行くのはほんとに怖いからね。
あっという間に国道区間は過ぎた。あ~よかった。
子の権現へ向かう入口だ。山頂までここから約5キロとある。
林道子の山線の入口までは、この明るくてのどかな川沿いの道、県道395号を行く。まだ勾配はたいしたことはないので、快適なサイクリングだね。
県道395号の素敵な道を2キロほど行くと、林道子の山線の入口に着いたよ。ここからの上りは、子の権現までおよそ3キロ、10%の勾配が続くんだ。
林道に入ると、やっぱり雰囲気が違うね。路面は荒れているところもあるが、山の中という感じで、ひっそりとしているよ。静かさには何か威圧感がある。
最初の2キロほどはそれほど辛くもなく淡々とペダルをこぐことができたが、頂上までの残り1キロほどは、勾配が少しきつくなったように感じられた。たぶん10%以上ありそうだったよ。南から上るルートは超激坂で有名だけれども、北からのルートもかなりの急勾配だね。みみ爺は3,4度足を止めて休まなければならなかったよ。
頂上からの眺めだ。う~ん、山はいいなあ。
子の権現の二本杉だ。北側の杉は既に枯れていて、幹の途中から切断され、倒れないようにワイヤーで支えられているよ。
これが山門だね。
山門を入ると、恐ろしげな二体の巨大な仁王像が立ちはだかっている。
子の権現天龍寺の本堂だよ。
写真で見たことのある特大の草履だ。
ここからの眺めも靄がかかっている。すっきり眺められたらすばらしい景色だろうなあ。
さあ、いよいよ南ルートを下るよ。ここからは林道双沢(ならびさわ)線になるんだね。
おお~っ、噂どおりのすごい急勾配だね。足を止めて写真を撮るが、自転車ごと引きずり降ろされそうになる。下るというより、落ちて行くという感じだよ。
足自慢の自転車のりたちは、この坂を足もつかずに上って行くんだね。みみ爺には無理だ。
ヘアピンカーブの内側の勾配はすごいね。これが28%とも30%とも言われている有名な激坂区間なんだね。
ガードレールがないから、道の端を走らないように気をつけよう。
景色もなかなかよろしい。
どんどん下るよ。
林道の終点にあった庚申塔だよ。道はここから県道350号南飯能線になる。
いい雰囲気の下りが続くよ。
右手を流れている川は中藤川だ。この中藤川に沿ってずっと下って行く。
途中左手に小さなコンクリートの古い橋があり、権五郎神社の鳥居と建物がある。県道はここから右へ折れるが、この橋を渡って左へ進むと林道栃屋谷線だ。時間がもう少しあったら、こちらの林道を上って行くつもりだった。しかし、もしそっちのルートを走っていたら、途中で日が暮れて、真っ暗な林道を走ることになっていたかもしれない。
だいぶ日が傾いてきたよ。
右は倉掛峠だが、雰囲気のよさそうな中藤川沿いの県道350号をそのまま行くことにした。
いくつもの静かな集落の中を、緩やかな下り坂が続く。
下って来た県道350号が県道70号にぶつかるT字路の角にあるお地蔵様だよ。どんなご利益があるのかはよくわからない。
子の権現からここまではずっと下りの雰囲気のいい静かな道だったよ。
県道70号を右へ200メートルほど進み、扇橋を渡って、入間川対岸の道へ向かう。ここも静かな裏道だ。
秋の日は暮れるのが早いなあ。
この赤い割岩橋を渡ると飯能駅はもうすぐだ。この橋は有間峠からの帰りにも渡ったことがあるが、歩行者と自転車のみ通行可なんだ。
河原にはまだ人がちらほらいるよ。
明るいうちに駅まで戻ってくることができてよかったね。お疲れさん。
…ぎっくり腰はどうなったかって?
気が付いたら治っていたよ。不思議だなあ。
暖かい晩秋の朝の日差しを浴びながら自転車を組んで、9時に出発した。
先週から軽いぎっくり腰が起きていて、数日前までは左の腰が痛かったんだ。少しよくなってきたかなと思ったら、今度は右だ。今朝、靴下をはこうと左足を上げた途端、右の腰にずきんと痛みが走ったんだ。いやな予感がしたよ。
それでも出かけることにしたんだ。不安はあったが、今日を逃してはまたいつ天気のいい日に巡り合えるかわからないからね。
自転車を担いで駅の階段を上るときは、ズキンズキンと鈍い痛みが右の腰にあったが、なるべく気にしないことにして電車に乗ったよ。
雲一つ見当たらない。文字通り秋晴れの朝だよ。最近、天気予報はよく当たる。
飯能駅から南へ向かう広い通りだ。沿道の並木はだいぶ色づいている。いい一日になりそうだね。この坂を下り、みどり橋を渡って行く。
これは県道195号と平行に走る一般道の裏道にある、いわいどう橋という成木川に架かる橋の上からの眺めだよ。
県道28号を横切った路地の先で見つけたお地蔵さんだよ。
道は県道193号から221号へと進んできた。空が青いね。最高の自転車日和だ。
県道だからそれほど交通量は多くないだろうと思っていたが、土曜日のせいかけっこう車が通るよ。でも、国道に比べたらずっといい方だろうね。
山王峠への上り坂だが、まだこのへんは緩い勾配だよ。景色を楽しみながらのんびりペダルをこいでいく。
しだいに坂はきつくなってきた。峠までの400メートルほどは10%の勾配だよ。短い距離なのでたいしたことはないね。
ここが峠だ。峠の標示があるだけで、ほかには何もない。ここからは下りだね。
県道221号が70号にぶつかる手前の路地を入るとサザンカの垣根が目を引く。サザンカの花を見ると冬を感じる。もう冬だなあと思う。
入間川に架かる唐竹橋の上からの眺めだよ。日差しと空を映した水の色がとてもいいね。
県道70号へ出てすぐ右の田舎道へ入ってみたよ。無機質な幹線道路とちがい、なんとなく人の温もりが感じられる。こんな道を走るのは好きだね。
再び県道に戻る。この県道70号はかなり車が多かったよ。バイクの集団も爆音を残して追い越していく。
今日はロードバイクもよく見かけるよ。天気がいいからね。“やあ”と片手を上げて挨拶すると向こうも挨拶を返してくれる。気持ちがいい。
入間川沿いに進む道はいい感じだね。
県道70号は川を渡って53号にぶつかる。
こちらの道は、南岸の県道53号とは川を挟んで並行して走る一般道だ。車が来ないので静かだよ。空も山も川も道も、いいなあ。
名栗川橋だ。県道側に渡って写したよ。鉄筋コンクリートのアーチ橋では埼玉県内最古のものだそうだ。県の指定文化財にもなっている。いい雰囲気の橋だね。
橋の上から見た入間川の眺めだよ。
再び元の道に戻って静かな道を進む。
静かな一般道も、やがて対岸から新四海橋を渡って来た県道53号と合流してしまう。さわらびの湯入口に架かる赤い欄干の有間橋を渡ってすぐ右に折れ、みみ爺はここでも車の多い県道とは川を隔てて並行する静かな道を行くことにするよ。
少し進むと、…おや、なんだろう?
こんなオブジェに出会ったよ。
そしてこちらは、…なんとも奇妙だね。クラゲかキノコをモチーフにしたものだろうか。地球外生物のようにも見える。芸術というものはよくわからないね。
広い道に出たよ。でも車は来ない。日差しがとても温かい。空が真っ青だ。
対岸の遠くに県道が見える。ときどき車やバイクが猛スピードで走って行く。
こちら側はこんなに静かな道だよ。
とうとう県道に出てしまった。この県道は、車やバイクが頻繁に来なければ最高なんだがね。景色はいいし、走りやすいし。
正覚寺という寺の近くで県道は右に折れ、次第に勾配が増してくる。山伏峠まで4キロほど、6~7%の勾配だよ。
少し前、元気よく立ちこぎで追い越していった少年だ。ペダルをこぐのを諦めたんだろうかね。こんどはみみ爺が追い越して行くぞ。
こんなふうにまっすぐな上り坂は、先がずっと見えるからいやだね。
真っ直ぐな上りより、こういう上りの方がいい。
だいぶ上って来たよ。山の空気はいいねえ。
下の方に今上って来た道が見えるよ。
山の紅葉はまだ始まったばかりだね。標高がそれほど高くはないからね。でも、山はきれいだ。
このピークの切り通しが山伏峠だ。ここも何もない峠だよ。
山伏峠からの下りはあっという間に終わる。
ダウンヒルを楽しむ間もなく、すぐに正丸峠の入口に着いてしまった。
頂上まで1キロとある。
路面は県道と比べると少し荒れているが、勾配は山伏峠までより緩やかなので、それほど苦にはならない。道の雰囲気を楽しみながら上ることができるよ。
峠に着いた。峠には、奥村茶屋の前に10台ほどのロードバイクが止めてある。お昼でも食べているのかね。
一人だけガードレールの前に座って食事をしていたよ。
近づいていって挨拶し、写真を撮ってもらった。
相手の写真も撮らせてもらった。
「 ブログにのせてもいいでしょうか?」
「ええ、どうぞ。かまいません」
話をきくと、この人もブログをやっているという。今日のルートのことや、今まで走ったルートの話などしながら、みみ爺も買ってきたおにぎりを食べることにした。
荻窪に住んでいるという。
「房総半島の方にも行きますよ」
シクロクロスバイクにも乗っているそうだ。
「房総半島も秘境のような所がたくさんあって、なかなかいいですよね」
「以前は千葉に住んでいたんです」
「私は荻窪に住んでいましたよ」
「ちょうど逆ですね」
「輪行で来たんですか?荻窪なら私みたいに千葉から来るより近くていいですね」
今日は車で来たという。
「自走で来ることもあるんですが」
「自走で来るなんてすごいですね」
荻窪から自走でここまで来ると、相当な距離になるよ。
「仲間の方と一緒なんですか」
「誘ったんですが、みんな都合が悪くて、今日は一人できました。…一人の方が、気が楽でいいですよね」
屈託なく笑っている。
「ほんとうにいい天気ですよね。こちらはどの方角になるんですか」
山々が開けたほうを指してきくと、
「東京です。靄がかかっていて今日はよく見えませんが、ここからは東京の方まで見えるんですよ」
正丸峠からの下りの始まりだよ。
山陰の薄暗い日陰の道の下り坂は恐ろしく寒い。
指先まである手袋をしてきてよかったよ。山はもう冬だね。
国道299号まで下りてくると日差しがあって暖かい。背中はホッとしたが、国道の車の多さにはまた寒気がしたね。でも、2.8キロほどの距離だから我慢しよう。
国道の正丸トンネルの入口が見えるよ。たくさんの車が吸い込まれていく。
国道区間も、思ったより怖くはなかった。それは、道が下る一方だったからだよ。そこそこのスピードが出ているから、車も無理に追い越しては行かない。上り坂でよろよろペダルをこいでいるときに、後ろから速い車に追い越されて行くのはほんとに怖いからね。
あっという間に国道区間は過ぎた。あ~よかった。
子の権現へ向かう入口だ。山頂までここから約5キロとある。
林道子の山線の入口までは、この明るくてのどかな川沿いの道、県道395号を行く。まだ勾配はたいしたことはないので、快適なサイクリングだね。
県道395号の素敵な道を2キロほど行くと、林道子の山線の入口に着いたよ。ここからの上りは、子の権現までおよそ3キロ、10%の勾配が続くんだ。
林道に入ると、やっぱり雰囲気が違うね。路面は荒れているところもあるが、山の中という感じで、ひっそりとしているよ。静かさには何か威圧感がある。
最初の2キロほどはそれほど辛くもなく淡々とペダルをこぐことができたが、頂上までの残り1キロほどは、勾配が少しきつくなったように感じられた。たぶん10%以上ありそうだったよ。南から上るルートは超激坂で有名だけれども、北からのルートもかなりの急勾配だね。みみ爺は3,4度足を止めて休まなければならなかったよ。
頂上からの眺めだ。う~ん、山はいいなあ。
子の権現の二本杉だ。北側の杉は既に枯れていて、幹の途中から切断され、倒れないようにワイヤーで支えられているよ。
これが山門だね。
山門を入ると、恐ろしげな二体の巨大な仁王像が立ちはだかっている。
子の権現天龍寺の本堂だよ。
写真で見たことのある特大の草履だ。
ここからの眺めも靄がかかっている。すっきり眺められたらすばらしい景色だろうなあ。
さあ、いよいよ南ルートを下るよ。ここからは林道双沢(ならびさわ)線になるんだね。
おお~っ、噂どおりのすごい急勾配だね。足を止めて写真を撮るが、自転車ごと引きずり降ろされそうになる。下るというより、落ちて行くという感じだよ。
足自慢の自転車のりたちは、この坂を足もつかずに上って行くんだね。みみ爺には無理だ。
ヘアピンカーブの内側の勾配はすごいね。これが28%とも30%とも言われている有名な激坂区間なんだね。
ガードレールがないから、道の端を走らないように気をつけよう。
景色もなかなかよろしい。
どんどん下るよ。
林道の終点にあった庚申塔だよ。道はここから県道350号南飯能線になる。
いい雰囲気の下りが続くよ。
右手を流れている川は中藤川だ。この中藤川に沿ってずっと下って行く。
途中左手に小さなコンクリートの古い橋があり、権五郎神社の鳥居と建物がある。県道はここから右へ折れるが、この橋を渡って左へ進むと林道栃屋谷線だ。時間がもう少しあったら、こちらの林道を上って行くつもりだった。しかし、もしそっちのルートを走っていたら、途中で日が暮れて、真っ暗な林道を走ることになっていたかもしれない。
だいぶ日が傾いてきたよ。
右は倉掛峠だが、雰囲気のよさそうな中藤川沿いの県道350号をそのまま行くことにした。
いくつもの静かな集落の中を、緩やかな下り坂が続く。
下って来た県道350号が県道70号にぶつかるT字路の角にあるお地蔵様だよ。どんなご利益があるのかはよくわからない。
子の権現からここまではずっと下りの雰囲気のいい静かな道だったよ。
県道70号を右へ200メートルほど進み、扇橋を渡って、入間川対岸の道へ向かう。ここも静かな裏道だ。
秋の日は暮れるのが早いなあ。
この赤い割岩橋を渡ると飯能駅はもうすぐだ。この橋は有間峠からの帰りにも渡ったことがあるが、歩行者と自転車のみ通行可なんだ。
河原にはまだ人がちらほらいるよ。
明るいうちに駅まで戻ってくることができてよかったね。お疲れさん。
…ぎっくり腰はどうなったかって?
気が付いたら治っていたよ。不思議だなあ。
確かに、有る意味、荒療治なのでしょうが、今回はそれで吹き飛んで行った感がありますね。
その病み上がりで、またまた、よくもまぁ峠を3本も越えるものです。
この辺りは若き頃のハイキングの対象ですね。 正丸峠から伊豆岳から子の権現と日帰りで何度か縦走したものです。 みみさんが通られたのは確かに旧道なのでしょうが、道の発生的には多分ハイキング道が本来の峠なのかもと、寂しそうな正丸峠の看板の写真を見つつ感じました。 いよいよ、もみじの時期です。 おちおちしてては見過ごします。 ご用心ご用心です。
紅葉にはまだ早いようでしたが、初めての道は楽しいものですね。それほどきついコースでもなく、距離も短く、それで、あまり疲れた感がなく、帰りに自転車を担ぐのもいつもより苦になりませんでしたよ。
今は林道のような雰囲気になっていますが、正丸峠の道は昔の国道だったそうです。だから昔は難所だったようですね。
それにしても、この季節は日が短いので、秩父や奥多摩へ行くと、行き帰りの輪行で時間をとられてしまい、それだけ自転車に乗る時間が少なくなりますね。もう少し走りたい、でも日が暮れる。
交通費がもったいないような気がします。かといって行かないではいられない。家に帰って来るともう、次はどこへ行こうかと考えてしまいます。
秩父方面にも出撃したいのですが、往復の輪行で都心部を通過するときの人混みが苦痛なので ついつい房総、茨城方面になってしまいます。春になって日が長くなってから一泊して秩父を堪能してみたいとも思っています。
年が明けて日が長くなったら、ほんとに1泊くらいして走りたいですね。そうすれば、時間に余裕ができるので、あせらず走ることができますからね。いつもは、あわただしく電車に乗り、時間を気にしながらペダルをこぎ、そしてまた大急ぎで自転車を解体して、疲れ果てて帰ってくるんですから。
しかし、1泊で計画を立てるには、宿泊施設の予約が必要だし、予約をしておいて急にいけなくなったりしたらキャンセル料も発生するし、なかなか難しい点もありますね。
あの後も無事に走られたようで何よりです。
仕事に追われてなかなかブログをUP出来ずに悶々としている毎日です。
これを機会に今後とも宜しくお願い致します。
あの後、正丸峠を北側に下っていく際、ものすごく寒く、震えながらハンドルを握っていました。寒いのはいやですねえ。しかし、もう一度くらいはどこかへ行きたいと思っています。しっかり着込んでね。