らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

別れの季節

2023年02月26日 20時15分32秒 | 楽器
 
別れは突然に

 早々と前回の記事通りになってしまった。三兄弟の長兄トイ君が24日風になって我が家を去って行った。昨年末に急に体調を崩したトイ君。獣医の見立てに反して2ヶ月近くた......
 

トイ君が去って一年が過ぎた。
いつも書いてるけれど、あっという間だ。
もっと言えば、トイ君と過ごした10年があっという間だった。
早過ぎないか?と思うのだけれど、でも健康であっても彼らは遠からず別れが来る。
ウチでの最高齢は亀蔵で、うちに来てもう20年以上経っている。
可愛いミドリガメだったのだが、大きくなって害獣として迫害される様になってしまった。
いい加減なものだな。
命は大切と言いながら、YouTubeを見ると外来生物を片っ端から捕まえて殺処分する動画が人気だ。
僕などは気分が悪くなるが。
彼らは罪悪感はないのだろうな。
世のため人のために善行を行っていると信じているのだろう。
数が多いと簡単に殺しても良いわけか。
数が少なくなったら緑亀やブラックバスも貴重な存在になるのだろうに。

話がそれた。
ともかく最年長は亀蔵の20数歳。
ついでお嬢ナナが16歳。
これは凄い事だと思う。
5月に誕生日が来たら17歳だからね。
相当な長寿ではないかな。
今でもちゃんと自力で歩けて庭へも出て行くし、段差をよじ登って帰って来る。
今までの長寿はラムの15歳に1日足らずだったが、ナナはそれを大きく更新していまだに元気だから驚きだ。

そんなナナを見ていたからトイ君が10歳という短命で去って行ったのは残念でならない。
風になるのはまだまだ先だと思っていたのに。
突然の体調が悪くなった様に見えたが、もっと前から調子は悪かったのかも知れない。
彼らは話せないからね。
気がついた時には手遅れという事がほとんどだった。
もっとも、早く気付いていたら助けられたか、というとこれもまた疑問だが。
先代のMダックのタクは病気がちで随分病院へ行った。
でも結局治る事はなかった。
タクも早かったなあ。

同じ所で生まれて同じ父親で同じ環境で育ったトイ君とギャギャ。
だからギャギャも同じ寿命だったらどうしようと心配したが、どうやらトイ君を越えたようだ。
ずっと目の上のたんこぶに思ってたんじゃないかな、ギャギャはトイ君を。
よくケンカしてたしね、本気で。
トイ君も容赦ないから本気で噛みついてハラハラした。
お尻とか背中じゃなくて顔に噛み付くから。
ギャギャは足に噛みついてトイ君がびっこ引いてた時もあった。

そんなギャギャだったが、トイ君がいなくなって寂しそうだった。
窓越しにいがみ合う二人だったが、それは二人の楽しみでもあったようだ。
トイ君がいなくなってからがギャギャは窓の外にトイ君の姿を探してる。
いつの頃からか、ギャギャが窓際に来ると反対側からトイ君が飛んで来ていがみ合うのが恒例になっていた。
でももうトイ君の姿はどこにも無い。
庭へ出る窓を開けるとギャギャは隣の部屋へ走っていく。
隣の部屋の窓の外にトイ君が来てるかも知れないと。

そんなギャギャを知ったらトイ君どう思うかな。
実はツンデレだったギャギャ。
トイ君が知らないギャギャの想いを痛いほど感じるこの一年だった。
ギャギャは今でも窓の外にトイ君の姿を探している。
きっと風になってこの家を去るまで同じ事を続けるのだろうなあ。
ギャギャにはトイ君がいなくなった事がわからない。
いや、判っていてももしかしたら今日は会えるのではないか、
そう思って窓の外を探す。
この街で生まれたハチもきっとそういう想いだったのだろう。

去って行った彼らを想う気持ちは残された者の未練だ。
去って行った彼らのその後は分からない。
最近武田教授が死後の世界があると言っていた。
それは宗教的な話ではなく、量子の世界を研究するとそういう事になるらしい。
こういう物理学は普通の人には理解が出来ない。
とにかく死後はあるらしい。
ただ我々が考えてきた様な死後の世界ではないのだろうが。

ラムとトイ君は寒い冬が終わる春間近の2月に去って行った。
タクとミミ(Mダック)は寒い冬が始まる前の秋に去って行った。
千の風になって空を駆ける彼らの旅立ちにふさわしい季節だった。
みんな想い想いに空を駆け巡っているのだろう、と想うと救われた気持ちになる。
本当の事は分からない。
量子論では今でも彼らは生きている(存在している)というのかも知れない。
この家からいなくなってもいつも彼らを胸に感じていると母がいつも言う。
彼らを忘れた時はない。
いつか自分もこの家をさ去った時にまた彼らに出会えるのだろうか。

 

 

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