ワーストの原因

めっきり寒くなってきた。空気が入れ替わった感じだ。
このところ近年の11月にしては穏やかな天気だった。ホリホックがまだ咲き続けているのは今まで記憶がない。
しかし、それもどうやら終わりらしい。空気の冷たさが今までとは違ってきた。

ところがウェザーニュースを見ると他はそうでもない。
色が違うのはここら辺だけで、県南以南はまだ気温が高い。 つまり、
ここら辺だけ温暖化していないのだな。局地的に寒冷化が進むなどということがあるとも思えんが、地形のせいかここら辺だけ寒いのだ。
認めたくないが、温暖化はしてるのかもしれん。ただし、オレの町だけ例外的に温暖化の恩恵から取り残されているようだが。
おいおいウソだろ？と思う様な話だが、本当なんだよねえ。
つまりオレは局地的に寒冷化してる町に住んでるから温暖化ウソつけこのヤロウと思っていたのか？
むう、井の中の蛙はオレの方だったか。スマン、温暖化主張する皆さん。オレの町だけ例外だったのだな。

東北はガンの死亡率、自殺率、脳梗塞の発症率、離婚率、出生率、 高齢化率、過疎化率などなど、とにかく嬉しくない数字の独占状態だ。
特に数字の悪いのは北東北の三県に集中しているが、その原因はというと実にステレオタイプだったりする。
塩分の取りすぎだの酒の飲み過ぎだのカップ麺の食いすぎだのと、もう思い込みだけで話してるしか思えん。
だから思い込みの原因で処方箋を出すから症状は改善しないわけだ。
10年以上もワースト1位ってことは明らかに対策が的外れということでしょうが。あるいは何も対策を打っていないか。

そういう地域に住んでいるオレが思うに、そういうステレオタイプの原因は的外れもいいところだと思うわけだ。
どうしてかというと、もう随分前からスーパーには減塩食品が並ぶようになって、激辛の鮭とかタラコとか漬物はもうほとんど見かけなくなった。
オレに関しては、もう20年近く減塩醤油を使っていて、普通の醤油は濃すぎて食べられないぐらいだ。
ウチのオフクロもそういうオレに合わせるようになって早10数年。しかし、オレもオフクロも一向に血圧は平常値にならない。
検査の都度血圧が高いと言われ続けてきてる。もっともだからと言って年を重ねるごとに血圧が高くなってきてるわけでもないんだな。
昔から高い血圧がずっとそのままだというわけだ。下がらない代わりに上がることもない。

東北だけ塩分高めの食品を地域限定で販売してるとでも思ってるのか？と言いたくなるぐらいに塩分取りすぎばっかり言いやがるからもううんざりなんだよ。
今時は東北でも店で売ってるものはみんな減塩だ。東京の連中と同じ食品を食べてるのにどうして東北だけ塩分取りすぎなんだよ。
東北は酒飲みが多い、というのも思い込みだ。そんなのは昔の話。日本酒などは全く売れてないはず。
オレはよく買うけどね。料理に使うから。３リットルの紙パックをよく買ってくる。店の人は飲んでると思ってるんだろうが、さにあらず。 
オレは下戸で全く飲めない。日本酒はすべて料理に使うために買ってくる。
でもほとんどの料理に必ず水代わりのように使うから結構な量を使うことになるわけだ。

で、飲むための日本酒は売れてる様子は皆無だなあ。まあ景気のせいかもしれない。買い物カゴにビールが入ってる様子もない。
量販店でケース単位で買う姿も最近はもう見かけなくなってしまった。
Amazonで注文して自宅まで運んでもらう手もあるが、最近Amazonではケース買いは別途特別料金が取られて安くなくなってしまった。
もっと重いものは送料無料なんだがビン缶のケース売りは送料が取られるようになった。
ありえない単位で買う人が増えたのかな？それなら判らんコトもないが。

とにかく塩分は関係ない、多分。ラーメンのスープをのミホスからだとか言いやがるが、ラーメン屋はもうほとんど見かけなくなってるしね。次々と倒産して。
市内にラーメン屋ってほとんどなくなってしまったと思うが。あってもそんなに人は入ってないからね。ガラガラだ。
スーパーに隣接してよくやってる飲食店も今はほとんど消えてしまった。
びっくりするぐらい人が入らんのだな。そういう習慣がないのか？この街は。と思うぐらいに飲食店は苦戦する。
景気のせいだと言ってしまえば話は簡単だが、どうもそれだけじゃなくてそういう町の、いわばここだけ寒いみたいな独特の空気があるのだろうね。
そういう町ごとの住人の傾向は案外はっきりあったりする。
人口の多いこちらの町の方のセブンが隣の過疎一歩手前の町のセブンより売れてないとかね。

話がくどくなってきたなあ。書くのも飽きてきたからここらで終いにしようかなと思うんだが。ってこれじゃあ何の話かさっぱりわからんなあ。
要は、オレが思うワーストの原因の最大要因はおそらく気候だろう。
その気候と、それに対応していない住環境が大きな原因だろう。おそらく間違いない。
北東北では恐ろしく寒い家に住んでいたのだ。長い間そういう家が普通の家だと思われていたのだな。
北海道の寒さならばそれなりの防寒仕様にしたところだろうが、ハンパに寒いしハンパに暑い。 だから中途半端な住宅になってしまったのだ。

今でこそようやく窓は二重サッシになったが、それってつい最近の家の話だからね。
窓枠がカチンカチンに凍る寒さでも窓は一枚で雨戸もない有様だ。この冬の寒さでどうして雨戸すらないのか不思議で仕方がない。
東京でも普通に雨戸が付いてるもんですよ。ところが、ここらでは雨戸の付いてる家は多分ないんじゃないかな。
うちの親戚全ての家に雨戸なんて付いていないからね。

いや、付いていたかなあ。子供の頃に見たことがあったかもしれない。ということはその後の家についていないのか？
むう、記憶が不確かだからいい加減な半紙になってはイカンわけだが、サッシが二重はなかった。それは間違いない。
だからとにかく冬は寒いんだよ、家の中が。寒いくせに居間の上の壁の敷板ががなんと彫り物が入って隙間だらけだ。
だからいくら暖房しても全然暖かくならない。隙間だらけの家の造りになってるわけだ。
そしてトイレは必ず北向きの一番奥だから一層寒い。シャワートイレなどつい最近の話で、トイレはとにかく寒くて危険な場所だった。
だから冬の夜中にトイレに起きて、そしてまた寒い格好で寝てるんだよねえ。
もう脳卒中になってくれって言ってるようなもんだからね。倒れる人が本当に多い。
それは塩分の取りすぎじゃなくて寒さのせいだ。

親戚の人で、真冬に葬儀に出て帰ってきていきなり倒れて亡くなった人がいる。葬儀用の薄手の服装で寒い所に長時間いたからだ。
葬式がまた寒いんだよ。恐ろしく寒いんだな、これが。それが当たり前だと思ってる節があるから非常に厄介だ。
だからオレは真冬の葬儀には出席するなとオフクロには言ってきた。
そういうわけにはいかないというんだが、それならば十分な暖かい格好をしろ、というんだが、それもまた、そういうもんじゃないと一喝される。
そういう無知から来る危険な習慣がゴロゴロしてるわけだよ。
そういう無知な習慣こそがはるかに危険なのに、塩分がー、だのお酒の飲み過ぎがー、だのラーメンのスープ飲み干すなー、だの何言ってんだって話なんだよ。
テレビの向こうで、冬は部屋を暖かくしてください、とか寒いトイレは危険ですよ、とか冬場に出かけるときはたとえ冠婚葬祭でもそれなりの防寒着を着てくださいとかそういう当たり前のことを少しでもテレビが言ってくれただけで冬の死亡者は激減すると思うんだが。

いくら塩分控えめの生活していても冬場に寒いトイレに行ったり、見栄えのために薄着で掃除に出たりしたらもう一発でアウトだからね。
つまらん見てくれよりも実利を重んじてほしいわけだが、そういう事も悪しき風習というか習慣というか、右習えというか、
オレにとっては実に忌々しい危険なバカげた事を、

当たり前のように有り難がりかつ人に強要する無知の始末の悪さにこそが最大の原因だと思うがどうだろう。