らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

庭の桜が咲き始めた

2016年04月21日 04時18分17秒 | 日記

庭の桜が咲き始めた。去年よりも1週間ぐらい遅いが、去年は一昨年よりも1週間早かった。
そして一昨年はその前年よりも更に2週間早かった。つまりは一昨年と同じぐらいで、平年よりも2週間ほど早い
こちらではGWの頃に見頃が来るとベストなのだが、おそらく今年は満開が今週週末。
GWが始まる頃にはもう散ってしまってるだろう。

桜をやたらに有り難がるのだが、日本人は。というか東京だけじゃないか?花見に出かけて盛り上がるのは。
いや、ここらでも花見に出かけてる人はいるが、どうもテレビの(東京の)真似をしてるだけという感じだな。 
そもそも、上野公園で宴会をやってる連中は桜などほとんど見ていないだろうしね。 
ちょうど春の人事異動の季節と重なり、その反動というか影響であれだけ花見の宴会が荒れるのだろう、と揶揄したコメントを見かけたが、実に納得だ。

我が家にも15年前に植えた桜の木が3本ある。二本が吉野桜で一本がソメイヨシノ。
桜前線と大騒ぎしてるのはソメイヨシノの方で早く咲く。しかし実際には後から咲き始める吉野桜の方が花びらが多くボリュームもあって見ごたえがある。
いやいや、ソメイヨシノの淡白なのがいいのだ。とかいう向きがあるが、要するに右習えだろう?普通に見たら吉野桜の方が色も鮮やかで綺麗だからね。
つまりは日本人の得意な右習えの価値観しかないのだ。

だいたい東京でも花見なんか行ったらエライ目に遭うからね。とにかく寒い。温暖化喧しい東京といえど3月下旬はまだかなり寒い。
ところが右習えのバカ野郎どもは花見に参加しないヤツは敵とみなす(苦笑)。 いや、これは冗談じゃないからね。
言わなくても東京のリーマンどもは嫌という程身にしみてるだろうが。
これもまた忘年会や送別会と一緒で、一応会社(業務)を離れてる形だが形を変えた業務でしかないから参加は絶対だ。

ともかく、ようやくこの街にも遅い春がやって来たということだ。しかし、この桜は実はかなり厄介な木なんだよ。
何度も書いてるが、桜はやたらに害虫がつく。桜餅に使われるぐらいだから葉が美味しいのだろうね、害虫にとっても。
害虫も葉っぱならなんでもいいというわけでもないらしく、案外嗜好は限定されてる様子。
だから食べやすい(?)桜の葉は害虫の格好の標的になる。そしてそのあまりの害虫の多さに嫌気がさして桜の木は次々と切り倒されていく
この町内でも桜の木は珍しいほどだ。植えてもあまりの害虫にすぐに切り倒してしまうことになる。

桜の花が咲くのは春の1週間だけ。このあと延々と秋まで害虫駆除に悩まされることになる。
うちの桜もどうしたことか最近やたら背が伸びて、二階の屋根ぐらいまで大きくなった。
で、当たり前だが害虫はその手の届かない高い所に好んで繁殖する。
厄介なのがアメシロ。アメリカシロヒトリという成虫は全く無害の小さな細い蛾みたいなヤツだが、幼虫は恐ろしく葉を食い荒らす。

まあ、木が丸裸にされても翌年以降にそれほど桜本体には影響がない感じだが、とにかくこの害虫、毛虫がえらい勢いで桜の木に増えるから厄介だ。
コイツはある程度大きくなると落ちてくる。そして今度は地面の花や野菜を食い荒らす。家の中に這い上がってくるヤツもいる。
うちの桜にも定期的にアメシロが繁殖して本当にうんざりするわけだが、それでおふくろからは切ってしまえと毎年言われ続けてる。
たったの1週間だけだからね。すぐに散って後は延々と害虫駆除に悩まされる。それが桜の実態だ。

桜の名所では毎年相当な人手と費用をかけて害虫駆除をしてるはず。それを怠るとあっという間に桜はダメになる。
あと病気にも弱い。てんぐ巣病とかいう細菌性の病気にかかると花が咲かなくなってしまう。対処法は切るしかない。
わが町の桜祭りをやる公園の桜も実はかなりこの病気にかかってるのだが、担当者(がいればの話だが)は対策を打ってる気配はない。
何もしてないくせに地元紙を見ると観光に力をー、ってそればっかりだよ。 

かように、たった1週間の桜のために秋まで延々と害虫駆除。そして冬になっては今度は野鳥の「ウソ」の被害から守らないといけない。
この「ウソ」はソメイヨシノの蕾が大好きというとんでもない野鳥だ。
ウチも一昨年にそれを知らずに全部食い荒らされて全く花がつかなかった時があった。たったの1日。ほんの1~2時間でほとんど食い荒らされた。それも一羽で。
街のほとんどの桜が被害を受けたと聞く。というか東北全体で被害が報告されていたが、こいつも毎年やってくるわけでもないみたいだが、来たらもうアウトだ。
今冬も一度だけやってきて少し食い荒らされた。慌ててガーディニング用の風車を立てたらもうやってこなくなったが。

そういう見えない努力の結晶が春の1週間の桜の花なわけですよ。呆気なく散るのが良い?オイオイ、そりゃ桜の木を知らないから言える話だろう。
実は結構な手間暇がかかってる。それが桜の木だという話。我々が自然と言ってるものは実はみんな人の手によるものだということですよ。
本当の自然に任せたら桜なんかあっという間に駆逐されてしまうだろうね。 

 

 

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