ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [16 April '07]

2007年04月16日 | fine arts
今日はいつもの様に原チャリ移動の予定で出掛けましたが、一件目を訪れた後、雨に降られ、ズブ濡れになってしまったので、一度、家に戻り着換えて、その後は電車移動となりました。

バウハウスのポスター @ミサワ バウハウス コレクション
住宅建築・販売のミサワ・ホームがコレクションするバウハウス関連の作品を展示するギャラリーです。ちなみにここは企画展を行う時だけオープンしていて入場は予約制です。造形学校であったバウハウスで手懸けられたグラフィック・デザイン、主にバウハウスの学生の習作を中心に、ポスターをはじめとした広告デザインの展示です。グラフィックだけではなくバウハウスのデザイン全般に言えることですが、無駄さがなく、すっきりと洗練されていて、全てが美しいフォルムをしていると思います。今回、ポスター、グラフィック・デザインとは違いますが、バウハウス壁画工房が1929年に作った壁紙を現在でも扱っているラッシュ (rasch) 社の壁紙見本帖が展示されていて、その壁紙が素敵なものばかりだったのが印象的でした。とても興味深い展示でした。
見終わって外に出るとどしゃ降りの雨、アイタタタ!! すっかり濡れ鼠となりました。

↓ ミサワ バウハウス コレクション ↓
http://www.bauhaus.ac/

安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘 @21_21 DESIGN SIGHT
濡れた服を着換え、気を取り直して今、話題!?の六本木、東京ミッド・タウンへ。東京新名所?!、結構、盛り上がってました。で、ミッドタウンの外庭に設けられたギャラリー
"21_21 DESIGN SIGHT" (写真)、安藤忠雄氏が設計を手懸けていて、その設計から施工、完成までを紹介した展示でした。氏が設計した他の建築物も紹介されていて、それら全体を通して自分は氏の設計に自分は良い意味での「古臭さ」を感じました。もちろん全て斬新なデザインに違いないのですが、どことなく何か昭和期のカッチリした感じの建築物を思い起させます。あと、このギャラリーもそうですが、地上は低層にして地下を設ける建築が多くなっている様に感じました。自分も空を含めた地上の空間はとても大事だと思います。必ずしも地下化が良いとは思いませんが、地上の景観に馴染んだ建築物に越したことがないと考えます。安藤氏の設計は存在感を主張しつつ周囲と溶け込み、景観を損なわないものではないでしょうか。ここ"21_21 DESIGN SIGHT"事態はは細い回廊があったり、採光の仕方など、興味深い点が多々あり、美しい建物です。

↓ 21_21 DESIGN SIGHT ↓
http://www.2121designsight.jp/

Good Design Good Life - 日本のデザイン @Tokyo Midtown DESIGN HUB
ミッド・タウンのタワー棟にある日本産業デザイン振興会、日本グラフィックデザイナー協会、九州大学大学院芸術工学院が運営する展示スペースです。今回はいわゆる"G"マークが付いている歴代の製品を展示していました。1960年代のものには掃除機、鍋、皿など自分が子供の頃に実際に使ったものが多々あり、とても懐しく思いました。グッド・デザインに選ばれたものはやはり見ための美しさ+機能美ですね。

↓ Tokyo Midtown DESIGN HUB ↓
http://www.designhub.jp/

開館記念展 I「日本を祝う」 @サントリー美術館
混んでいたら先送りしようと思いましたが、意外と空いていたので入りました。当たり前ですが、前のサントリー美術館と比べたら広々として、贅沢な空間の美術館となりました。今回の展示には一貫性のテーマがないので、ここが収蔵する和美術の名品を一挙、公開しています。良いものを見ると、やはり眼・心の保養となりますね。とにかく素晴らしい美術品ばかりでした。展示替えをする様なので、また訪れようと考えています。

↓ サントリー美術館 ↓
http://www.suntory.co.jp/sma/

Adam Frelin: White Line for Tokyo / Roy Staab: Nogiku @国際文化会館 庭園
ここは美術館ではなく、ホール、会議場、宿泊施設などがある会館です。六本木の鳥居坂の閑静な場所にあります。建物が昭和30年に日本建築会の巨匠、前川国男氏、坂倉準三氏、吉村順三氏により設計されていて、昭和の洗練されたデザインの建造物、国の有形文化財となっています。今回、改修工事がなされ再オープンした記念で庭園に光のインスタレーションが展示されていたのですが、それは「まぁ、さておき」と言うものでした。しかしながら建物・庭園、そして佇まいがとにかく素晴らしい処です。こう言う施設は本当に後世に残していくべきものですね。

↓ 国際文化会館 ↓
http://www.i-house.or.jp/jp/