ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [3 April '07]

2007年04月03日 | fine arts
生憎の雨模様、寒い一日でした。雨だと原チャリ移動が出来ずに困りますね。今日は打合せの帰り道、渋谷の展覧会2件を訪れました。

ちりめん細工の世界 和の布遊び @たばこと塩の博物館
JTが運営するここはなかなか小粋な企画展を開催していて、しかも入場料が100円と安価 (しかも今回は割引券があったので半額の50円で入れました! さらにしっかりとしたA4版16頁フル・カラーのパンフレットをもらえました!!) でとても嬉しい博物館です。今回は絹織物の縮緬を使用して作られた玩具、実用品、飾りなどの「ちりめん細工」の展示でした。縮緬特有の質感を活かした品々はとてもかわいらしくてポップなもの、遊び心あり、洒落心あり、愛のこもったものでした。そして巧みな細工の技にも驚かされます。凄く手の込んだ品々、パッチワークの様に作られ裂の色目をうまく活かしたグラフィック・デザイン的要素もあります。明治時代の作品から現代に作られたちりめん細工までを展示してあり、観ていて飽きない展示でした。(写真は現代の作家の方が作られた「傘飾り」)

↓ たばこと塩の博物館 ↓
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html

戸栗美術館名品展I - 古伊万里・江戸時代の技と美 @戸栗美術館
松濤にある陶磁器専門の戸栗美術館へ。開館20周年記念の企画展で現在の佐賀県・長崎県の一部である肥前地方で江戸時代に作られた伊万里焼 (古伊万里) の展示でした。自分もいろいろと陶磁器にも興味が出てきました。全くの無知識ですが、作品の数々を眺めるだけで幸せな気分になります。そして今回、伊万里焼と言っても、変遷していろいろな技法で作られていることから、その技法や作風にも興味を持ちました。中でも自分は江戸時代17世紀前半の初期伊万里、未だ技術が発達していない素朴な味わいの染付の作品が好きです。こうして一堂に古伊万里のいろいろな作品を見ると、とてもモダンで芸術性が高く、そして遊び心もあって粋なものだとあらためて思いました。また作陶家達の努力や試行錯誤、探求心、心意気も感じました。ホント、陶磁器も奥が深いです。ちなみに今日もここは観覧客が自分ひとり、またまた素晴らしい空間を独り占め、至福の時間でした。

↓ 戸栗美術館 ↓
http://www.toguri-museum.or.jp/

今日は美味しそうな和菓子に巡り合えませんでした....。