東京オペラシティ・コンサート

　オペラシティ・リサイタルホールで「牧野庸子　メゾ・ソプラノ　リサイタル」を鑑賞してきました。

　　～曲目～

　　　　A.Scarlatti：もしも　お前が私の死の
　　　　A.Lotti　　：まさにお前は言った。おお美しい唇よ
　　　　A.Stradella：哀しみたまえ、主よ！（教会のマリア）
　　　　G.Rossini　：亡命者
　　　　　　　　　　 誘（いざな）い（ボレロ）
　　　　　　　　　　 ヴェネツィアの競艇
　　　　　　　　　　　１．競艇前のアンゾレータ
　　　　　　　　　　　２．競艇中のアンゾレータ
　　　　　　　　　　　３．競艇後のアンゾレータ
　　　　S.Donaudy　：心に感じる
　　　　　　　　　 　 いつまた君に逢えるだろうか
　　　　　　　　　　 ああ、愛する人の
　　　　C.Saint-saens：オペラ「サムソンとデリラ」より
　　　　　　　　　　　　愛よ、私に力を与えてください
　　　　F.Cilea　　　：オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」より
　　　　　　　　　　　　苦しい喜び、甘い苦しみ
　　　　P.Masdagni　 :オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
　　　　　　　　　　　　ママも知る通り

　　　　～アンコール～
　　　　　　　　オペラ「カルメン」より　ハバネラ
　　　　　　　　島原の子守唄
　　　　　　　　ペチカ

　成熟したメゾ・ソプラノという印象です。牧野庸子さんの最大の魅力は、カルメンのような情熱と力強い歌声だと思います。時に優しく、時に激しく、表情豊かな素晴らしい歌声に魅了されました。曲目も、とても良かったです。初めて聴く曲も多かったのですが、まだまだこんなにも美しい曲があるのだと感激しきりでした。アンコールに3回応えてくださったのが、日本の歌でした。歌詞がすんなり入ってくるからでしょうか、ジーンとして、涙が出そうになりました。ピアニスト・要浩子さんの、歌に寄り添うようなピアノも素敵でした。素晴らしいコンサートでした。