私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「ダークナイト ライジング」

2012-08-08 20:13:24 | 映画(た行)

2012年度作品。アメリカ映画。
ジョーカーとの戦いから8年、バットマンはゴッサム・シティーから姿を消し、ブルース・ウェインは隠遁生活を送っていた。そんな彼の家にセリーナ・カイルという女性が忍び込み、彼の指紋を盗み出す。彼女に盗みを依頼した組織が何か大きな計画を立てていると気付いたブルースは、再びバットマンのコスチュームに袖を通す。その頃、不気味なマスクをつけたベインという男が、ゴッサム・シティーの地下で大規模テロを計画していた…。
監督は「メメント」のクリストファー・ノーラン。
出演はクリスチャン・ベイル、マイケル・ケインら。




「バットマン」はティム・バートンのころから見ているけれど、タイプ的には、どうも合わないと、これまで感じてきた。
実際、世評の高い「ダークナイト」だって、僕的には今一つだったりする。
本作は予告編がおもしろそうだったので、見てみようと思ったわけだが、不安がないわけでもなかった。

しかし、見てみると、これがまたおもしろかったりするのだ。
どんな作品も見てみるまでは、わからない。そんなことを思い知らされる。


前作で、悪徳刑事の罪を一身に引っかぶったバットマンだが、街は平和になり、彼自身は引きこもりになっている。そんな中、新たな敵が現れて、、、
というのがメインプロットだ。

上映時間は2時間40分の長尺で、正直な話、長いと思ったことは否定できない。
だがそれでも、最後まで楽しめたのは、映像の迫力と、ストーリーのおもしろさにある。


特に映像は、バットマンのマシンの描き方がよかった。
これまで同様、その描写は相変わらずかっこよくて、見ているだけで惹きこまれてしまう。
加えて迫力満点だからたまらない。
メカ系の描写はいつだって、男の心を捉えて離さないようだ。


物語も非常におもしろい。
せまり来る敵や、それに巻き込まれるウェイン、複雑に絡み合った人間関係などを追うのは非常に楽しい体験だった。
その中でウェインがバットマンとして再び動き出すのを、無理なく見せてすてきである。

ラストの展開も見事だ。
最後にバットマンが選んだ選択もすばらしかったし、エピローグで示されたウェインの真相、そして若い刑事の最後に取った行動からは新たな展開も期待でき、心に残る。


映像、ストーリー共に力強く、ある種のダークな雰囲気はあるが、それがむしろ好ましい。
見て損はない、満足の一品だ。

評価:★★★★(満点は★★★★★)

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