昭和55年の夏に鉄道作家の宮脇俊三さんが台湾の鉄道全線を乗車した内容を『台湾鉄路千公里』と題名で発売されました
当時の台湾鉄道はまだまだ近代化が遅れており、電化区間はようやく前年の1979年に西部幹線と呼ばれる台北・高雄間が完成したばかりで、その他の区間はすべて非電化区間でしかも単線
それよりか当時の台湾そのものが戒厳令が施行されており、鉄道関係はトンネル・橋梁等は軍事施設となって兵士が警備をしている状態でしたので、これらをうかつに撮影でもすれば大変ややこしい問題に巻き込まれる時代でした
そんな台湾の鉄道においても台東線 花蓮から台東まで路線は別扱いされていたとか・・・
この区間は西部に比べて東部地区は人口も産業も大変小さい僻地扱いとされもので、鉄道といっても軽便鉄道として運行されていたものです
レール幅がトロッコと同じく762mmですから車両もミニ車両でスビートも出せない
その路線に宮脇先生が乗車した際の内容が
光華号と呼ばれるディーゼル特急に乗車し、花蓮・台東間170キロを3時間半で快走すると言った列車なので、最高速は時速70キロ近いスビートを出す区間があるが、ナンと0キロを超えるスビートを出して爆走するので、乗車していると乱気流の中飛ぶジェット機のような乗り心地で恐怖感を感じたと書かれています
その台東線が軌道拡張工事を経て、高速化路線に改良され、さらに電化されて今日の台東線となっています
その台東線に先日乗車てきましたが、乗車した車両は当然電車でしかも最新型の日本製で、車内も快適
そして一番の速度は125キロです
宮脇先生の頃と違って揺れません 快適そのもの
その宮脇先生は台湾でもマニアの間では有名でした
高雄で訪問した無鉄道博物館には・・・翻訳本が展示されています