タイトルを変更しました。電流帰還方式は別に存在しているため、ここのは電流駆動方式としました。
凡ミスとはまさにこれです。
あまりに見事に動作しているため、これはこういうものだと思っていたのですが、
音としては帯域が狭すぎるというか、不思議な音がしていたので、再度基板を見直すと
なんと、トランジスタのプラスとマイナスが逆に繋がっていました。
パターンの表と裏を間違えて接続していたのですが、普通に動作していました。
このような事もあるのですね。
やっとまともな回路として動作しだしたものの、やはり音は薄っぺらで力のない音しかしません。
まだ何かおかしいのかと思って、たまたまネットを見ていると、市販品の評価しているところがあり
ヒントが書かれていました。
どうも帰還抵抗の値によって、かなり音に差が出るらしく、だいたいは2Ω程度で十分に動作するという事で、
表に4.7Ωがついているため、裏側にも同じ抵抗を付けて並列にしてみました。
見違えるように音に違いが出ました。というか、これほど差が出るとは思いませんでしたが。
電源はEコア・トランス+LM317の、いつもの電源で、+15Vで動作させています。
とりあえずエージングに参加できるようになりました。
あとは、高域と低域の位相差というか、何か他と違う違和感が緩和されるのか、強調されるのか
それを知りたいところです。
電流駆動アンプは、現在「株式会社ビット・トレード・ワン」で販売されていますね。
また、好録音探求さんが、データーを取っていますので、参考にされると良いと思います。
好録音探求:2014/07/02(水)
「ビット・トレード・ワンの電流帰還式ポータブルヘッドフォンアンプを測定する」
http://dominant7th.blog83.fc2.com/page-8.html
フィードバック回路にヘッドホンを入れて、低抵抗で電流値を検出しています。
なので、使用するヘッドフォンのインピーダンスに合わせて、低抵抗(電流検出抵抗)の値を変える必要があります。
ヘッドフォンのfo周波数でインピーダンスが増えるのを検出抵抗で検出して補正を掛けるのだと思います。
しかしながら、インピーダンスが32Ω以下のイヤホン、ヘッドホンでは、あまり違いが
出ないのも意外でした。
ということは、この音の違いはどこからくるのでしょうか。
単に回路内部に左右2個ずつ入っている電解コンデンサの影響なのでしょうか。
エージングさせてみて、かなり違いが出てきました。
今まで十台以上作って、電源入れた当初は最低ランクの音だったのですが、
かなりバランスよく鳴るようになってきました。
しかしながら、他のヘッドホンアンプと比較すると、音の定位というか奥行きというか
非常に流動的な感覚を受けてしまいますが、こういうのは測定しようにも
方法が確立していないのかもしれませんね。