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こころは魔もの。暗い地下でとどろくマグマのような…。

「死にたい」という子にどう対処しますか。TALKの原則

2024年01月03日 | Weblog

 

 

 

勇気を出して投稿します。長文ですが、皆様に知っておいてほしい事があります。ご容赦いただけますと幸いです。

 

今回の震災により、非常に大きな衝撃を受けた子ども達は多いと思われます。そして、このような非常事態の後の子どもは、暴力的な言動が増えたり、急に頭痛や吐き気などの体の不調を訴えたり、赤ちゃんのように退行したり、突然夜尿をするようになるかもしれません。実際にこれらの反応を目の当たりにすると、驚いたり、時には困ってしまうこともあるでしょう。しかし、こういった子どもの反応は、その子一人では対処しきれない大きなストレスが短期間にかかることによって引き起こされる、いわば『当然の反応』であるということを覚えておいてほしいのです。その子は、いつもと違う行動や言葉でしか、自分が感じている不安や恐怖に対処できない状態にあるのかもしれません。だからこそ、いつもと違う言動が目立つ子どもを見た時には、「誰よりも驚き、困っているのはその子自身なのかもしれない」ということを、頭の片隅に置いておいてほしいのです。

 

そして中には、「死にたい」という思いを抱き、あなたのもとにやって来る子がいるかもしれません。もし、子どもから「死にたい」と勇気あるSOSが出された時には、どうか子どものSOSを受け止めてあげて下さい。「どうやって子どものSOSを受け止めれば良いのかわからない」という方は、下記に示す『TALKの原則』を参考にしてみてください。

 

TALKの原則『Tell Ask Listen Keep safe』

 

Tell:言葉で心配していると伝える

「最近あんまり眠れてなさそうだけど、大丈夫?」「元気なさそうに感じたんだけど、ちょっと心配だよ」といったように、「私はあなたを心配している」という思いを言葉にして、ストレートに伝えましょう。

 

Ask:「死にたい」気持ちについて率直に尋ねる

「どんな時に死にたいって思うのかな?」「死にたい気持ちはどのくらい強いのかな?」のように、子どもの「死にたい」気持ちについて率直に尋ねましょう。これは子どもの「死にたい」を受け止め、子どもの「死にたい」気持ちを知ろうとする誠実な対応です。決して子どもの死にたい気持ちを助長するような対応ではありません。

 

Listen:絶望的な気持ちを傾聴する

子どもの話を遮らずに最後まで聞きましょう。その子が絶望的な気持ちを感じている時に必要なのは、あなたの価値観に基づいたアドバイスや頭ごなしの説教ではなく、その子の「死にたい」をありのまま受け止める受容的な態度です。

 

Keep safe:安全を確保する

その子が置かれている環境や状況が危険なものであれば、すぐさまそこから子どもを引き離しましょう。もし、あなた一人で子どもの安全を確保できない場合は、誰かに助けを求めましょう。子どもを助けるために、あなたが助けを求める必要があります。

 

以上がTALKの原則です。

さらに詳しくはこの動画で。

もし、子どもから「死にたい」と言われたらどうしますか? (youtube.com)

 

この辛く、苦しい状況で私ができることは何かと思い、改めてこのような長文を投稿させていただきました。

 

もし、この投稿を見ている方の中で、子どものこころ、子どもの未来を守りたいと願っている方がいたとしたら、今だけでなく、一年を通して子どもに肯定的なまなざしを向け、「いつもと違うな」と思った時には「心配している」と優しく声をかけてあげて下さい。あなたのその一言が、子どもを救うかもしれないのです。

 

 

子どもの精神科看護師@こど看 @kodokanchildpsy
午後10:03 · 2024年1月2日


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