自然体(あるいは「ありのまま」)とは、自分の苦手な部分を隠さないことです。隠したいと思っている部分は、見かた・考えかたを変えると「個性」となります。世界でたったひとりの人格がそこにあるのです。
(「あなたに贈る希望の言葉」/ バーバラ・ミロ・オーバック・著/ 大原敬子・訳)
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人と会うのが苦手な人、人と話すのが苦手な人。なぜ苦手と思ってしまうのですか。自分を立派に見せようと肩ひじを張っていませんか。「会話」ができないからですか。どんなことを話せばいいのか考えてしまうからですか。そんな無駄なことを考えているうちに、いつしか自分でコンプレックスをつくっていることに気がつきませんでしたか。あなたはコンプレックスを自分でつくっていたのです。基準はその都度違っています。
たとえば、失恋したとき、自分の世界観で原因を決めつけていませんか。容姿に劣等感を持っている人は、そこに原因の基準をおいてしまいます。家柄・学歴にこだわっていれば、そこに基準をおいて判断します。そうしていつもコンプレックスを原因にして逃げてしまいます。
人と会うことが苦手な人は、間の沈黙に耐えられないのです。間が怖いのです。自分を立派に見せたいのです。その「立派さ」も具体的なものはないのです。せいぜい「素敵な人」「男らしく強い人」程度のものでしょう。
ですが、そのようなコンプレックスや現実離れした理想像のために萎縮してしまい、本当の自分を出せないのは苦痛です。なぜ苦痛かといえば、どんなことを話せばよいのかわからなくなるからです。話すたびに「こんな話ではきっと相手もつまらないだろう」とか、「こんな話をして相手は私をどのように見るだろうか」などと、いつも自分がどう見られているかが心配なのです。不安なのです。
大切なのは「自分が楽しければ相手も楽しいんだ」と思うことです。大切なのは、相手の話を興味を持って聞こうとするからです。大切なのは、知らないことがあっても恥ずかしがらないで尋ねることです。相手は聞いてくれる行為がうれしいのです。
そして、聞いている態度としては、うなずいてあげることです。どんなに立派な話を聞かされることよりも、だまって聞いてくれることに人は喜びを感じるものです。そして、相手はあなたに何十倍もの好意を感じるものです。人と会うのが何となくつらいと感じる人は、自分を守ることばかりを考えている人です。
《気をつけたい行為》
① 視線をそらさない。うつむき加減に相手を見ないこと。
飲み物を飲むときも、視線はできるだけ相手を見ること。
② あいずちをうちましょう。
③ 話の中心を相手に合わせる器量を持ちましょう。
④ 「いいわけ」「謙遜」をくどくど言わないようにしましょう。
⑤ 話題につまったら、相手の最後のことばじりをオウム返しに語りかけると、
話はなめらかに進みます。
たとえば…
「昨日は残業で疲れたよ」「残業でしたか」
「おふくろが勝手に上京してきてね」「お母さまが?」
「先生にしかられちゃった…」「あらあら、しかられたの」…
こんな具合に語り掛けましょう。相手はまた話の続きをします。こうしてコミュニケーションを深めてゆきます。立派な話ばかりがすばらしいのではありません。
自然体(あるいは「ありのまま」)とは、自分の苦手な部分を隠さないことです。隠したいと思っている部分は、見かた・考えかたを変えると「個性」となります。世界でたったひとりの人格がそこにあるのです。
(上掲書より)
(「あなたに贈る希望の言葉」/ バーバラ・ミロ・オーバック・著/ 大原敬子・訳)
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人と会うのが苦手な人、人と話すのが苦手な人。なぜ苦手と思ってしまうのですか。自分を立派に見せようと肩ひじを張っていませんか。「会話」ができないからですか。どんなことを話せばいいのか考えてしまうからですか。そんな無駄なことを考えているうちに、いつしか自分でコンプレックスをつくっていることに気がつきませんでしたか。あなたはコンプレックスを自分でつくっていたのです。基準はその都度違っています。
たとえば、失恋したとき、自分の世界観で原因を決めつけていませんか。容姿に劣等感を持っている人は、そこに原因の基準をおいてしまいます。家柄・学歴にこだわっていれば、そこに基準をおいて判断します。そうしていつもコンプレックスを原因にして逃げてしまいます。
人と会うことが苦手な人は、間の沈黙に耐えられないのです。間が怖いのです。自分を立派に見せたいのです。その「立派さ」も具体的なものはないのです。せいぜい「素敵な人」「男らしく強い人」程度のものでしょう。
ですが、そのようなコンプレックスや現実離れした理想像のために萎縮してしまい、本当の自分を出せないのは苦痛です。なぜ苦痛かといえば、どんなことを話せばよいのかわからなくなるからです。話すたびに「こんな話ではきっと相手もつまらないだろう」とか、「こんな話をして相手は私をどのように見るだろうか」などと、いつも自分がどう見られているかが心配なのです。不安なのです。
大切なのは「自分が楽しければ相手も楽しいんだ」と思うことです。大切なのは、相手の話を興味を持って聞こうとするからです。大切なのは、知らないことがあっても恥ずかしがらないで尋ねることです。相手は聞いてくれる行為がうれしいのです。
そして、聞いている態度としては、うなずいてあげることです。どんなに立派な話を聞かされることよりも、だまって聞いてくれることに人は喜びを感じるものです。そして、相手はあなたに何十倍もの好意を感じるものです。人と会うのが何となくつらいと感じる人は、自分を守ることばかりを考えている人です。
《気をつけたい行為》
① 視線をそらさない。うつむき加減に相手を見ないこと。
飲み物を飲むときも、視線はできるだけ相手を見ること。
② あいずちをうちましょう。
③ 話の中心を相手に合わせる器量を持ちましょう。
④ 「いいわけ」「謙遜」をくどくど言わないようにしましょう。
⑤ 話題につまったら、相手の最後のことばじりをオウム返しに語りかけると、
話はなめらかに進みます。
たとえば…
「昨日は残業で疲れたよ」「残業でしたか」
「おふくろが勝手に上京してきてね」「お母さまが?」
「先生にしかられちゃった…」「あらあら、しかられたの」…
こんな具合に語り掛けましょう。相手はまた話の続きをします。こうしてコミュニケーションを深めてゆきます。立派な話ばかりがすばらしいのではありません。
自然体(あるいは「ありのまま」)とは、自分の苦手な部分を隠さないことです。隠したいと思っている部分は、見かた・考えかたを変えると「個性」となります。世界でたったひとりの人格がそこにあるのです。
(上掲書より)