Luna's " Tomorrow is a beautiful day "

こころは魔もの。暗い地下でとどろくマグマのような…。

禅の極意

2006年11月29日 | Weblog
生涯身を立つるにものうく、騰騰天真(とうとうてんしん)に任す
嚢(ふくろ)には三升の米、炉辺には一束の薪
誰か迷わん迷悟の跡、なんぞ知らん名利の塵


良寛和尚のことば。

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(大意)
わたしは生涯、身を立てて出世することなぞ面倒で興味もなく、
ただ自然の道理に任せて生きている。
三升の米と少しの薪があればもうそれでよい。
迷いだの悟りだのとわたしにはどうでもいいことだ。
まして名誉や利益などのつまらないものにはかかわりがない。


人から評価されようとあくせくする生きかたにはもう疲れた。
人は裸で生まれ、死ぬ時には一円も持ち出すことはできない。
苦行をしたからといって偉くなるわけでもなく、
過ちを犯したからといっても、何を失うだろうか。
命があればまた腹が減るではないか。
腹が減るという事は「欲が出る」ということだ。
欲が出ればまた活動への意欲も湧こう。

肝心なのは、欲は腹を満たす程度がいい、ということ。
人を出し抜こうとしたり、
人より上を行こうとしたりすると、
また傷つけ合わねばならぬ。
人と人とは傷つけ合うよりは、支えあうほうがいい。



人を出し抜こうとすると、人のペースに陥る。
人に評価されようとすると、
自分のしたいこと
自分の思うこと、
自分の感じること、
素直に言い表せない。

これって、実は惨めなこと。
自分を大切にするっていうのは、
人と競わないこと、
人を認めること。

自分を認められるから、人のことも認められる。
ストレスって、競争社会のおきてからはずれると、
スッキリ解消できるものなんですよね…。