爽やかな風が牧草を波立たせ、上空では絹雲が尾を引くように流れる。カメラアングルは、海岸線から僅
かに離れた小高い丘の上に広がる牧草地と空の光景です。
牧草地の北側には、標高911メートルの室蘭岳が山腹から頂にかけて雲をたなびかせる。
牧草地を貫く農道沿いの草むらで、セイヨウミヤコグサが鮮やかな黄色の花を咲かせていいます。
空高く舞い上がり囀り続けていたヒバリ。地上に舞い降り、器用にイヌダテの穂に掴まり一休み。
コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)が花の時期を迎えました。元々は、明治時代に国外から観賞用に持ち込
まれる。今では野生化、庭で栽培されている方を見かけた事はありません。緑色の草の中で、オレンンジの
花色が際立つ野花です。
ブタナが、土手の草むらを埋め尽くすように花を咲かせています。長く伸ばした茎の先に鮮やかな黄色花
を付ける。風変わりな草名は、ブタが好んで食べる事から海外での呼び名「ブタのサラダ」を踏襲しているそ
うです。