風の岬の空と海

絵鞆岬は、ほぼ一年を通して北西の風が吹き抜ける風の岬。冬から早春への陽射しの中、
気温は３℃。真冬日に慣れた身体には心地良ささえ感じる。冬の間、この場所に来る時には必ず
防寒用のオーバーズボンを履くが今日は不用。シャッターを押す手袋の中の指先も冷たさで感覚
が鈍る事もない。真冬に比べると寒さが、だいぶ和らいで来た岬の最先端からの眺望です。



恵比須島は、絵鞆岬の先端から１５０ｍほど離れ、島と言うより岩礁。島の周囲は
岩盤に囲まれた浅瀬。太平洋の大海原から打ち寄せる波が、岩に砕け海面に白い波模
様を描いてる。




島の周辺は餌が豊富。海鵜とカモメがいつも羽を休めている。さらに、この時期は
シベリアから渡って来たコクガンの群れが島の周りの海面で越冬中、このところ太陽の
高度も高さを増している、間もなくすると３０００ｋｍほど離れている北の繁殖地に向かっ
て飛び立って行きます。