可能性を秘めた期待の新店がある
【拉麺 雷多】
~ らいだ.Story。~
信頼できる友人から「一緒にラーメン屋さんをやってみないか?」と誘われ、一度は断ったものの友人の真摯な思いに心を打たれ、若くしてラーメン屋を開業。ラーメンを食べることは好きだったが、作ることに関してはまったくの素人だったため、悪戦苦闘の日々が続き、正直自分にやっていけるのかが不安な時期もあったそうです。しかし、お会計の際のお客さんの「美味しかったよ!」の声に嬉しさを感じ始め、将来は自分の店を持ち、自らが一から考案したラーメンを食べてもらいたいと高い目標を掲げます。そこからは目標に向かって邁進あるのみ。人気店のラーメン食べ歩きはもちろん、雑誌をみながら独学で研究を重ね、地元でもある栃木市に店を構えることとなりました。佐野ラーメンの風潮が強い中、あえて真逆の濃厚路線を選択し、栃木市にはなかったインパクトのあるスタイルで勝負しています。
店の雰囲気
県道31号線(栃木小山線)沿いに置かれた営業中の旗と、黄色の雷多の看板が目印。やや古びた外観だが、店内は清潔感が滲み出ていて、素直に好感が持てます。
券売機を導入していますが、事細かくメニューに対する説明がなされていたり、オーダーの際、一人一人の好みに応じて味の調整などにも応えてくれ、お客様目線での接客がテーマとなっているようです
一問一答
Q.店名の由来は?
A.自分の生まれ育った栃木県は雷が多いことと、自分がバイク好き(ライダー)なこともあって「雷多(らいだ)」と名付けてみました(笑)。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.当たり前のことだと思いますが、お客様に常に安定した味を届けられるよう心掛けています。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.自分自身を映し出す鏡のような存在だと思っています。
Q.将来の展望は?
A.夢は雷多の2号店をオープンさせることですその夢を叶えるために、日々技術を磨き知識を養っています。
Q.好きなラーメン店は?
A.初めて食べた時のインパクトを鮮明に覚えているのは、近くにある『ぼたん』さんです。あと限定系のメニューも豊富で、引き出しの多さには本当に驚かされます
Q.店主がオススメするメニューは?
A.濃厚なつけ麺をウリとしているので、「煮玉つけ麺」をオススメします。
ではその自慢の煮玉つけ麺を作っていただきましょう
調理の様子
茹で時間が8分かかるという麺から調理開始。チャーシューは注文が入る度に切り分け、魚介を効かせた粘度の強い特製ダレにスープを合わせ、火にかけます。
麺を冷水でしめたのち、豊富に用意されたトッピングを盛り付け、熱々のスープを注ぎ、
煮玉つけ麺〔800円〕
麺の特徴
麺は切り刃10番を使用する超極太麺。埼玉の製麺所に発注するこだわり用で、準強力粉と中力粉をブレンドし加水を35%に設定。歯を押し返すようなもちもちとした弾力と、ツルツルとした滑らかさを併せ持ち、つけ汁の絡み具合も上々。
スープの特徴
豚骨、鶏ガラを使い、火加減に注意しながら旨みを程よく抽出した白濁動物系スープと、鰹や煮干し、鯖といった魚介系ベースのタレを融合させたつけ汁は、シンプルながらも奥行きのある味わいを形成し、魚介ダレの魅力を見事なまでに完璧に引き出している。
トッピングの特徴
豊富に取り揃えられたトッピングの数々は、厚切りだが柔らかく仕上げたバラチャーシューに、地場産のさくら卵を用いた味付け煮玉子、極太メンマに、魚粉、ユズ、レモンなど、随所に手間とこだわりを感じ、細部にまで配慮と工夫がなされ満足感を伴う。
じゃがいも入り大人のまぜソバ〔830円〕
特徴
つけ麺と同じ極太麺を使用。醤油ダレに特製香味油を加えて風味を持ち上げたところに、背油でコクを補った自慢のまぜソバ。ジャガイモをはじめ、多彩なトッピングと混ぜ合わせる事によりジャンクな味わいを楽しめます。ガーリックとブラックペッパーが決め手です
お客様へのメッセージ
ご来店頂いた一人一人のお客様に元気いっぱいのあいさつでお迎え致します。一人でも多くのお客様のご来店をお待ちしております。
店舗Data
住:栃木市城内町2-21-24
休:火曜日
営:11:00-15:00/17:00~21:00
他:禁煙
修:独学
開:2010年11月
他メニュー
濃厚つけめん 醤油らぁめん 味噌らぁめん
闇特製味噌 まぜソバ 餃子 など
※雷多さん取材協力ありがとうございました。
つけ麺と味噌ラーメンを食べましたが、無難に仕上がっていて、これからが楽しみな店だなという印象を持ちました。それにしてもまぜそば豪快ですね。