

名店の味を伝承する店がある






~ にったや.Story。~
地元のスーパーで社会経験を積みながら、将来の方向性を思案する毎日。そんな中で欠かさず続けていたのが、趣味でもあったラーメンの食べ歩き。様々なラーメンとの出会いを重ね、ラーメンの魅力に惚れ込み始めたとき、友人を通じて紹介して頂いたのが、自らも足繁く通った大平の行列店「小三郎」。迷うことなく修業を開始するものの、毎日単調な作業の繰り返しが続く中で、心が折れそうなになることもあったそうですが、オープンして一年余りの店舗は、日に日に行列が長くなり、右肩上がりに売り上げが上昇。繁盛店として認知され、脚光を浴びる様を肌身で感じることで、”辛い”という思いは”楽しさ”へと変わっていきます。修業して5年目に独立したいとの思いが沸きはじめ、6年4ヶ月という長き修業を経て、いよいよ独立。悪夢の震災から1週間後のオープンとなったため、思うようなスタートが切れませんでしたが、徐々に固定客が付きはじめ、繁盛店への階段を上り始めている。

ラーメン屋というよりも洋食屋をイメージさせる雰囲気で、女性のお客様でも気軽に入れる貴重なお店です。



そして大好評のお土産シリーズも健在。生ぎょうざ、冷凍ぎょうざ、焼ぎょうざをお持ち帰りでオーダーでき、さらに出来立てのチャーシューもお持ち帰り可




Q.店名の由来は?
A.東十条にある「麺処 ほん田」さんのラーメンが好きだったこともあり、自分の名前が新田なので「麺処 にっ田屋」としてみました。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.重視しているのはスピード感です。注文が入ってから、お客さんのもとへ1秒でも早くラーメンを提供できるよう心掛けています。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.人生ですね。ラーメン屋になったことで、将来の夢が持てたし、家族も持てたし・・・。ラーメンこそが今の私のすべてだし、これからの私のすべてでもあります。
Q.将来の展望は?
A.もちろん小三郎さんから引き継いだ味は、そのまま守っていきたいと思っています。ただその中に、にっ田屋オリジナルのラーメンを加えられたらとも思っています。
Q.好きなラーメン店は?
A.やはり修業先の『小三郎』さんです。しょうがらーめんは最高に旨いと思います。後はまったく違ったジャンルですが、『ほん田』さんのラーメンも好きです

Q.店主がオススメするメニューは?
A.しょうがらーめんを扱っているお店は結構あるようですが、小三郎のしょうがらーめんを初めて継承したのはにっ田屋が初めてですから、名店の味である「しょうがらーめん」をオススメします。
ではその自慢のしょうがらーめんを作っていただきましょう


器にタレを注ぎ、チャーシューは切り置きはせず、切り立てにこだわります。釜に麺を入れ、右に左に大きくかき混ぜること数分、頃合いを見て器にスープを注ぎ、



湯切りした麺を入れ、チャーシューやメンマをトッピングし、最後に生姜を添え、






しょうがらーめん〔682円〕

毎朝店舗裏で打つ自家製麺は、手打ち感がよく伝わる中細タイプの縮れ麺。小三郎に負けず劣らずの仕上がりで、麺自体に弱さを感じず、均一感のある太さがするすると小気味よさを誘う。

塩味を想像させる透明感のあるスープは、鶏ガラ、カツオ節、香味野菜といたってシンプルな材料を弱火でコトコトと4~5時間煮出したもの。その透明度とは裏腹に滋味深い旨味が素直に広がっていく印象で、繊細で淡麗な味わいが持ち味の上質スープ。

大判のチャーシューが2枚、細切りのメンマ、ナルト、刻みネギ、さらには直伝の味の生姜が浮かんでいる。チャーシューは箸で容易に切れるほど柔らかく、生姜は麺に絡みやすいように、細く長く切り揃えてあり、スープに解くとキリリと引き締まり、じんわりと汗が滲み出す。



ぎょうざ〔399円〕

皮から手作りとなる餃子は、キャベツ、ひき肉、ニラ、ニンニク等の餡を大量に包み込み、焼き目をパリッと、皮をモチっとさせ、食感のコントラストを楽しめる上、野菜の自然な甘みが生きたヘルシージャンボ餃子。こちらもまさに小三郎伝承の味であり、お土産としても大人気。

一人でも多くのお客様に佐野ラーメンのよさを伝えることが私の使命だと思っております。こだわりの一杯をぜひお召し上がりください。


休:月曜日
営:11:00-20:00
他:禁煙

修:小三郎
開:2011年3月
他メニュー






※にっ田屋さん取材協力ありがとうございました。