大井川の風

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列車公衆電話

2008-05-24 23:07:21 | 昭和時代
携帯電話を使って11年目。もう公衆電話を使うことはほとんどありません。
今日のお話は列車公衆電話。

そもそもJR(旧国鉄)の列車に公衆電話が登場したのは1960年。当時東海道本線を走っていた特急「こだま」号に設けられました。黒澤明の映画「天国と地獄」で誘拐犯からこだま号に「身代金を洗面所の窓から投げろ」という電話が入るシーンを思い出します。
列車公衆電話はその後、新幹線のビュッフェや食堂車に置かれるようになります。私が最初に使った頃は色はグレーに近いベージュ色で形こそ公衆電話でしたが、ダイヤルはなく100円を入れると電話交換手が出るものでした。相手の電話番号を交換手に告げて回線をつなげてもらい、「それではお話ください」か「おつなぎします」と言われてはじめて相手と話ができる方式でした。確か1通話300円だったように記憶しています。相手方には交換手から「新幹線の車内よりお電話が入っております」というような連絡の電話が入っていたようで、「新幹線でどこに行くの?」などど尋ねられたものでした。

現在の新幹線では写真の通りテレホンカード形式で即時通話(ちょっと言い方古いですね)のできるタイプです。トンネル内でも安定して通話が出来るので切れては困る要件の場合には便利です。

さて、最近は新幹線の中で「東京の○○さま、お電話が入っておりますので電話室までお越しください」というような呼び出しアナウンスを聞かなくなりました。調べてみると、2004年に呼び出しのサービスは終了しているようです。理由はもちろん携帯電話の普及です。ここでもひとつの「昭和」が終わっていました。




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