大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
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鉄道小荷物の荷札

2010-04-28 23:30:00 | 昭和時代
「昭和の日」を前に整理中の押入れから発見された大量の紙類。ある人はこれを「昭和の資源ごみ」と呼び、ある人は「紙のコレクション」と呼びます。この画面上の紙類は、ほんの一部。ひとつひとつご紹介していくとそれだけでブログ10年分にもなりそうなので、これから毎月29日頃に主な"昭和の紙コレ"を採り上げていきたいと思います。


さて今日の「紙コレ」はこちらの荷札。懐かしいと思われた方も多いのではないでしょうか。こちらは鉄道小荷物用の荷札です。荷物を出したのは島田駅、到着駅は山手線の渋谷駅です。もちろん私が出したものですが、帰省でGetした品々を下宿に送った時のものだと思います。段ボールを自転車に括りつけて島田駅に運び、体重計の何倍もあるような大きな秤がある手小荷物取扱窓口に出して、渋谷駅留め扱いにしておき、後日下宿から渋谷駅まで自転車で行き、窓口で荷物を受け取り、再び自転車に括りつけて運びました。米が入っている時は友人の車で運んでもらったこともありました。


そもそも昭和の頃に小口の荷物を送る場合は、小さいものは郵便小包、段ボール箱の様な大きさは国鉄の鉄道小荷物で送っていました。よく考えるとどちらも国のサービスです。
そんな時代に家まで荷物を取りに来て配達してくれる宅配便が生まれ、一気にその勢力が逆転しました。鉄道小荷物は私が静岡に戻った1986年に廃止され、駅の構内にあった荷物積み込み用のリヤカーも姿を消しました。

今は夕方に宅配便を依頼しても、翌日の午前中に東京まで荷物を送ることができます。時間帯が入っていないこの荷札を見たとき、「今は本当に便利な時代になったな」と感じました。