果報は寝て待て!

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忠臣蔵 瑤泉院の野望

2007年01月04日 | TV番組,アニメ,ゲーム

毎年恒例のテレ東10時間時代劇。
今年は「忠臣蔵 瑤泉院の野望」という番組が放映されました。
ビデオに撮っておいたものを一気に見ましたのでちょっと感想を書きます。

ストーリーを簡単にまとめると,「かの有名な赤穂浪士の討ち入りを成功に導いたのは浅野内匠頭の後室である瑤泉院であった…」といったものです(簡略化しすぎ…)。
忠臣蔵において,浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつける殿中松の廊下での一件は,果たして浅野内匠頭の乱心によるものか,それとも吉良に対する怨恨によるものか,歴史に隠された裏事情として議論があるところでしょうが,今回はあくまでも「忠臣蔵」ということで,当然怨恨説で進められるところ,どうも見ていると,松の廊下においては,浅野内匠頭はストレスにより一時的に頭がおかしくなっていたとしか思えない演出に描かれていた気がします。
確かに,事前に吉良家による浅野家への嫌がらせはあったように描かれてはいるのですが,恨んで殺さねばならないような嫌がらせには思えませんでした。
10時間も時間があるのであれば,吉良上野介に対する憎悪を掻き立てるに至った辱めをもっと強く演出する必要があったのではと思いました。

また,浅野内匠頭ただ一人を愛していたはずの瑤泉院が,家臣の大石内蔵助に対し,主と臣の一線を越えてしまうストーリーに仕立て上げてしまったのは,せっかくの瑤泉院の潔白さを失わせる結果になってしまったように思われます。
(一線を越えるにせよ,プラトニックなところで留めておけば美しい話として仕上がったと思われるのですが,一緒の布団に寝てしまってはいけません!

とまあ,目立ったマイナス点を申し上げてきましたが,良かった点を申し上げますと,それは何と言っても瑤泉院役の稲森いずみさま!これに尽きます!
あの色艶,あの物腰,思い出しただけでも…
何度も閨のシーンを共にした浅野内匠頭役の高嶋政伸さんがうらやまし~
以前,大河「義経」で常磐御前を演じたときも似たようなのキャラクターでしたが,今回の方がメイクが抜群に良く,あまりにも美しすぎました!
思わず「あの方のためならワタクシも赤穂浪士の一員に…」と動機不純なアホウ浪士が一人誕生するところでした…

また,このドラマには「ゆうこりん」が出演していましたが,彼女をドラマにあえて使うにあたり,見ている限り,セリフがほとんどありませんでした。
ある意味,このドラマの監督さんは,彼女の使い方をよく心得ていると感心しました

北大路欣也さん,高橋英樹さん,津川雅彦さんは相も変わらぬ大名優ぶりを発揮していました。
さすがに他の役者と二回りくらい立ち回りが違いましたね。
意外だったのは,テーマソングを歌っていた五木ひろし氏まで出演したことでしょうか!?

というわけで,その他細かいところはいろいろとあった気がしましたが,この辺で筆を置かせていただきます



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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勝ちどきぃ~ (まぷっくふ)
2007-01-05 11:41:24
いうまいぞ いうまいぞ とか言ってね。

最後の1分みたよ。

そうですか,そんな内容でしたか。。

いくらフィクションで真実が判らないとはいえ,
よくつくったねー,そんなの。

んま,それも可。

稲森さんは,んーそれも可。

10時間耐久お疲れさまでした。

GWもお見逃しなく!
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見てませんが (おかにゃん)
2007-01-05 23:00:03
こんばんは。
このドラマ自体は見ていませんが,忠臣蔵伝説,いろいろとありますね。瑞泉院首謀説は確かに根強く残っています。
他には,「吉良家臣内通説」とか「綱吉陰謀説」等々面白い説はかなりあります。
もちろん,大石内蔵助の昼行灯伝説はフェイクだったといわれていますが,実は本当に昼行灯だったという話もあります。
ぐうたらな大石を誰が操縦したのか,いろいろ考えていくと面白いかもしれませんね。
歴史は奥が深い!!
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テレ東 (はち@福島)
2007-01-06 13:06:30
こんにちは
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誤投稿↑(汗) (はち@福島)
2007-01-06 13:09:15
こんにちは
ご存知の通り地元にはテレ東のキー局がないので見れませんよ
でも忘れた頃にどこかの放送局で放送すると思います

元祖はちの狭山茶懐かしい話ですね。
元祖はちから僕にも年賀状が届きましたよ。

ぴえるさんのことはきっと元祖はちは覚えていると思いますが、僕のことはどうでしょうね
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今年もよろしく♪ (kiriy)
2007-01-07 00:49:11
私もずっと観ていましたよ。
稲森いずみさん、良かったですよねー。せりふの言い方なんかに微妙な艶を感じました。
でも私は女なので、アホウ浪士には慣れませんけれど(笑)

感想のほうも、ほとんどぴえるさんと同じです。浅野内匠頭の描き方は良かったですよね。斬新さを感じて、吉良上野介に同情してしまいました。
だからと言って、瑤泉院と大石内蔵助はちとやりすぎのような気が、私もしましたよ。
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>まぷっくふさま (ぴえる)
2007-01-07 11:20:19
コメントありがとうございました!
この手のドラマはビデオに撮って後で見た方が,CMを跳ばせるので1時間程度は短縮できますね。
それでも毎年この時代劇の耐久は疲れます

「GW」…一瞬ゴールデンウィークに何かあるのかと思いましたが,すいません,私のミスでした!
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>おかにゃんさま (ぴえる)
2007-01-07 11:28:40
コメントありがとうございました!
まさにいろいろな説があるからこそ,さまざまなバリエーションの忠臣蔵が存在するのでしょうね。
少なくとも今回の大石内蔵助は昼行灯ではなかったようですね。
ちなみにワタシは根っからの昼行灯です!
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>はち@福島さま (ぴえる)
2007-01-07 11:37:08
コメントありがとうございました!
むかしワタシもテレ東のアニメを見たくても見れずに涙を呑んだ覚えがあります

さて,はち先生はホントに我々のことを覚えているのでしょうか?
推定年齢70代後半?
いずれにせよ,もっと長生きしていただきたいですね
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>kiriyさま (ぴえる)
2007-01-07 11:43:43
コメントありがとうございました!
途中から,瑤泉院にうり二つの妹が出てきたところから,嫌な予感はしていましたが,ホントにあーなってしまうとは…
まあ,なにはともあれ稲森さんの「陰のある女性役」は最高です!
ただ,以前妙に明るい役をドラマで見ましたが,これはいただけませんでした…

しかし,高嶋政伸さんの浅野内匠頭って,そのまま浄瑠璃人形にできそうな顔ですね
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