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熊野古道を行く(第6回)

2007年11月03日 | 旅日記,郷土の歴史

前回の続き)
ようやくたどり着いた熊野本宮大社
ここまで来ると,観光客の数も格段に増えました。

熊野本宮大社は,現在の高い位置にある「本社地」と低い場所にある「旧社地(大斎原(おおゆのはら))」の2カ所に別れています。
明治22年までは,大斎原が本社であったようですが,この場所は熊野川の中州に位置しており,同年の大洪水によって被害を被り,現在の本社地に主たる部分を移したとのこと。

これが現在の大斎原(↑)。
田園地帯に必要以上に巨大な鳥居が現れ,その背後にある林のような森のような場所に,現在でもニニギノミコトほかの神様が祀られているとのこと。
時間の関係上,大斎原は遠くから見るだけになってしまったのですが,今の大斎原に残されているのは,祀られている神様分の石造りの祠程度のようです。
また洪水で流されてしまったら大変ですからね

長い階段を登ったところに本宮の山門がありました。
両脇に「人生の出発の地」「甦る日本の心!」との垂れ幕が…
わからないではないですが,個人的には何も書いてもらわない方が趣があって良かったと思います…

本宮大社本殿で祀られている神様は順に「伊邪那美大神」「事解之男神」「速玉之男神」「伊邪那岐大神」「素盞鳴尊」「天照皇大神」。
日本神話に登場する有名な神様が多いですね。
そもそも熊野本宮の由来は,崇神天皇65年,当時の熊野連のもとへ素盞鳴尊ほか2神が現れ,この地に社殿を造って祀りなさいとの神勅が下されたことが始まりと伝えられています。
なんとなく脅迫に基づく本社建立のような気がしますが(),そもそも神様は昔から絶対的な者のシンボルとして崇められてきたのであり,得てして我が国の由緒ある神社とはどこでもそのようなものなのでしょう。
ともあれ,古来よりこの地を目指して遠路はるばる旅してくる人々がおり,その人々が通った道が熊野古道として残され,この地一帯が世界遺産となりました。
このことはひとえに古の人々の厚い信仰がそこにあったからだと思います。
この地を大切にしようという人々の思いが欠けてしまったとき,おそらく熊野地方の世界遺産登録は解除されてしまうに違いありません。
今も昔もこれからも,我らの誇れる世界遺産を守っていきたいものですね

熊野本宮大社の公式サイトはこちらをクリック

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いにしえに触れるぅ (時の旅人)
2007-11-03 17:57:16
ぽんにちぱぁ
孤高のとれぇず閣下であります

大きい鳥居ですねーびっくり。登ってやる

むぅ私もぴえるさんを見習って、今月松江&出雲に旅に行ってくるょ

なんかちょうどいくときに神有月の祭りがやっとるらしいからおいらも、神々に混じって泊まっちゃおうかとおもってるぞよ

最近は、あいかわらず忙しいけど、ゴルフをしてトレーズ三昧。あとはバラのエッセンスを用意して頂ければ完璧です
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若年性痴呆症? (マダム。りんご)
2007-11-04 10:25:25
本宮大社本殿の写真を見たとき、おかしいなぁ。。。ここ、行ったことあるじゃんと、思ってしまいました。

やば、これって若年性痴呆症かも。。。

日本で世界遺産に登録されている神社仏閣を見ると、その荘厳さと、現代人が到底歩み寄ることができない歴史の深さを感じることがあります。
その荘厳さや品格といったものをこれからも失わずに世界の文化財として残っていって欲しいと思わずにはいられないのでした。
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>時の旅人さま (ぴえる)
2007-11-04 22:45:01
コメントありがとうございました!
おお,出雲に行ってくるのね。
ぜひともパワースポットでパワーを吸い取って来てください!
ワタシも熊野と高野山に行った後は仕事の引きもいい感じです♪
出雲に行くなら,寝台特急「サンライズ出雲」に乗っていきたいなあ
トレーズ様はもちろん,愛機トー○ギスで出雲まで突撃でしょうね
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>マダム・りんごさま (ぴえる)
2007-11-04 22:52:46
コメントありがとうございました!
大昔に行ったことがあっても,その当時まったく興味のない場所に何らかの行事として連れて行かれたという場合,ほとんど覚えていないことが多いですね
熊野本宮は横に長いため,他の神社仏閣より多少インパクトがあるかもしれませんね。
遺産登録された,されないに関わらず,古の記憶として残された我が国の多くの遺産に,これからも少しずつ触れていければいいなと思っています。
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