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果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

紫陽花の墓

2007年02月07日 | 写真とひとりごと
全盛期には,無数の華美を狂演する紫陽花たち。
しかし,全盛期を過ぎた彼らは朽ち果て,やがて人の心から忘れ去られていきます。

先日,箱根の旅館の敷地を散策していたところ,初夏には美しく咲き誇っていたであろう紫陽花たちの夢の跡を見つけました。
付けた花を落とさずに,そのままの姿で朽ち果てていた彼らの姿は,まるで,生きていたときの権勢をそのままピラミッドに持ち込んだミイラのようです。

この時期忘れかけていた紫陽花という存在を,私は彼ら自身の手によって思い出しました。
次の夏には,彼らは再び息を吹き返し,訪れた旅行客を楽しませてくれることでしょう。

<本日の一句>
冬枯れやあぢさゐ色を失せにけり 


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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>蒼さま (ぴえる)
2007-02-11 22:45:00
コメントありがとうございました。
なんだか寂しい光景なのではありますが,どういうわけかこの光景からは,なんだか引きつけられるものがありました。
彼らは,未だに「自分たちを見て」と訴えかけているのかもしれません。
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朽ちてゆくもの ()
2007-02-10 00:09:32
最近は、朽ちてゆくものをただ醜いだけとは
思えなくなりました。
この姿があるからこそ、私たちは美しい花を
楽しませてもらえるのですね。
見せていただけてよかったです・・・。
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