新年早々なんの話をするかというと、おっぱいを吸ってもらえない母親ほどみじめなものはない、という話である。
うちの不機嫌坊主は生まれてすぐにたくさんの電極をつけられて、おむつ一丁で保育器に入れられた。
何時間も苦しい思いをして外に出てきてオギャー!と自分で呼吸を始める赤ちゃんとは違って、寝ている間にひっぱり出されてへその緒を切られてしまう帝王切開ベビーはときどき自分で呼吸しなきゃならないのを忘れちゃったりするらしく(なんか妙に納得…笑)、しばらくは保育器で監視することが必要なんだそうだ。
そしてうちの子は他の子たちよりも1kg小さく生まれてしまったので、他の帝王切開ベビーは24時間くらいで保育器から出てくるのにうちのは6日間くらい特等室に入っていた。ベビーステーションでいちばん目立っていた。
こういう看護を必要とする赤ちゃんは生まれた日から退院するまで【入院】していることになるので、私の入院費用とは別にちゃんと入院料を取られた。高級ホテルみたいに高かったぞー。
私が出産した病院は母乳育児に力を入れている所で、赤ちゃんが生まれると分娩台の上でもうだっこさせてもらえ、おっぱいを吸わせるらしいのだ。生まれてすぐに出る母乳は「初乳」と言って、免疫成分がたっぷり入っているのだそうだ。
で、赤ちゃんは自力でママのおっぱいを嗅ぎ当ててくわえつくらしい。
この「カンガルーケア」をすると、母乳育児がとても上手くいくらしい。
…ふーん。
私の場合、産んでから4日たってようやく点滴チューブを外せる時間帯を確保でき、保育器に手をつっこんでおむつ替えや授乳(低体重児用のミルクをほにゅうびんで飲ませる)をさせてもらえるようになったけど、それまでうちの子はガンガン粉ミルクを飲ませられていた。
というか、私がお世話するようになってから今までもガンガン粉ミルクばっか飲ませている。
あ、そういやおっぱい吸わせてない。
吸わせなくていいのか?
と思い、自分のおっぱいに赤ちゃんの顔を押し当ててみたけど、ぜんぜん咥えてくんないよ?!
というか、ギャン泣き。
顔を真っ赤にして、息ができないくらい激しく泣く。
なんか、私、虐待してるのか?
というのがニップル・コンフュージョンなのだそうだ。
病院ではよく「乳頭混乱」と直訳して言ってる。もっと上手い和訳はないのか?
ほにゅうびんは軽くくわえてちゅぱちゅぱ吸えばすぐミルクが飲めるので、わざわざ力いっぱいおっぱいを吸うなんてばかばかしいんだもんねと赤ちゃんが考えるようになることを言う。
これを直すには、いろいろ調べたんだけど、何ヶ月もかかるんだそうだ…。
でも、そんな話をしても母はわかってくれず
「そんなの何日間か飢えさせれば必死で吸うようになるわよ」
とか言う。
「あぁ、やっぱ吸えないね、もう5分もがんばったからいいよ、ミルク飲もうね」なんてお湯を沸かしている私を
「甘い」
と言う。
母の言う「何日間か飢えさせる」というのは、母乳で育てている人は誰もがやっていることで、生まれて3日間は赤ちゃんは飲まず喰わずでいても大丈夫なので、その間に吸わせる練習をするのだ。
赤ちゃんにとってはママのおっぱいが初めて吸うニップルなので、形が多少悪くてもそのうち慣れて上手く吸うようになれる。
でも、ファーストニップルがほにゅうびんの赤ちゃんは、ヘンペーな乳首だったりすると
「ケッ」
てな感じで全然受けつけてくれない。
そういう人を相手に吸うまで飢えさせるなんてことをしたらネグレクト(乳幼児虐待)と言われても文句は言えない。
そんなわけで、せっせと母乳を搾ってほにゅうびんに10ccとか20ccとか溜めるんだけど、これを見て心無い人(←母)なんかは
「冷やしたり凍らせたりしたおっぱいが美味しいはずがない。直接飲ませなさいよ」
と言う。
直接吸ってくれればこんなメンドクセェことしないよ。
それで、乳首をヒリヒリさせながら血のにじむ思いで溜めた10ccの母乳をほにゅうびんで与えても、なんか粉ミルクの方がずっと美味しいみたいで飲んでくれなかったり。
泣けたなぁ。
しかも、赤ちゃんがおっぱいを吸う「くちゅくちゅ」という刺激がナントカとナントカという2つのホルモンを分泌させてもっともっと母乳が湧いてくるようになるらしいんだけど、そのくちゅくちゅ刺激を受けないと2週間くらいで母乳はまったく出なくなってしまうんだって。
はっきり言ってこれはとんでもない危機で、「泣けた」とか言ってる場合じゃなかった。
だって育児書では「初めの1~2ヶ月は泣いたら好きなだけおっぱいを飲ませましょう」と母乳を飲めることを前提として書いていて、時間を決めて1日決まった分量粉ミルクを与えている人は、赤ちゃんが泣いたときにミルク以外の方法で寝かしつけなければならないのだ。
というわけで、もう一晩中抱いてゆらゆらしてるんですよ。どうしてこう何もかも上手くいかないんだろうね。
そして、ミルクを与えるときにホンモノのおっぱいを吸う苦行を強いて、ただでさえたくさん泣く赤ちゃんをもっともっと泣かせること1ヶ月。
乳首にニップル・プロテクター(乳首に傷があって痛いときに使う保護カバー)をつけるという小細工をしているんだけど、なんとか胸を吸わせることができた。
あとは分泌量です。
今は1時間半吸わせて15ccしか出てないというていたらくで、だったら20cc搾ってほにゅうびんで飲ませる方がずっと時間の節約になる。
けど、そういう問題じゃないのだ。
プロテクターもいつまで経っても取れないし。
前途多難です。
うちの不機嫌坊主は生まれてすぐにたくさんの電極をつけられて、おむつ一丁で保育器に入れられた。
何時間も苦しい思いをして外に出てきてオギャー!と自分で呼吸を始める赤ちゃんとは違って、寝ている間にひっぱり出されてへその緒を切られてしまう帝王切開ベビーはときどき自分で呼吸しなきゃならないのを忘れちゃったりするらしく(なんか妙に納得…笑)、しばらくは保育器で監視することが必要なんだそうだ。
そしてうちの子は他の子たちよりも1kg小さく生まれてしまったので、他の帝王切開ベビーは24時間くらいで保育器から出てくるのにうちのは6日間くらい特等室に入っていた。ベビーステーションでいちばん目立っていた。
こういう看護を必要とする赤ちゃんは生まれた日から退院するまで【入院】していることになるので、私の入院費用とは別にちゃんと入院料を取られた。高級ホテルみたいに高かったぞー。
私が出産した病院は母乳育児に力を入れている所で、赤ちゃんが生まれると分娩台の上でもうだっこさせてもらえ、おっぱいを吸わせるらしいのだ。生まれてすぐに出る母乳は「初乳」と言って、免疫成分がたっぷり入っているのだそうだ。
で、赤ちゃんは自力でママのおっぱいを嗅ぎ当ててくわえつくらしい。
この「カンガルーケア」をすると、母乳育児がとても上手くいくらしい。
…ふーん。
私の場合、産んでから4日たってようやく点滴チューブを外せる時間帯を確保でき、保育器に手をつっこんでおむつ替えや授乳(低体重児用のミルクをほにゅうびんで飲ませる)をさせてもらえるようになったけど、それまでうちの子はガンガン粉ミルクを飲ませられていた。
というか、私がお世話するようになってから今までもガンガン粉ミルクばっか飲ませている。
あ、そういやおっぱい吸わせてない。
吸わせなくていいのか?
と思い、自分のおっぱいに赤ちゃんの顔を押し当ててみたけど、ぜんぜん咥えてくんないよ?!
というか、ギャン泣き。
顔を真っ赤にして、息ができないくらい激しく泣く。
なんか、私、虐待してるのか?
というのがニップル・コンフュージョンなのだそうだ。
病院ではよく「乳頭混乱」と直訳して言ってる。もっと上手い和訳はないのか?
ほにゅうびんは軽くくわえてちゅぱちゅぱ吸えばすぐミルクが飲めるので、わざわざ力いっぱいおっぱいを吸うなんてばかばかしいんだもんねと赤ちゃんが考えるようになることを言う。
これを直すには、いろいろ調べたんだけど、何ヶ月もかかるんだそうだ…。
でも、そんな話をしても母はわかってくれず
「そんなの何日間か飢えさせれば必死で吸うようになるわよ」
とか言う。
「あぁ、やっぱ吸えないね、もう5分もがんばったからいいよ、ミルク飲もうね」なんてお湯を沸かしている私を
「甘い」
と言う。
母の言う「何日間か飢えさせる」というのは、母乳で育てている人は誰もがやっていることで、生まれて3日間は赤ちゃんは飲まず喰わずでいても大丈夫なので、その間に吸わせる練習をするのだ。
赤ちゃんにとってはママのおっぱいが初めて吸うニップルなので、形が多少悪くてもそのうち慣れて上手く吸うようになれる。
でも、ファーストニップルがほにゅうびんの赤ちゃんは、ヘンペーな乳首だったりすると
「ケッ」
てな感じで全然受けつけてくれない。
そういう人を相手に吸うまで飢えさせるなんてことをしたらネグレクト(乳幼児虐待)と言われても文句は言えない。
そんなわけで、せっせと母乳を搾ってほにゅうびんに10ccとか20ccとか溜めるんだけど、これを見て心無い人(←母)なんかは
「冷やしたり凍らせたりしたおっぱいが美味しいはずがない。直接飲ませなさいよ」
と言う。
直接吸ってくれればこんなメンドクセェことしないよ。
それで、乳首をヒリヒリさせながら血のにじむ思いで溜めた10ccの母乳をほにゅうびんで与えても、なんか粉ミルクの方がずっと美味しいみたいで飲んでくれなかったり。
泣けたなぁ。
しかも、赤ちゃんがおっぱいを吸う「くちゅくちゅ」という刺激がナントカとナントカという2つのホルモンを分泌させてもっともっと母乳が湧いてくるようになるらしいんだけど、そのくちゅくちゅ刺激を受けないと2週間くらいで母乳はまったく出なくなってしまうんだって。
はっきり言ってこれはとんでもない危機で、「泣けた」とか言ってる場合じゃなかった。
だって育児書では「初めの1~2ヶ月は泣いたら好きなだけおっぱいを飲ませましょう」と母乳を飲めることを前提として書いていて、時間を決めて1日決まった分量粉ミルクを与えている人は、赤ちゃんが泣いたときにミルク以外の方法で寝かしつけなければならないのだ。
というわけで、もう一晩中抱いてゆらゆらしてるんですよ。どうしてこう何もかも上手くいかないんだろうね。
そして、ミルクを与えるときにホンモノのおっぱいを吸う苦行を強いて、ただでさえたくさん泣く赤ちゃんをもっともっと泣かせること1ヶ月。
乳首にニップル・プロテクター(乳首に傷があって痛いときに使う保護カバー)をつけるという小細工をしているんだけど、なんとか胸を吸わせることができた。
あとは分泌量です。
今は1時間半吸わせて15ccしか出てないというていたらくで、だったら20cc搾ってほにゅうびんで飲ませる方がずっと時間の節約になる。
けど、そういう問題じゃないのだ。
プロテクターもいつまで経っても取れないし。
前途多難です。
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