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リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

天は重の上に重をつくらず、重の下に重をつくらず

2008-07-12 19:19:59 | 日記
またまた乗りました、箱根登山鉄道。
今回も前回と同じように標高48mの風祭駅で降り、かまぼこ博物館には目もくれずに目的のうなぎ屋へ。
ここは友栄(ともえい)という、神奈川でいちばん美味いうなぎを出すと評判のお店で、歩道も満足にないゴーストタウンみたいな寂れたお食事処密集(といっても5~6軒しかないけど)地帯の中で唯一客が入っていた。
というか、予約しないで来た人たちがことごとく断られている、常時満席の店だった。

予約、してきてよかった!(涙)


この店のよいところは、うな重のランクが「上」ひとつだけということだ。
うちの近所の鰻屋では特上・上・松・竹・梅とかなんとか5つくらいにランク分けされていて、その値段の違いの理由がわからないまま私はいつも最低ランクの梅のおひつを食べるんだけど、こういう店ってデートのときには気をつかうんじゃないのかなぁと内心思っていた。でも友栄は見栄を張ったり引け目を感じたりする必要もない明朗会計のお店なのだ。

そして、この店の評判を上げているもうひとつの理由が、酒の肴が美味いこと。
周りの客が「5種盛り」「3種盛り」と注文していて、5種とか3種とか内容がわからなくて頼んじゃえるの~??と思って盗み見していたら、会席で出てくるような美しい盛られ方をした珍味がきれいなお皿に並んでいた。私も食べたかった。
お品書きを見ていたら、とても物腰柔らかなおねえさんが「なにか試したいもの見つかりました?」と声をかけてくれて、それで出してもらったのがうな肝の塩辛。

「シブイですから好きになれない方も多くいらっしゃいますけど」と言われたけど完食。うな肝ってこんな食べ方もできるんですね。

そしてうな重が出てきた。おしゃべりも忘れて、貪るようにガツガツとはしたなく食べてしまった。
うな重が大したことなかったら箱根ビール蔵で飲み直そうねなんて言っていたけれど、とんでもないです。ごちそうさまでした。

お財布に余裕があれば、毎週通いたいくらい。
またおねえさんに会いに行きたいです。

蛇足だけど、駅のベンチに結びつけられていた座布団の模様が小田原工芸品の寄せ木細工だった。
また来ます、風祭。