ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

黒澤明

2005-10-20 00:56:24 | Weblog
土曜夜のテレ朝でやってる香取慎吾のSmaSTATIONで黒澤明を特集してるのを見て、久しぶりに黒澤映画を見直したいと思いだした。

「悪い奴ほどよく眠る」や「生きる」の中で、黒澤監督は社会の本当の極悪を明示している。

それは、

体制によっかかり「私個人の力ではどうにもならないんですから~」と流され、
そのことでより体制を堅固にする役割を無意識に果たしていく人。
そう、普通の人たちこそが悪であると描いていたのだ。

はじめて見たときの衝撃は世代の違う若い俺にも十分な影響を与えた、
骨太な作品だった。

俺が映画の虜になったのは、中学のとき。
黒澤の「乱」を見てからだ。歴史好きであったこともあり「乱」に描かれる戦闘シーン、衣装、セットのすばらしさに恍惚となった。

それをきっかけに年間に何十本も映画館で見る映画少年になっていく。
黒澤の作品で皆にも見やすくて楽しめるのは「用心棒」「椿三十郎」、
このあたりから入るといい。(一応この2本はシリーズもの)

こんなに面白くていいのか?と興奮するだろう、見終わったら三船敏郎のまねをしてズンズンチャッチャと口ずさみながら絶対に肩を切って歩きたくなる!

面白い中にすばらしい批判精神も込められていてしびれる。

黒澤の自叙伝で「蝦蟇の油」というのがあるのだけど、若い人にはぜひお勧め。
とっても前向きに生きる力をもらえる。

今週もSmaSTATIONでは黒澤特集らしい。
コメント
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