オープンリー・ゲイであることの責任？

自分は職場ではゲイであることを特に隠していません。
出会う人出会う人に言ってまわることはしませんが、一緒に働く同僚には
自分のことを知ってもらいたいので話の中で出して伝えています。

同性愛者への理解を広げる活動をしてますから、活動の上で出会う人にも
カミングアウトすることになります。

日常生活において、特に隠して生きているという意識は無いので
俺はいわゆるオープンリー・ゲイという奴でしょう。　

とはいっても、
我が子であっても、ゲイであることは恥ずかしいと思っている親がいます。

相当に納得できない自分がありますけれど（笑）
それでも親の気持ちを察して親の知り合いの前では触れないようにしています。

でもね、「早く結婚して親孝行しろ、両親が悲しんでるぞ！」なんて説教なんぞ
をされちゃうと頭にきて言い返してしまうダメな俺です。

人前で講演したりもしますから、親の知り合いにもそのうち伝わるかもしれません。
でも、堂々と話してる姿を見れば悪く伝わらないはずだろうと思っています。


さて、こんなことを昔言われたことがありました。

「ゲイであることをカミングアウトをして生活をするということは、
ゲイの代表と見られるということだぞ！みんなの代表だなんておこがましいだろ」

そういうことを言われたことがあります。

その方はどちらかというとオープンに生きることを止めるよう諭す意味で言
われていたように今は思います。

確かに、今でも活動していく上ではそのように見られる可能性があるからと
意識をもって行動しているつもりですけれど、そんなことを言って
すべてを俺に任せきらないでも欲しいな～という気持ちも出てきたりもします！

まあ失敗もあるだろうけど、自分なりにやるしかないなと
重荷にならないように考えてます。（というかそう思わなければ出来ません）

まあ心配なら、少しでも多くの人が出来る方法でカミングアウトするなど
してもらって、ゲイにもいろいろな人がいることを伝えて欲しいです。


一般の市民の中でゲイであることをオープンにして生活している人は
まだまだ少ないですよね。

そのような事情もあって、多くの人がゲイと聞いて思い浮かべるのは、
テレビの中のオネエ系タレント、そして・・・
もう一つ浮かぶのは・・・トイレなどで遭遇したセクハラ行為者

ゲイに言い寄られて迷惑した・・
そういうことで同性愛者に悪い印象を持っている。そういうのは確かに聞きます。

先日もヘテロのジェンダーを考える勉強会での会話でそんな話題が出ました。
ゲイへテロに関わらず人が嫌がることはだめですよね。

さて、そのようなセクハラ行為者としての同性愛者
この人もオープンリーゲイって言うんでしょうかね！？(笑)

今のところ世間に可視化されちゃってるゲイが、そういう人たちとなってるなら
なかなか辛いことですよね。

それがまた偏見を煽り、それと同一視されたくない同性愛者は表に出られない。
カミングアウトしづらくもなりますね。

異性愛者にもセクハラ行為者はいるように同性愛者にもいるでしょう。

もっと市民生活をしているゲイを身近に感じられるようになるならば
このような見方はされなくなるのでしょうけどね。

カミングアウトは自分の為だけじゃないんだな・・
そう思えてくる話でもあります。

さて最後に、
職場でオープンにしている中でも、俺が一番気をつけていることがあるんですが。

「会社で気になる人はいますか？社内で言うとどんな人がタイプなんですか？」
なんて聞かれたときに・・・俺は絶対に言わないことにしています。

ヘテロの同僚たちは「女子のあの子がいい！」などと無邪気に語り合って、
場合によっては仲間がキューピットしたりと微笑ましい話なのかもしれません。

でも、俺がそのまんま乗せられて「彼がイケル！」とか言っちゃったら
言われた相手は困惑し醜い発言が飛び出すかもしれない、茶化す人も出てきたりと、ゲイであることも含めて妙な話になって伝わっていきますよね。