ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

通り魔犯人を性的少数者と決め付け?

2008-06-25 02:17:30 | Weblog
JR大阪駅で乗客の女性3人が切りつけられた通り魔事件
犯人と思われる女性が捕まったが、逮捕前日にこのようなニュースが出回ってました。

■体形ガッチリ…大阪駅通り魔、不審女性に“男”説
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_06/t2008062326_all.html
http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/23fuji320080623017/

今まで、通り魔犯人のほとんどが男性であったので、
女性もこのような凶行を!!・・というのは確かに衝撃が走りました。

しかし、この記事にはとんでもない偏見が書かれてあります。

女装した男性の犯人では?という程度の推測記事かと思いきや、
「倒錯的な性同一性障害」と思われる!とまで書かれてあったのです。

あまりにメチャクチャな内容に愕然。

ワイドショーなどに良く出てくる帝塚山学院大の小田晋教授(犯罪精神医学)は
「女性ばかりが狙われていることを考えると、犯人は異常性愛、
特に性的サディストの傾向を持った男性だと考えるほうが納得できる。
もちろん女性であるかもしれないが、いずれにせよ倒錯的な性同一性障害の
可能性は否定できない」とプロファイリングしていたのです。

性同一性障がいを倒錯的だなんて、今どき信じられないビックリ問題発言!
本当に恥ずかしいしみっともない推測です。

この低レベルな新聞も、こういう発言をしてくれる専門家を探し回り
待ってました!とばかりに飛びついて・・・ったく。
こんな記事を書いていいのでしょうか?

理解を超えた事件がおきると、人は良く分からないものへと不安をぶつけます。

性同一性障がいへの理解は、法整備などもすすみ少しづつ変化してると思えて
ましたが、こういうときに無理解や偏見が明らかにされてきますね。

過去、同性愛者も犯罪者との烙印を度々押されてきました。
今も何かあると、ぞろぞろ出てきます。

そうであるだけに堪らない気分になりました。
こういう記事や発言者にはしっかり抗議をしておくべきだと感じます。

次々起こる凶行事件に気分が重いですね。
どれも孤独に身をおきすぎることは、よくないことなのだなと思えてきます。

同性愛や性同一性障がいなどで悩む場合も、
人に言えない悩みとして、一人で抱え過ぎないで欲しい。

変態性欲でもないし、性的倒錯でもない
大丈夫、一人じゃないし、仲間はたくさんいるぞ。

こんな悪い刷り込みに、自分を落とし込まれることはないんだからね!!

コメント
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