ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

神戸のパレードに参加して

2007-05-17 01:05:51 | Weblog
5月12日に行われた「神戸まつり」参加団体は110。

昼から夕方まで神戸の大通りは様々な市民の団体が参加しててね、宗教団体
なんかもここぞとばかりに宣伝しているのを微笑ましく?見受けました。

自分たちは最後から2番目。
神戸LGBTIQプライドマーチとして行進。

「オズの魔法使い」のイメージで仮装したり
仮想しない人は黄色いTシャツにそろえて歩きました。

今年の参加者は105人。昨年の3倍近くにもなったそうです。

パレードといっても「やさしい表現」を基本としていて、そこは
俺には物足りないくらいでもありました。

何の団体か、沿道の人には分からないくらいだったでしょう。
団体名「神戸LGBTIQプライドマーチ」の説明も
性的少数者とか性の多様性、HIVの予防や支援といった程度の説明に
抑えられています。ゲイ・レズビアンといった言葉はどこにもありません。
権利を主張するようなメッセージボードも持ちません。

全国から集めた愛のメッセージ付きのハンカチを皆で持って歩きましたが
書いてあることまでは沿道の人には見えません。
レインボーの旗があるので、知る人には分かるって程度です。

歩いていても何も伝わって無いのではないか?という消化不良な気持ちに
なりながらの行進でした。

仮装といっても、他の団体の方がよっぽど派手なくらいでしたから。

後で、その「やさしい表現」の理由をいろいろ聞かせてもらいました。

市民の祭りの参加であることや
隠れた当事者たちを刺激しすぎないことを考えたことのようです。

確かにその事情分かりますよね。
パレードの是非は毎度繰り広げていることですし

積極的では無いけれど、僅かなメッセージでも光を放って続けていくこと
その意味は大いにあるに違いありません。

ネットなどでこの祭りの参加の意味を知っている人には、本当に行動した
ことは、強いメッセージとして伝わったと思うのです。

でも、限られたメッセージ性であるがゆえに広がりとしては・・。

可視化とそれに伴う刺激を抑えること、そんな間取りの難しさを
改めていろいろ考えさせられます。

もうホンの少しだけ分かるメッセージになれば良い間取りになるような
気がするんだけど、まあ俺は積極的過ぎるからなあ。

例えば、団体説明のアナウンスをキモチだけ踏み込んでみてもいいかなあ~
(性的少数者の説明をつけるくらいとか・・)
それくらいな受けいられそうな感じはしましたよ。
その加減の仕方は、難しいけれどまた来年挑戦されていくでしょうね。

地方になればなるほど、札幌・東京・大阪のようなパレードなんて
途方も無いことではあります。松山でなんて思いも付きません。

でも、神戸では実際に市民の祭りに参加しているという
他ではなかなか考えられないことが、本当に出来ていることは確かなのです。

こういうやり方もあるのですよ!と
神戸から提案に宿題というか、そういうものを突きつけられたようでした。
俺もしっかり考えて見たいと思います。

スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
コメント (2)
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