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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

BBC版LOTR : 映画の3大がっかり?の1つ

2004-10-30 21:48:19 | Tolkien・その他
場面変わってミナス・モルグル。ここは原作も映画もBBCもほとんど同じイメージでした。
まっすぐ階段とくねくね階段。映画では滅びの罅裂直前の"Clever Hobbits! Clime so high~!"はこのシーンのセリフだったんですね。

ファラミアが帰って翌日のデネソール侯。例の,ついに息子を戦場に出してしまうシーンですが,映画のベタな演出と比べて皆さん相変わらずかなりクールです。クールな中にほんのちょっとだけ崩れたりとかするので,逆に悲しさが伝わりますね。パパ役の俳優さんの物悲しいねっとりとした喋り方は本当にデネソール侯にぴったりです。ずっと声の調子が変わらないのでこの時点で本音はわかりませんが,ガンダルフだけは見破っています。

また場面変わってペラルギア。原作では療病院で,メリーの病室で語られる話です。海に惹かれるレゴラス,ギムリと2人で,アラゴルンと死者の王のやり取りを回想しながら,最近アラゴルンは怖くなったねぇとしみじみと話してます。この2人の雰囲気がとてもよいです。

今度はくねくね階段の上です。(忙しいなあ(笑))映画とは少し場所が違うのですが,フロドとサムが,将来自分達の物語が,子供達に語り継がれて行く様子を想像する,お馴染みのシーンです。
そしてシェロブの声。BBC版で1番楽しかったのは彼女の声です。なんかとても糸を引く粘り気があって,まるで納豆と戦っているような感じでした。(笑)

そしてフロドが死んでしまったと勘違いするサム。。。
私はフロドとサムを特別にひいきにしているわけではないのですが,原作では,ここで一大決心をして指輪を預かり,キリス・ウンゴルの塔でフロドを奪還するまでのサムの話はとても好きです。
実は,映画に関しては,今だから言える?もう言っちゃっていいのか?(汗)この一連のシーンは,映画の3大がっかりシーンの1つだったのです(怒)(3大がっかりシーンとか言って,実はまだ後の2つは決めてないんですが(爆))

何故って,映画では,サムが苦渋の決断をして指輪を預かった過程が描かれてない,モルドールをお花畑にする妄想がない,キリス・ウンゴルの塔のベルを鳴らす所がない,サムが歌を歌ってない,フロドが全裸じゃない,再開の喜びがイマイチ,指輪を奪い返すフロドに迫力が足りない,だからサムのショック度が足りない。。。ええ~もうなんでなんでなんで~?の連続でした。なまじひいきにしてないキャラなので,楽しみにしていた所がハズされてしまうと,余計に怒りが大きいんですよね。

BBC版では一応それぞれがちゃんと描かれていて(さすがにお花畑はないですね),満足です。特にビル・ナイサムの歌はいいですね~。

BBC版LOTR : お国柄?

2004-10-27 00:37:28 | Tolkien・その他
久しぶりにBBC版です。今日はゴンドールキャラファンの間では,賛否両論というよりはっきり言ってしまうとちょっと評判いまいち,の,映画ROTKのあのシーンについて‥‥

ミナス・ティリスにファラミアが帰ってきました。が,ナズグルに追い回される所は省略。原作や映画のようにピピンが一目惚れ♪したのかどうかはわからず,あっさりとしています。いつも映画の悪口ばっかり言ってますが(汗)ファラミアとピピンの関係に関しては,映画の方が◎でしたね。

次はデネソール,ファラミアの親子に,ガンダルフ,ピピンを交えたシーン。原作ではここで食事ですが,BBC版は食事かどうかはわかりません。ガンダルフは積極的に質問したり,原作よりもややアクティブに振舞っています。でも映画のように度が過ぎてデネソールを小バカにする,というような態度は取りませんよ。
執政家親子の会話は,原作には誰がどういう顔してどういう言い方をした,という事は一切書いてありませんので,監督さんや俳優さんの解釈の違いが出る所ですね。BBC版のファラミアは,顔が見えないという事もありますが,すごくクールで,お父さんに可愛がってもらえない辛さを表に出しません。

‥とここまで書いてて,突然,BBC版ファラミアのこのクールさは「あり」だわ。と思い始めました。このごろうっかりあたかも「映画が標準」のように考えてしまいがちですが,実は私は映画を観る前はBBC版の方に近いイメージを持っていたのでした。きっと,日本人である私の感覚は,イギリス人の感覚により近いのだと思います。

それに対して,映画はこのシーンに関しては,ニュージーランド人の監督,脚本家と,オーストラリア人の役者さん同士の演じる親子。これはこれで,また,ニュージーランド人やオーストラリア人の国民性に合ったものなのでしょうから,それでよいのですが,やはり封建社会の歴史を持つ国の人間から見たら,これは随分現代的なアレンジがされているなあ,と思ってしまいますね。

そう言えば,前にも文句を書いたのですが,原作では,日本人の私には耳が痛かった,ガンダルフが廟所でデネソールに言うこのセリフ,
Authority is not given to you, Steward of Gondor, to order the hour of your death. And only the heathen kings, under the domination of the Dark Power, did thus, slaying themselves in pride and despair, murdering their kin to ease their own death.
が映画では正しく使われなかったのは,ひょっとしてこのセリフの持つ意味を,PJは正しく(と言うか,日本人と同じ感覚では)理解してなかったのかも(汗)ですかね。。。

おわび

2004-10-11 01:14:22 | Tolkien・その他
申し訳ありません,1つ前の記事,(多分)早とちりでした。
よくよく見てみたら,2つのレビューのうち「執政家がいない」と書いてあるレビューには,「--このレビューは、同タイトルのペーパーバックのレビューから転載されています。. 」と書いてあって。。。実はどうやら別のカレンダーの情報のようです。で,2番目のレビューの方が,本物の日めくりの情報のようです。こちらには,「各キャラクターほぼ満遍なく」と書いてあるので,もしかしたら大丈夫なのかも。どなたか試しに購入して確認して頂けるといいですね~。

それにしてもアマゾンさん,手抜きではなくて,一手間かけられたのが,誤解の元になってしまいましたね~,いや,勘違いした私が悪いのですが・・・どうもお騒がせしました。

久しぶりに

2004-10-08 23:42:40 | Tolkien・その他
久しぶりに,ROTK,TTT,FOTR,と,3本のトレーラーを,(何故か)逆順に観ました。

3つのトレーラーを並べると,ROTKは,今だから言える話かもしれないけど,3つの中でも圧倒的につまんなくて「なんだこりゃ?」(いやもちろん,トレーラーの話です(笑))それでも,ちょうど今から1年前になるのですかね。しょうがないなあと思いつつも(笑),わくわくして観た思い出がよみがえってきます。

それに比べると,他の2つは,映画をさんざん観た今でも,面白いですね。
実は,私の指輪物語歴は,FOTR SEE→FOTR原作→TTT原作→TTT劇場版→ROTK原作→TTT SEE→ROTK劇場版,の順なのですが,TTTのトレーラーは,まだFOTR SEEを観ただけの時に観たんですよ。原作を知らないと,ガンダルフのすごいネタバレ。(笑)このトレーラーをを初めて映画館で観たのは,ハリポタの第2作の映画を観た日の事でした。FOTRはいきなりDVDを買ってしまったので,いまだに映画館では観た事ないのですが,映画館でトレーラーを観たおかげで,TTTは映画館で観ようと決心し,なんとか間に合わせようと,原作を焦って読んだのを覚えてます。

そしてFOTRのトレーラー! もし原作を知っていて,公開前からこのトレーラーを観ていたら,もう,どんなに楽しみにしていた事でしょう。(一部,もし原作を知っていると,なんだアレは?な部分がありそうですが(笑))

ところで,ROTK SEEの最新ニュースを某所で見たのですが,SEEのフッテージとして出るのは,11月末にテレビCMとして出る1回きり(しかもそれは海外での話で,日本については全く不明)で,オフィシャルサイトでは全くそういうフッテージを出すつもりはないとか,何かとってもガッカリするような話が載ってました。ROTKは最後までなんかファンはすっきりできなさそうですねぇ‥‥。

BBC版LOTR : We come to it in the end

2004-10-04 00:10:42 | Tolkien・その他
ガンダルフとピピンはミナス・ティリスに到着します。BBC版の白の木は枯れて黒い色をしています。彼らは次にデネソール侯と面会。威厳と憂いを同時に秘めたデネソールがカッコいいですね。(映画版のデネソール侯は憂いよりは怒りを持っているなあと感じました)無事にデネソールに剣を捧げる儀式を済ませたピピンをガンダルフは優しく褒めます。

馬鍬砦に到着したセオデン,エオメルは,鎧を着たエオウィンに会い,アラゴルンの一行が行ってしまった事を知ります。ここで,BBC版のビックリ改変。なんとエオウィンはゴンドールからの使者に赤い矢を預かっていたんですね。ヒアゴン役の俳優を探すのが面倒だったのか? とにかく,セオデンは赤い矢に驚き,一瞬悩みながらも,ゴンドールに行く事を決意します。
ガンダルフとピピンはもう既にミナス・ティリスに到着してので,烽火を見てない事になり,この点だけ原作と少し時間がずれた事になります。赤い矢と言うか,ゴンドールからローハンへの連絡方法は,原作,映画,BBC版で,見事に全て異なっていたのですね。(汗)

このころ,十字路に向かうフロドとサムは,夜明けが来なくなった事に気が付きます。
セオデンとエオメルもこれに気付き,セオデンがしみじみとした声で
We come to it in the end, the great battle of our time
と語ります。これは原作では,ヒアゴンに,映画版ではガンダルフがピピンに語ってます。こういう有名なセリフがそれぞれ違う使われ方をすると,目立ってしまいますがな~(笑)

また場面変わり,サムはパイプ草の事などを思い出してます。ゴラムにせかされ,先を進み,彼らは十字路で,崩れた王の銅像の頭に,花が王冠のように輝くのを見ます。

また場面はローハンに戻ってきました。セオデンは突然メリーは連れて行かないと宣言。絶対に残りたくないのに!と困っているメリーを拾ったのは,ご存知デルンヘルムです。もう馬鍬砦でセオデンとエオメルを出迎えた時からずっとそうなんですが,とてもキビキビしていて男らしい? メリーは正体に気がつかないようです。

‥そしてセオデンのテーマ?と思われる逞しいながらもどこか哀しいコーラスが流れてEpisodeⅨが終了。EpisodeⅨは,フロド,サムがファラミアに出会ってからここまでなのですが,何かとても気に入って3回位聴いてしまいました。各登場人物が,ほぼ同時に,それこそ運命に導かれるように,慌しくROTKのクライマックスの舞台に移動して行った,という事が手に取るようにわかります。

BBC版LOTR : Fishes

2004-10-02 01:38:27 | Tolkien・その他
ヘンネス・アンヌーンでのフロド,サム,ファラミアの会話を聴いていて,ふとある事に気がつきました。映画とは違って,フロドがファラミアに貫禄負けする事はなく,ほとんど対等に話しているんですね。よく考えたら,フロドの方が年上なのだから,むしろその方が自然ですね。ネイティブの人達は原作をこのように読んでいたのかな? ちょっと新しい発見でした。

BBC版のファラミアは,ボロミアとは全然声が違い,なんだか全然似てない兄弟のようですね。また,映画版のファラミアとぜんっぜん違います。強いイギリスアクセントで,何かとても爽やかですね。でもこれはこれでまたいいなあと思います。原作は原作で,原書と翻訳版でまた全然イメージが違うので,1粒で4度おいしい(笑)

BBC版はここで,馬鍬砦でエオウィンを振り切って死者の道を渡るアラゴルンが入ります。(時系列的には合っているんですよね。)原作でははっきりと死者と話すシーンはなかったと思いますが,ラジオ版ではちゃんとお話します。

で,また場面はヘンネス・アンヌーン。おもしろいのは,ゴラムが何を探しているのかと聞かれたた時,フロドが"Fishes"と言うとファラミアもつられて不思議そうに"Fishes?"と言う所。(fishは種類を表す時以外は,通常複数では使わないので)え~?こんなの原作にあったっけ? と思ったら,原作では,フロドはちゃんと"Fish"と言っているんですけどね。

BBC版LOTR:TTTとROTKの交差点

2004-09-29 20:31:23 | Tolkien・その他
つい最近聴いているはずなのに,話の順番をすっかり忘れていて(汗),フロド達が黒門を素通りしたから,すぐに大将に会えると思っていたら,‥‥

ゴラムが案内しようとした道は,ガンダルフならきっと警告を発しただろうというアナウンスに,突然飛蔭のテーマが被り,場面はミナス・ティリスへ向かうガンダルフとピピン,直前のシーンで,パランティアがあればフロド達がどこにいるかわかるのに,というような事を言っていたピピンに(あれ?原作で,そこでそんな事言ったか?)そのパランティアについて説明するガンダルフ。

そしてまた場面は変わり,(もう完全にROTKですね)ハルバラドの一行がセオデンの一行を捉えます。喜んでるアラゴルンに,ハルバラドはアルウェンからの贈り物の,例の黒い旗を出して,死者の道を通るように伝言されたと告げますが,何故かエルロヒアとエルラダンの双子は見当りません。(うーむ,そもそも映画版に彼等が出ないのも,きっかけはBBCか?)

ここで何故か取ってつけたように,アラゴルンに声をかけたメリーに,彼の事を忘れていた(!)と言うアラゴルン,メリーはセオデンに剣を捧げてローハンの騎士になることを誓います。で,そそくさと(という印象でしたが(笑))セオデンチームは去って行きます。

アラゴルンは,ギムリとレゴラスに,イシルドゥアと馬鍬砦の裏山の住民達との確執の歴史と,死者の道の生い立ちを説明し,一緒に来るかどうかは好きに決めてくれと言いますが,もちろん,2人はついて行くと言います。

さて,フロドの一行はようやくイシリアンです。
サムの鍋奉行ぶりがおかしい♪シーンですね。原作ではこの辺り,シャイアの春を思い出すようだと書いてあるし,映画でも周りの景色がのんびりしていて和めます。残念ながら,残念ながら,音声だけのラジオ版では,その辺りは表現されてないようですが,サムとゴラムの噛み合わない会話が楽しめます。
有名な「おじゃが」問答の所でサムが言う,"You couldn't say no to that."は,ビル・ナイとショーン・アスティン,どっちがいいかななどと考えているうちに,変な鳥の物まね声と共に現れた3人(?原作は4人ですが)組。いろいろ前置き能書きの長いお喋りのゴンドール人ですが,最後の声,やっと会えたよ,大将!

いろいろなイベントが出てきたけど,時系列的には,これで正しいのかな?

BBC版LOTR:Palantir

2004-09-28 23:23:57 | Tolkien・その他
正直言って,ガンダルフとサルマンのオルサンク対決は,他にもグリマ,セオデン,エオメルも入り乱れどれが誰の声だかちょっとわかりにくくて焦りました。

それで‥‥いきなり叫び声。何かと思えば,いつの間にか(汗)ピピンがパランティア覗きをやっているんですね。原作にしろ,映画にしろ,夜みんなが寝静まっている時に,ガンダルフの手からこっそり盗むんですが,音声だけのラジオドラマでは,それは省略なんですね。その代わりと言っちゃなんですが,パランティアに毒されたピピンの声が変化して,ほぇ~~~,こここんな気持ち悪いシーンだっけ?(ピピンガンバ!)な効果を醸しだしておりました。

そして早くも,ガンダルフ,ピピンを連れてミナス・ティリスへ出発です。
その頃(ホントはその頃だったんですよね)フロド,サム,ゴラムの一行は,黒門の南側へ。今日はここで終わり。

明日は大将に会えるぞ~(冷静に冷静に(笑))ROTK読書はついにSEE回しになったあのシーンだしっ,(おい!)ハリポタ4巻CDはムーディ先生初授業だし(こらっ!)いやぁ~明日は楽しみだわっ!

BBC版LOTR:ヘルム峡谷の戦い

2004-09-25 22:49:25 | Tolkien・その他
ROTKの読書の方は,会社にファイルを忘れてきてしまったので,来週までお休み。
BBC版LOTRは,今日はヘルム峡谷の戦いの辺りと,サルマンに会いに行く場面を聞きました。ヘルム峡谷の方は,映画と比べてしまえば,エオメルがいてエオウィンがいないというだけでなく,(アラゴルンの崖落ちなんてないので)セオデンのお出迎えシーンも全然違うし,レゴラスとギムリはもっと親密そうだし,それに映画には出なかったアラゴルンの"parley"(すみません,この部分の翻訳版を持ってないので訳せません(汗))のシーンもあります,って言うか,ほとんど,今挙げた所がメインでした。映画に比べるとこの戦いは意外なほどあっさり終わってしまうんですね。(汗)
ヘルム峡谷の話と,木の鬚とメリー,ピピンの話と,フロド,サムルートが平行して進むというのは映画と同じです。特にヘルム峡谷と木の鬚のシーンの切り替えは,映画と同じような印象があります。

アイゼンガルドへの道,原作では結構長々と語られたと思うのですが,これもあっさりと到着。で,再開シーン,ですが,ギムリ,怒ってないのかな?と思ったら,やっぱし怒っているのがわかってきました。(笑) ガンダルフは,とても暖かいですね。

サルマンとの会見シーンは,セオデンの声が威厳があり,サルマンの声が若々しいので,なんだかセオデンが喋るとサルマンかな?と思ってしまいます~(汗)

Run!Run!Run!