BBCのシャーロック、シーズン4が始まった

2017-07-09 12:00:31 | Weblog
昨日は午後はずっと出かけ先で過ごし、帰ってきたのが夜だから、さすがにくたびれていたのだがこれだけは見ないわけにいかないと思い、大量のコーヒーやガムにおせんべいと、目覚まし効果のあるものをずらっと揃えて、ドラマが始まるのを待った。

シャーロックもワトソンもマイクロフトも、この番組が初めて始まったころの若々しさから、年月が経った分、顔も姿も落ち着きはらってきたし、メアリーには赤ちゃんも生まれている。さて、どんな物語になるのかと見ていると、なぜか出だしからしてとっくの昔に死んだはずのモリアーティーの影がどことなくチラついているし、なにやら不安な雰囲気とともにシーズン4が始まった。

21世紀のシャーロックは19世紀の原作の枠は残しながら、みごとに今の時代の物語になっているところが実に素晴らしい。余計なおしゃべりかも知れないが、シャーロックのおかげでそれまで外国のニュースはCNNの日本語版やAFP当たりくらいしか覗いてみなかったのが、BBCの日本語版がいつのまにか充実しているのに気が付いてそちらも見るようになったのだった。日本の国内ニュースばかり見ていては見えてこないものもあるのだ。

それはとにかくワトソンの奥さん、メアリーが元工作員だったのはわかっていても、昔の仲間に裏切り者と疑われて命を狙われるというのは何とも切ない話だ。そして話の全貌が明らかになって表れてきた真犯人は・・・

原作でもワトソンは奥さんをなくしているし、このドラマでもメアリーはもしかすると死ぬのかもしれないとは思っていたものの、実際にそうなってしまうとついつい、ゲイティスさんやモファットさんにひどいじゃないかと言いたくなってしまった。

メアリーはシャーロックが撃たれるのを庇って自分が撃たれてしまうのだ。シャーロックはワトソンとメアリー、そして赤ちゃんは自分が守ると言ったのに、逆に自分が守られてメアリーは死んでしまったのだ。これでシャーロックとワトソンの友情に何の傷もつかないわけはなかろう・・・・・

脚本のゲイティスさんは俳優でもあるので、シャーロックの中ではシーズン1以来ずっと兄のマイクロフトを演じている。このドラマ、実は演じている俳優さんたちが実の親子や夫婦だったり、友人だったり、ただの寄せ集めの俳優さんたちのドラマとは一味も二味も違うのだ。

というわけで、シーズン4-1の話は終わる。もっと詳しくという方はNHKのBS 土曜日夜10時からを見てください。

フェイスブックから

2017-07-09 11:50:51 | Weblog
昨日は久しぶりの風の家のミサに出かけて、ミサのあと井上洋治師の著作をテキストに伊藤神父様の解説と、皆様の意見の分かち合いのようなことがあってなかなか面白かった。私自身は直接存じ上げていたのは遠藤先生で、遠藤先生を通しての井上師だったので、改めて井上師の著作を読むと、すごい方だったのだと今ごろわかってきた。


今は亡き当時の賞美堂の社長さんが教会の同じ講座にいて、何の縁でかは知らないが遠藤先生と井上師と三人でお酒の席を囲んだ時の話を聞いたのだが、社長いわく、あいつ、すごい酔っぱらいで、べろんべろんでさあ、あんなのダメだよ、とケチョンケチョンに井上師をけなしていたの、あれはいったい何だったんだと何十年も経った今ごろ思い出した。


遠藤先生の言葉ではないけれど、まさに人間は一面的な存在ではない、一人の人がいくつもの顔を持っているというのはこういうことかと思った。


改めて見直す井上師はただの酔っぱらいどころではない、本当に素晴らしい方だったのだ。お酒はまったく飲めなくてチョコレート大好き人間の当方にはわからないが、お酒が必要なこともあったのだろうなと推察することしかできない。


とにかく井上師の本を読まないのはもったいない話だと思った。