やどかりの里

2013-03-03 23:11:03 | インポート

こんばんは~、マリーで~す。

うちのおばはんときたら、意気地がないのよねえ。今朝も起きたと思ったら、頭が痛い、歯が痛い、咳がとまらない、ばたん。てわけで出かける予定は中止しちゃったの。そしたら、ちょうど千葉のあの人の義理のお母さん(といっても、継母に当たる人で、戸籍上もお父さんがこの人とうちのおばはんたちの養子縁組はしていないから、なかなか面倒な関係なのね)から電話があって、暮れから二月いっぱい、ずっと新潟の義理のお母さんの親類のところで過ごして千葉に帰ってきたら、Y中さんが亡くなったって連絡が入っていたと伝えてきたのよ。うちのおばはんもびっくりよ。

Y中さんていうのは、戸籍上はうちのおばはんの従姉妹になってるけど、本当は死んだお父さんの従姉妹のMさんのご主人で、精神神経科のソーシャルワーカーで、大学でも教えてた人なの。プロテスタントの信者だったから、キリスト教関係でも、精神神経科の関係でもわりとよく知られた人だったのよ。

今でこそ、統合失調症についてもかなり、理解が広まってきてるけど昔はほんとに大変だったのよ。そんな時代に統合失調症の軽度の患者さんたちの社会復帰のための施設の「やどかりの里」を創設して、この病気の啓蒙のためにも一生懸命に働いた人だったのよね。

だけど現実はものすごく大変だったのも見聞きしたわよ。朝日賞をもらって、大学での仕事についたりしてからやっと多少はなんとかなったのよね。奥さんがおばはんの身内だから、お父さん経由で大変さはたびたび耳にしてたのよ。

でも子供たちも独り立ちして、これからやっと楽ができるかなって歳で、肝臓ガンで亡くなっちゃったってわけよ。まったく、人生いろいろだわさ。うちのおばはんも、次々と年上の友人知人や身内が亡くなっていくのにはがっかりしてるわよ。仕方のないことなんだけどやっぱり、さびしいし、悲しいのよね。

そういえば義理のお母さんが今年は、4月26日、お父さんの十七回忌だけど出席できるかって聞いてきてたわよ。まあ、家族だけの簡単な法事だけどね。うちのおばはんもまさか26、7年もこんな生活をさせられるなんて夢にも思っていなかったわよ。人間の運命ってほんとに大変。

これ以上書くと、文句が出てくるみたいだから止めさせとくわね。あの人だっていろいろ言いたいことは山ほどあるんだしさ、時間が問題を清めてくれるまでは黙らせるしかないみたいよ。だから今日はこのへんでおしまい。

ほんじゃまたね。