八王子は遠かった

2011-08-11 21:03:29 | インポート

今日は友達と二人で八王子の聖クララ会修道院に出かけた。お互いに所属教会は違うものの、聖書の集いに一緒に参加していたところ、たまたま二人とも在世フランシスコ会に足を向けていたのがきっかけでお互いに親しくなったわけだ。

聖クララ会創立800周年記念ミサということで、前から行こうと話していたので、二人とも早起きし、朝早く家を出て、八王子に行ったのはいいが、朝から猛暑の強烈な暑さの中、修道院方向のバスもなかなか来ないのには参った。確か知人が冬は都心よりずっと気温が低いと言っていたので、すこしは過ごしやすいかと思ったのは大間違いであった。

前々から修道院には電話をしてシスターに交通の便や方向をうかがっておいたのでバスを降りて交番はすぐにわかったし、同じ方向に行く方たちについていったから無事にたどり着くことが出来た。今日のシスターたちのお召し物はクラシックな夏用のクララ会の修道服そのもので、久しぶりに古風な長いベールをピンで留めている姿を見た。多分、これは作業用とは別だろう。

昔々の禁域のミサのようにシスターたちと会衆が壁で隔てられてはいないが、祭壇のこちらと向こうでシスター達の席と会衆の席は分かれていて、司式司祭が向こう側のシスターたちに顔を向け、会衆側に背中を向けてのミサは初めてだった。これにはそれこそ新鮮な驚きを感じたものだ。ここが普通の修道院ではなく観想修道院なのをいやでも悟らせられるミサ形式だった。

ただ、ここも若いシスターはあまりおいでにならないようだ。12、3人のシスター達がおいでと聞いたが、お見掛けしたシスターがたは年配の方が多い。ここの会で印象的だったのはお菓子がどれも非常においしいことだ。よい材料を使って丁寧に作っているのがよくわかる味だった。食後のデザートのフルーツジェリーでさえ、よくある缶詰フルーツを使った味ではないからびっくり。

ここの修道院を検索するとお菓子製造が出てくるが、これは本当に見事な味だと思う。シスターがたの生活をささえるお仕事の一環だとしたらぜひ多くの方にこの味を知っていただきたい。予約して買い求めていただきたいものだ。絶対、失望しない味だと言いたい。そのほかに見たのはシスターたちの手作りのロザリオなどだ。これも丁寧に作られた美しい製品だと思う。いずれにしても外には出ないで祈りの生活をしておいでのシスター方が、この時代、日ごとの糧をも過不足なく得られるようにと願わずにはいられない。

そんなこんなで、こちらの二人は雷がなり始めたので、また大雨にならないうちに帰ろうということになり、バス停に向かったわけだが、すでにすごい大雨で帰りはびしょぬれの道中だった。また土曜日にも歩く予定だが、彼女はどうか知らないが、こちらは雨だったら電車とバスで関口を目指そうと思っている。足が調子がよくないから仕方がない。それでも八王子よりははるかに近いとは思う。