＊年度末＊

3月末日。

明日からは年度も変わり、各所に新しさが溢れるようだ。
デイにも新卒のスタッフ（男性）が配属され、先輩たちに鍛えられている。
相談員の厳しい指導に涙目状態だけど、何とかへこたれずに来ている。
常勤採用なので、このまま頑張ってほしいところ。
ちょっとドン臭いところが、マッサージの先生は気に入らないらしく、二言目には「やる気が無ければ俺が潰す」と勝手なことを吠えている。
マッサージの先生が、ワーカーの現場に口出すなっての。
代わりのスタッフを雇う権限も無いのに、自分の気に入らないってだけで勝手なことを言ったらアカンよ。
相談員と男性同士でツルんで、新卒くんをターゲットにしてるけど、やり方によっちゃリーダーとして黙ってないぞって思ってる。

私は27年間音楽教室講師をしていたので、新人指導することは苦では無い。
どんな個性も、否定すること無く、育てていきたい気持ちがある。
だから「潰す」とかって、何様か！？って思っちゃうのよね。
女性中心のデイサービスの職場において、専門職である相談員やマッサージの先生って少数男性は頼られる存在だ。
ただ、それはうちのデイサービス内に限ったことで、一般男性として人間性がどうとかって話になると、また別かもしれない。
Jは、社長になるにあたって、今までの職場で同僚だった人と事業展開をして、その同僚に「破格のお給料＋住居＋好きなクルマ」を支給するつもりらしいが、私は自分が副社長になってJと肩を並べて事業展開にするにしても、今までの職場の同僚を引き抜こうとは思わない。
高額なお給料に見合う仕事をしてくれそうな人が、ひとりも見当たらないからだ。
もっとも、私が職場のみんなをそんなふうな目で見ているなんて、誰も気がついちゃいないと思うけど。
そんな私だから他人とどうこうよりも、5人の子供たちを一人前の跡継ぎにすることに専念するのが良いかもしれないな。

不本意に回ってきたデイのリーダー職だけど、そんなこんなでJとの会社で副社長になる前に管理職を経験できて、結果的には幸運な巡り合わせだったように思う。
経営者である施設長や理事長の仕事も見られたし、TOPの責任のかぶり方ってのも間近で感じることができた。
（反面教師！？）
この2年間が無いままにJと家業を継いだら、もっと狭い視野で物事を判断していたんじゃないかな。
先のことを考えれば、ここに引っ越してからの試練は、どうしても必要だった・・？
やっとこ、そんなふうに考えられるようになってきたかも。

先週末・・Jと久しぶりにナイトドライブした。
実は引っ越しに先駆けて運びたいものをJに頼んだだけだったんだけど、久しぶりだからと海岸線を走り、束の間のデート気分を味わせてくれた。
やっぱりJと一緒にいる時間は楽しい。
「ねぇ、なんで私に全部話しちゃったの？
　話してしまえば負い目になるような話だったりするのに、それで良かったの？」
「もう俺を逆さに振っても、何にも隠し事は出てこないよ。
　この先も続けるつもりなら隠すだろう。
　でももう2度としないから、話したんだよ。」
どうしても聞いてしまったJの懺悔の心理。
聞かなければ私の中で昇華できない。
それはJもわかってたからこそ、私の疑問にとことん付き合ってくれたのだろう。
高校時代の元カノ・元妻に続いて、それこそ3度目の正直。
ここまで向き合って話し合ったことは無かったらしい。
2度としないと誓ってくれた。
Jの抱えていた心の闇を、死ぬまで一緒に背負っていくよ　(*^^)v

福祉課から振り込みがあり、ようやくお金の心配が無くなった。
火災保険の払い戻しもあったりして、未払いの携帯代に回した。
これでいつ長女の制服が届いても、支払いができる。
高校も無償化が決まり、高校生をふたり抱える身としては、有り難いことだ。
Jがお父さまから相続する資産に比べたらスズメの涙・・というか、ノミの涙？ミトコンドリアの涙？ほどの微々たる額だけど、私にしたら人心地だ。
デイのサブリーダーとか介護福祉士さんとかのバツイチ仲間は、私がJに生活費の援助を頼まないことがオカシイと言う。
「そんなお金あるなら、出してもらうべきだよ！」
と断言する始末。
私がどう自分の意思を説明しても、理解できないみたい。
ん～～～～　そりゃ出してもらっちゃえばラクだし、Jにゴリ押しすれば出してくれると思うよ。
でも、それで良いの？
最初からJをアテにして離婚したと思われたくない。
本来なら元夫が払うはずのお金じゃん。
再婚するまでは、Jに請求するなんて出来ないよ！
これで援助してもらっちゃったら、2度とJに偉そうなこと言えなくなっちゃう。
その気持ちは、どんな生活苦だったとしても変わらない。
どうせ見栄っ張りだもん☆

お金なんかじゃなく、とにかく早くJと一緒になりたい。
4月には、新事業所も決まるし、そこでの仕事も始まる。
Jと一緒に仕事がしたい。
ずっとずっと一緒にいたい。
新年度を待ち望む。。。