Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

2度めはもっと面白い

2008-07-31 14:33:47 | インポート
最近また、読書熱が上昇してきて、いつも以上に本を読むスピードが上がっています。
多分、もっとやるべきことはたっぷりとあるのですが、どうも涼しい部屋から出る気がおきず・・・

そういうわけで、どんどん読む本がなくなり、「八日目の蝉」(角田光代著) を、読み返しました。
初めて読んだ時も、このブログで「面白かった!!」と書きましたけれど、もう、本当に上質だなあ。と思いました。まあ、書評家でもない私がゆうのもおかしいですが。

ストーリーも、スピードがある展開でぐんぐん引き込まれるし、登場人物の感じる事のひとつひとつにリアリティがあるように思います。
この小説の主人公は、不倫相手の子供を誘拐して育てながら逃亡生活を送ります。もの凄く常軌を逸した行動なのに、読んでいるうちにこの人の考えている事が手に取るように解り、応援したくなっている自分がいます。これはやっぱり、上手い人の小説じゃないとかなわない事です。

読み返して凄くグッと来たセリフ。
「私、自分が持っていないものを数えて過ごすのはもういやなの」
これは女性だけで集団生活をおくる宗教団体で育てられた、20代の女の子がいう言葉。
でも、やっぱり通して読まないとこういうのは解りにくいですね。

角田光代の小説では「愛がなんだ」も面白いです。
ここでも、もう絶対むりだろー、と思うような片思いをしている女性がでてきて、その相手と少しでも一緒にいて、喜んでもらうために痛々しいほどの努力をします。
仕事をやめてしまったり、友達をなくしてしまったり、クリーニングから電話料金の振込みまでやってあげてしまう。
「こんなヤツと付き合う必要ないよー」と思いながらも、感情移入してしまいます。


本当に面白いので、まだ読んでいない読書好きの方はぜひ!




いま、小説と同時にマンガにも夢中です。
友達からSLAM DUNK を貸してもらって読んでいます
バガボンドとか、リアルを弟の影響で読んでいるのに、井上雄彦さんの代表作(そうなんですよね?)SLAM DUNK は、ストーリーすら知らなかったので。

ただのスポ魂マンガだと思ってました!!ジャンプをなめてました!!面白いー
5冊くらいずつ借りていますが、一瞬で読んでしまうので、もっと貸して欲しい・・・