2012年3月17日(土)、一関市千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「春の雪割草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア・ホール(一関市千厩町千厩字東小田)で開催されたので観に行ってきました。会場には雪割草をはじめ、福寿草、クリスマスローズ、翁草、万両など120点ほどが展示されていましたが、3分の2ほどが雪割草でした。
それらの中に俗にクリスマスローズと呼ばれている植物の鉢植えが、かなりの数展示されていました。名札が付いていませんでしたので、名前はわかりません。
キンポウゲ科 クリスマスローズ(ヘレボルス)属 Helleborus:
ヨーロッパ、地中海沿岸、西アジア、一部は中央アジアに及び、約15種が分布する常緑性または落葉性の多年草。葉は長い葉柄をもち、鳥足状に深裂する。花は集散花序をなす。萼片は5で花弁は退化している。
日本ではヘレボルスHelleborusを総称して「クリスマスローズ」と呼んでいるが、本来のクリスマスローズはヘレボルス・ニゲル Helleborus nigerを指す。ニゲルは丁度クリスマス頃から2月にかけて白い花を咲かせるヨーロッパ中~南部・西アジア原産の多年草で、最も多くの交配種が作られているのはヘレボルス・オリエンタリス(別名:レンテンローズ)H.orientalisである。
クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル) キンポウゲ科 クリスマスローズ(ヘレボルス)属 Helleborus niger
ヨーロッパ中部から南部、さらに西アジアに分布し、古くから栽培されている。しばしばレンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)H.orientalisと混同される。無毛の常緑多年草で、根出葉は鳥足状となり7~9深裂する。花茎は15㎝ほどで、頂部に径5~6㎝の白色の花を2~3つける。花弁状の萼片は5、外側(背面)が淡い紫紅色を帯びることがある。花弁は小さい。蜜腺状で、雄しべのまわりに付く。栽培:土質は特に選ばないが、半日陰で適当な水分をもち、排水性のよい肥沃な場所を好む。繁殖は株分け。種子による。花期:12~3月。
レンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)キンポウゲ科 クリスマスローズ(ヘレボルス)属 Helleborus orientalis
ギリシア、トルコなどの原産で耐寒性が強い。根茎はよく分枝する。常緑の根出葉は1~2葉つき、鳥足状の葉は5~11深裂し、裂片は楕円状披針形または広披針形となる。葉柄はよく伸び45~60㎝となる。花柄を伸ばし、3~4花をつける。花径は6㎝ほどで、やや下向きに咲く。開花はじめはクリーム色、後に褐色を帯びた黄緑色になる。花弁状のものは萼片で、花弁は退化して小さな蜜腺状となる。多種との交雑が容易で’ピンク・スポットド’cv.Pink Spottedなど多くの園芸品種があり、花色もクリーム、紫紅赤、黄緑、複色と多彩。栽培:クリスマスローズに準ずる。花期:2月下旬~4月。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&栃の葉書房発行「最新決定版・育てる調べる 山野草2525種」より]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B9 [ヘレボルス(Wikipedia)]
http://yasashi.info/ku_00006g.htm [クリスマスローズの育て方:ヤサシイエンゲイ]
http://www.wakaizumi-farm.com/ [クリスマスローズガーデン園芸花情報]
http://www.hana300.com/kulisu.html [クリスマスローズ]
http://homepage2.nifty.com/maihana/okiniirisub2.htm [クリスマスローズ(知識編)]