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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヤツデ(八手)

2009年11月10日 | 植物図鑑

一関市末広二丁目  2009年11月6日(金)

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2009年11月6日(金)、一関市末広町二丁目の広い道路沿いにある民家(家の周りの草はきれいに刈り取られていましたが、今は無人の家でした。)の庭に植えられたヤツデ(八手)の木が、花を沢山咲かせていました。

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ヤツデ(八手) ウコギ科 ヤツデ属 Fatsia japonica

暖地の海岸に近い林の中に自生する常緑低木。庭木としても広く植えられている。高さは2~5mで、あまり分枝しない。葉は互生し、厚くて光沢がある。長さ、幅とも20~40㎝で掌状に7~9つに切れ込む。裂片の縁には鋸歯がある。葉柄は15~45㎝。葉の形から「テングノハウチワ(天狗の葉団扇)」という別名がある。10~11月、茎の先に直径約5㎜の白い小さな花がボール状に集まった直径2~3㎝の散形花序を円錐状に多数つける。花弁、雄しべ、花柱は5個。花には両性花と雄花があり、雄花は花柱が短くて合着する。果実は直径約5㎜の球形で、翌年の4~5月に黒く熟す。葉に斑が入った園芸品種もある。用途:庭木。分布:本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄。


ユズリハ(譲葉)/エゾユズリハ(蝦夷譲葉)

2009年11月10日 | 植物図鑑

一関市狐禅寺「一関総合体育館」  2009年11月6日(金)

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2009年11月6日(金)、一関遊水地記念緑地公園の近くにある一関市総合体育館(愛称:ユードーム、狐禅寺字石ノ瀬25-3)に行きました。裏側(西側)を通る市道沿いに植えられている数本のユズリハ(譲葉)/エゾユズリハ(蝦夷譲葉)が、それぞれに藍黒色の実を沢山つけていました。

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ユズリハ(譲葉) トウダイグサ科 ユズリハ属 Daphniphyllum macropodum

暖地の山地に生える常緑高木で、庭や公園などにも植えられている。新葉が開いてから、あとを譲るように古い葉が落ちることから「譲葉」の名がついたという。親が成長した子にあとを譲るのにたとえて、めでたい木とされ、古くから正月飾りに使われてきたとのこと。まばらに分枝して高さ4~10mになり、大きな葉痕が目立つ。葉は枝先に輪生状に集まって互生し、長さ15~20㎝の狭長楕円形で、先端は急に尖り、縁に鋸歯はなく革質。表面は深緑色で光沢があり、裏面は白っぽい。側脈は16~19対。葉柄は普通赤いが、緑色のものもある。 5~6月、前年枝の葉腋から長さ4~8㎝の総状花序(花穂)を出し、花弁も萼片もない小さな花を垂れ下がってつける。雌雄別株。雄花には雄しべが7~8個あり赤い葯が目立つ。雌しべは無い。雌花には退化した雄しべが7~8個あり、子房は卵形で、花柱は2深裂して反り返る(緑色であまり目立たない)。果実は核果で長さ8~10㎜ほどの球形~楕円形で、10~11月に藍黒色に熟す。樹皮と葉は駆虫剤に利用される。用途:庭木、公園樹。 分布:本州(福島県以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国(中部~西南部)。

エゾユズリハ(蝦夷譲葉) トウダイグサ科 ユズリハ属 Daphniphyllum macropodum var.humile

ユズリハの変種で、日本海側の山地に多く生える常緑低木。ヒナユズリハとも呼ばれる。多雪地帯の林の下に多く、高さ1~3mになる。枝はしなやかで、幹の下部からよく分枝する。野生のものは雪の重みで幹の下部が地を這うものが多い。葉は長さ10~15㎝の倒卵状長楕円形で、ユズリハよりやや小さくて薄く、側脈も8~10対と少ない。5~6月、前年枝の葉腋から総状花序を出し、花弁も萼片もない花をつける。雄株は赤い葯が目立つ。雌雄別株。果実は10~11月に藍黒色に熟す。用途:庭木、公園樹、正月飾り。分布:北海道、本州(山口県滑山まで)、南千島。

[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」ほかより]