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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市和賀町藤根のザゼンソウ(座禅草)/ダルマソウ(達磨草)

2009年03月21日 | Weblog








2006年3/23、北上市に用事があって出かけたので、
ザゼンソウ(座禅草)の大群落地がある
ことで有名な北上市和賀町藤根地区に寄ってみまし
た。
生憎の小雨模様でしたが、到着した頃には雨もほと
んど止んだので沢山のザゼンソウを写してきました。
朝方降った雪が残っていました。

自生地は、国道107号線から少し支線に入った
稲葉神社の近くにあり、ハンノキ林の中を小川が
流れている湿地帯でした。胡桃、柳、ニワトコ、
エゴノキ、山桑などもあるとのことですが、雪解け
水があふれて水浸しになるような場所で、地元の人
たちによって木製の遊歩道が整備されていました。




 3月18日には、藤根自治振興会、藤根雑草の会、
藤根公民館が共催して「ざぜん草まつり
が開かれたそうです。案内板には「~広く分布し、
東北一とも日本一とも言われている。」と書かれ
ていましたが、ザゼンソウの株も大きなものが多
く、まさにその通りと思われるザゼンソウの大群
落地でした。






ザゼンソウ(座禅草)/ダルマソウ(達磨草)
サトイモ科 ザゼンソウ属 Symplocarpus renifolius

北上市藤根地区のザゼンソウ(座禅草)

2009年03月21日 | Weblog
北上市藤根地区のザゼンソウ(座禅草)
 2007年3月17日




2007年3/13(火)付地元紙「岩手日日」に、平地では
珍しいザゼンソウの群生地がある北上市和賀町藤根地区
の「ざぜん草まつり(住民ふれあいまつり)」(藤根
自治振興会主催)が3/17(土)に開催されると記載され
ていたので、妻と2人で行ってきました。








「ざぜん草の里」は、主要地方道盛岡和賀線東側の
湿地帯にあるザゼンソウの群生地。ザゼンソウ群生
地を保護しながら見物人に楽しんでもらうために木道
(遊歩道)も整備されています。
「ざぜん草まつり」は、ざぜん草の里と稲葉神社周辺、
藤根地区交流センターを会場に、ザゼンソウをテーマ
とした講演会のほか、地元産品の直売や食堂開設など
の催しがにぎやかに繰り広げられました。







ザゼンソウ(座禅草)サトイモ科 ザゼンソウ属
 Symplocarpus renifolius(foetidus)
ミズバショウよりやや乾いた湿地、谷間の日陰地
などに自生する多年草。ときに点々と群落をつくる
が自生地は少ない。

花期は3~5月で、ミズバショウより少し早い。花
穂は暗紫褐色の仏炎苞にすっぽりと包まれている。
仏炎苞は長さ10~20cmでツクシを丸くしたような肉
穂花序をなし、小花が密生して咲く。花には悪臭が
ある。根出葉は柄の長い円心形で、花後も伸びて、
直径30~40cmに達する。分布:北海道、本州
座禅草
の名は、花の頃の姿が、色も形も達磨大師
が座禅を組む姿に似ているというのでつけられたも
のだという。別名:「達磨草(だるまそう)」。

発熱する植物・ザゼンソウ(座禅草)

2009年03月21日 | Weblog
発熱する植物・ザゼンソウ(座禅草)
 2007年3月17日








2007年3/17(土)、北上市和賀町藤根地区で
「ざぜん草まつり」(藤根自治振興会主催)が
「ざぜん草の里」と稲葉神社周辺、藤根地区交
流センターを会場に開催されました。
ザゼンソウ(座禅草)の群生地の散策をしてか
ら、午後1時から同センターで行われた、岩手大
学附属寒冷バイオシステム研究センター教授の
伊藤菊一(きくかず)氏による公演「発熱する
植物・ザゼンソウの不思議」を聞きました。

当日、受付で渡された「石井威望の世界新技術
レポートTECHNO CURRENT(テクノカレント)
2005/10/15 No.404 発熱遺伝子を持つ植物・
ザゼンソウ」には、この公演でお聞きしたことが
記載されていますので、一部転載します。
発熱する植物 一般に、植物の体温は外気温の変化
とともに変動するものと考えられているが、驚く
べきことに、ある種の植物には、自ら発熱し、そ
の体温を積極的に調節できるものが存在する。
例えば、我が国の寒冷地に自生し、早春に花を
咲かせるザゼンソウ(Symplocarpus foetidus)は
氷点下を含む外気温の変動にも関わらず、その体温
を20℃内外に維持できるサトイモ科の発熱植物であ
る。
このような発熱植物の最初の記述は、今からおよ
そ200年以上も前のフランスの博物学者ラマルク
(Jean-baptiste de Lamarck)によるヨーロッピア
ン・アルム・リリーに関する報告である。
その後、ヒトデカズラ、ザゼンソウ、ソテツ、ハス、
デッドホースといった発熱能力を有する植物が発見
され、「発熱植物」とでも呼ぶべき一群の植物の存
在が明らかになりつつある。
ザゼンソウの発熱現象
~生物進化の過程で獲得した巧妙な仕掛け・仕組み

ザゼンソウは、北米大陸東部および北東アジアに分
布するサトイモ科に属する多年生植物である。本植
物は湿地に群落を形成して自生し、その地上部には、
サトイモ科に特徴的な仏炎苞と肉穂花序と呼ばれる
器官を有している。
これまでに、サーモグラフィーによる温度解析から
本植物の肉穂花序が特異的に発熱していることが判明
している。ちなみに、ザゼンソウと同様、湿地に自生
し、早春に花を咲かせるミズバショウもサトイモ科に
属する植物であるが、ザゼンソウのような発熱現象は
観察されない。植物分類学においては、ミズバショウ
はザゼンソウに最も近縁の植物種であると位置づけら
れているが、その発熱能力に大きな差異があることは
非常に興味深い。
また、ザゼンソウはサトイモ科の植物に見られる”
雌雄異熱”と呼ばれる特徴を示す。これは、自家受粉
を避けるため、雌期と雄期が時期的に分けられている
ことを指すが、非常に興味深いことに、ザゼンソウの
肉穂花序における発熱は、雌期のみ観察され、その体
温は氷点下を含む外気温の変動にもかかわらずほぼ20
℃内外に維持されていることが明らかになっている。

また、マイナス15℃の寒冷環境で発熱しているザゼン
ソウの発熱量を他の生物と比べてみると、その発熱量は
、飛行中のハチの筋肉や、ハムスターの発熱組織(褐色
脂肪組織)と比較できる程である。

このようなザゼンソウの発熱の意義については、
(1)開花・受粉プロセスの低温障害からの回避、
(2)寒冷環境における肉穂花序の生育の促進、
(3)訪花昆虫を誘引するための揮発性物質の効
   果的拡散、
   等の仮説が提案されている。

これまで国内外で報告されている発熱植物の中で、
外気温が氷点下まで低下するような寒冷環境下で
積極的に発熱し、かつ、その体温を自立的に調節
できる恒温性を有する植物は、ザゼンソウ以外には
例がない。従って、本植物の発熱現象には、生物進
化の過程で獲得した温度制御システムに関する巧妙
な仕掛け・仕組みが含まれているはずである。
(以下省略)

ザゼンソウについて、さらに詳しいことが知りたい
方は、Googleなどの検索ソフトで「ザゼンソウの研
究」と入力して検索すれば、伊藤教授などの研究成
果がヒットするはずです。




 

一関・釣山公園のザゼンソウ(座禅草)/ダルマソウ(達磨草)

2009年03月21日 | Weblog
一関市釣山公園のザゼンソウ(座禅草)
 2008年4月2日






2008年4月2日(水)、一関市釣山公園の田村藩主
井戸の所に植えられている座禅草(ざぜんそう)
花を咲かせていました。






一関市釣山公園のザゼンソウ(座禅草)
/ダルマソウ(達磨草) 2006年3月21日


2006年3月21日(火)、一関市の釣山公園の「清庵
の池」の土手側に10株ほどのザゼンソウ(座禅草)
植えてあるので、そろそろ頭を出している頃だと思
って、訪れてみました。
まだ誰も探さなかったようで、木の枯れ葉などが
被さっていました。










ザゼンソウ(座禅草)/ダルマソウ(達磨草)サトイモ科 ザゼンソウ属
Symplocarpus renifolius
「ザゼンソウ(座禅草)」という和名は、ずんぐり
した花のころの姿を座禅を組んだ達磨大師に見立てて
ついたという。別名:ダルマソウ(達磨草)
 
ミズバショウ(水芭蕉)よりやや乾いた湿地、谷間
の日陰地などに自生し、ときに点々と群落を作るが自
生地は少ない。現在では栽培もされ、鉢花として市販
もされている。
ふつうミズバショウより早く咲きはじめる。花穂は
暗紫褐色の仏炎苞にすっぽりと包まれており、サトイ
モ科ミズバショウ属のミズバショウ(水芭蕉)の棒の
ような花穂を短くして丸くしたような花穂(肉穂花序)
に、細かい花を密につける。仏炎苞が緑色のものも見
られる。
 
花期は3~6月。仏炎苞は葉に先立って根元から1~2個
伸び出し、高さ10~20cm、直径15cmぐらいになる。
中に咲く花は悪臭が強い。根出葉は柄の長い円心形で、
花の後伸び、直径30~40cmに達する。
分布:北海道、本州

千厩野草会のアオザセンソウ(青座禅草)/アオダルマソウ(青達磨草)

2009年03月21日 | Weblog


3月22日の「一関・釣山公園のザゼンソウ(座禅草)
/ダルマソウ(達磨草)」にコメントしてくださった
「mt77」さんから、アオザゼンソウ(青座禅草)という
のもある」と教えていただきましたが、4/1(土)、
「千厩野草会の雪割草展」に出展されていたものを
見ることができました。
よく見ることができるザゼンソウ(座禅草)は、
仏炎苞が暗紫褐色なのに、このザゼンソウの仏炎苞
は黄緑色でした。



アオザゼンソウ(青座禅草)/アオダルマソウ(青達磨草)
サトイモ科 ザセンソウ属 Symplocarpus renifolius