おいらは信号機たち!
ザ・インド人の地元であっちこっちの交差点で立っている。
そしてちょいっと高いところから町の交通事情を見守っている。
そんなおいらには、何年か前にある助っ人が付けられた。
そいつの名は秒数カウンター君。
その名のとおり、とても便利な機能を備えている。
信号が赤になった後、青くなるまでの秒数を教えてくれる。
(ちなみに、明らかな緑色の信号をどうして 「青信号」 と呼ぶのかなぁ...)
で、信号が青くなったら、再び赤くなるまでの秒数も教えてくれる。
というおいらの味方、秒数カウンター君なのだ。
そいつが付けられたことによって、常にせかせかしているこの町のライダーたちの心に少し余裕が出てくると思った。
でも、それどころではなかった。ドライバーたちが見事に期待を裏切ってくれた。
おいらに付いたカウンター君の目的を台無しにしてくれた。
信号が赤のとき、青くなるのを待ちきれずにいる彼らが、何度もブレーキとアクセルを同時に踏む癖を直せずにいた。
さらにいやなことに、赤信号の最中、カウンター君が残り10秒を切るや否やズルズルズルと前に進みだすようになった。
そして残り5秒を切ると、あたかも青信号に変わっているかのごとくスピードに乗るようになった。
おいらもカウンター君ももちろんがっかりした。
中には、信号が赤であるため、完全に青くなるまで頑なに待とうとするドライバもたまに目の当たりにした。
そういう正義感の強い人が、後ろで待たされちゃったドライバによってクラクションや罵声を浴びせられるのも目撃した。
そのとき、周りにちゃんと停まってくれている人が他に誰もいなければ、その人の心細さも察するところだった。
場合には後ろからのプレッシャーに負けてその人も車をほんの少し前に進めることもあった。
そうせざるを得ないことに対する無念さがその人の顔ににじみ出る光景も何度となく見てきた。
おいらからすると、交通事情に関しては十分な無法地帯になっているように感じた。
最近、この町に車やバイクを運転する日本人も多くなった。
ザ・インド人のような生粋なインド人でさえ耐え難い状況下、平然とバイクを乗り回す日本人を見かけるようになった。
そういう日本人の忍耐強さには感心するしかなかった。
信号機があるからそれに従う!...
この町には、そういう単純な規則を守るゆとりがちっとも感じ取れずに今日まで立たされてきた。
雨にも負けず。風にも負けず。 雪にも夏の暑さにも負けぬ。
(まあ、この町に雪は降らないが...)
When in Rome, do as...方式で行くしかないのでしょうか。私も交通ルールが相当ひどいところに住んでいるので(怖くて運転出来ない)、お気持ちお察しします。あとは、排気ガスがいい加減、イヤになります。メゲズに頑張って下さい♪
かく言う私にも今ではすっかり逆3秒ルールが染み付いてしまい。
郷にいれば・・・、朱に交われば・・・ってやつだねぇ。
最近時々会うようで^^
世界は狭いね~
なんて勘の鋭いこと(笑)
そして、そんなルールが染み付いてもだめだめ。
って、インド人かっ?
あの適応能力はゴイス!
それに、本当に世界が狭いなあ。