師匠と飛び込みで入ったこじんまりしたスナックでの事。 若者3人なのだが、めずらしくみんなが演歌を歌い、実にうまいのだ。 お店のスタッフとは中国語ながらも、連れの人とは日本語で話しているもので、誰が見たって中国語がうまい日本人と思うのである。 むろん中国人独特の、飲んで大声、大騒ぎもない。
実は全員中国人だったのだ。 それも別々の会社。 共通点は日本での生活、仕事の経験があり、中国の日系企業で仕事をしている人の集まりだった。
私が推測するに、彼らには二つの悩みがある。 日本での仕事を知ってる人は中国人の仕事のやり方が嫌な人が多い。 自身が中国人だからこそ、それは強烈なようだ。 (ある意味我々と同様の感覚を持つ?) ねっちこい、いやらしいストレスが溜まるのだ。 ふたつ目は、日系企業における中国人の不満。 この3人がどうして一緒に日本人を相手とするスナックで飲んでいるのか。 何を想い日本の演歌を歌ったのか。 何となくその心情がわかるような気がする。
我々は中国語の歌、彼らは日本語の歌。 ならば、師匠は韓国の歌、ところが相手も朝鮮族? 韓国の歌。 何とまた・・・ あなたらはいったいどこの人? 小さなお店でみんなで楽しく盛り上がった。 お店のママも満足そうな笑顔。 こんな店を作りたかった・・ とでも思ったか。
彼らが先に帰り、その後ママもいろいろ話し出した。 実はこの方、中国人大嫌いだった。(むろん彼女は中国人) 日本人を相手とする店のスタッフは結構こんな人が多いのだ。 日本人にもいろいろいるだろうが、日本人を知ると中国人のマナーの悪さが目に付いて嫌でしょうがないらしい。 日本人としては嬉しい話なのだが、先ほどの若者3人のようないい中国人も、馬鹿な日本人もいるのも事実。 そんな一方的な・・・・ 私が弁護したくなるほど。
そうは言ってもお客だから・・・ いや断る。 西洋人も接客できないので断る。 これはきっぷが言いというの?
最近、日本人を相手とする店でも、中国人客が多くなった。 マナーのレベルを合わせてくれればいいのだが、独特の騒ぎ方は威圧的に感じ、なかなか慣れないもの。 かく言う私は? どうだろうか? 酔った時は知るか・・・
