Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

ピンク・フロイドにはまってます

2006-10-15 02:16:35 | 音楽
ベスト盤買ってもなんて地味な奴らだ・・・ってあんまり聴いてなかったピンク・フロイド、めちゃハマってます。幸いここまで来る間にアルバム3枚持ってました。聞き返すといいんだ、これが。

初めて聴いたのが、シド・バレット時代のアーノルド・レーンとかシー・エミリー・プレイが入ってるやつ。TVで見て気に入ったので買ったんだけど。続いて買った「原子心母」がいただけなかった。長いの何の。その後、ライブ・アット・ポンペイのDVDを買うも、地味さは変わらず。

これって良いんじゃないのか?って思い始めたのが去年のLIVE8での再結成映像。コンフォタブリー・ナムがやっぱ好きです。再結成も大変だと知ったのは最近。なんも考えずホヘ~っと見てましたわ。
それで先日のDVD「驚異」。あれにやられた。続けてロジャー・ウォーターズ組のライブDVDも見てみた。存在感がすごいとは聴いていたが、そのとおり。フロイドのメンバーはロジャー1人ながら、やはり音楽的核がやると違うなと思った。しかし、サポートメンバー(クラプトンに珍重されている若手。ドイルなんとか2世)の評判の悪さもそのとおりだった。ギターはやっぱりギルモアにはかなわない。俺は派手なフロイドが好きなんだろうか・・・。

ということで、炎、アニマルズの2作一気買いしてしまった。

ところでなんで地味だと思いつつ、何枚もCD買ったりDVD買ったりしたかというとやはり何か魅力があるからということだと思います。



向井秀徳アコースティック&エレクトリック at 札幌 SUSUKINO810

2006-10-15 00:22:47 | ZAZENBOYS
2006年10月11日、向井秀徳アコースティック&エレクトリックの札幌公演が、私の所属しているバンドのホームグラウンドとも呼べるSUSUKINO810で行われた。

いつも行き慣れている、しかもステージからしか見たことのないライブ会場で向井が出演する。といった特異な会場との関係なので、向井が出ることの現実感がない。

時間が遡るが、会場近辺に行ったら長蛇の列があった。やっぱあのRSRでの圧倒的パフォーマンスを見たら誰でも見に行きたくなるよな~と思った以上の向井人気を感じていると、その列の先はZEPP SAPPOROへ向かっていた。しかもミスチル!ライブハウスでやるんだったけどよりによってバッティングするとは。しかも道路挟んで10mくらいですよ(笑)。まぁ向井とミスチルってファン層かぶらんと思うけどね。

今回の整理番号は26番。過去最小の数字だ。会場に入ると椅子が用意されているのが見えた。この若い番号のお陰で椅子をゲットしたものの、ライブ前半でその意図がわかる。向井が気を回して用意したようだが、全然違う使い方を望んでいたらしい。結局椅子は後ろの人に回し、殆どが床に座ることに・・・。KETSUが痛かった。

アコースティックとエレクトリックセットが1部2部で分かれているのは事前に知っていたが、アコースティックの方が若干曲数が多いので、アコ1時間、エレ40分くらいと踏んでいたが、結局、アコ1時間30分、エレ1時間強とかなり盛りだくさんだったのだ。以前からサービス精神がすごいと思っていたが、今回彼一人となるともてなしがさらに過剰になり最高だ。
RSRは全てエレでやった。今回はエレだが、RSRの時ほどリズムマシーンを使わなかったと思う。

今回は前から2列、2mしか離れていない位置でしかもど真ん中で向井のパフォーマンスを見た。おそらく今までで最短距離。RSRのアコエレの方が近い感じがしたのはなぜだろう。確かKIMOCHIだったと思うが、ステージの前にある柵に足をかけ、床に座っている俺の、真上で、頭上で見つめられ、歌った。もう目の前ですよ。あまり緊張がなかったが、このときばかりは凍りついた。

曲目はナンバガの頃の曲が多いような気がした。おそらくそっちの方が弾き語りで歌える曲が多そうだからな。でもナンバガ時代のライブで聴いたことがあるのはDelayed Brainくらいじゃなかったかな。
そのDelayed Brainはなんと2回やった。ナンバガVerとZAZENver。同じ曲をどんな風にも変形できるからな~彼は。
ZAZENverはアンコールでやったが、呼ばれるままにちゃっかりステージに上がった。沖縄のZAZENライブでのステージになだれ込む客を想像したが結構統制がとれていたと思う。それほど上がらなかった。ソロだったからか。会場が狭いから?。
なんか向井の邪魔しちゃいけないよな、と思ってしまった。アンプの前に立っていたが、そのアンプをいじりに足下にやってくる向井・・・。なんかすごい世界だった。人のライブ終わってステージから降りるってどういうことだ?みたいな。

正味3時間のライブはゆったりしてじっくり聴けるものだった。がっつかなくても大丈夫、みたいなことを始めの方で言っていたが、そんな感じです。いつものZAZENではちょうど良い盛り具合だけど今回はちょっとお腹いっぱい。マニア向けと言えそう。向井が大好きな人にはたまらんでしょう。


思えば、1999年のRSRでナンバーガールを見て以来、メジャーセブンスを使った、テレキャスターを激しく弾けばディストーションを越えると思っていた俺の思想をやってみせてくれた、笑うぎりぎりのかっこよさに惹かれた。

リアルタイムで初めて出たシングルDestructionBabyを聴き、SAPPUKEIを名盤と信じてやまず、人知れずナンバガに狂った2000年。

2001年生まれ育った北海道を離れ、関東へ転勤することになった。知り合いが一人もおらず完全な孤独の中人知れず、初めて東京で見に行ったライブが日比谷野外大音楽堂における「騒やかな群像」。ビル群に挟まれたステージで夕暮れ時間に演奏されたU-REIは一生忘れられない。この頃の俺はまさに行方知れず、姿くらまし状態だった。日曜日の真っ昼間、新宿の人混みにも紛れていた。DVD「騒やかな演奏」で向井が確信犯であり、本物だと実感した。ナンバガの描く風景は東京そのものだ。

バンドとして強化していくナンバガを追いながら、2002年、地元札幌で解散ライブを行うことを知る。北の外れで果てる。格好良すぎる幕切れ。

翌年ZAZENBOYSが結成されるが、法衣を着たレッド・ツェッペリンのキャッチフレーズに心揺さぶらされる。しかし、ここで聴ける初アルバムはナンバガ的空気も孕んでいる。自問自答は新宿の風景だ。この年に札幌に戻ったが、自問自答を聴くといつも新宿へ通っていたときの風景を思い出す。

ZAZENのライブを初めて見たのは札幌である。ちっちゃいライブハウスなので間近で見れる。演奏中の間の取り方まで分かるので緊張感が伝わる。それがたまらない。
今年のRSRでは数万人の前でプレイをする。ZAZENのピークと感じた。ピークはまだこれからなのかも知れないが、これでピークでも文句はないと思った。
しかし翌日、数十人規模の客を前に、RSRの会場の奥の果てで行った向井アコエレが更にグッとくるライブであったことも確かだった。ZAZENとはまた違う雰囲気を味わせてくれた。初めて見たときから7年も経ったのだった。

その向井を目の前で3時間も堪能できる、思い切り贅沢な時間だった。なんとなくサーッと流れていったけれど。今回の自分的ベストはやはり自問自答でした。この曲は簡単に逃れられない。言葉一つ一つが真実だからだ。

今回の日記は長すぎてあんまり読みたくないよな・・・(笑)

曲目はこちら↓

アコースティック
1.Sentimental girl viorent joke
2.Sentimental girl 17 sexualy knowing
3.6本の狂ったハガネの振動
4.NEKO ODORI(アコエレオリジナル曲)
5.CITY(金子マリさんに提供した新曲 シティに生きる女、オレたちを描いた)
6.FUREAI(DADGADチューニングで作ったインストルメンタルの新曲)
7.Behind Blue Eyes (DADGADチューニングでTHE WHOの名曲にトライする)
8.転校生 (ナンバーガールの名曲だ)
9.Tuesday Girl(ナンバーガールの名曲や)
10.感覚的にNG(雨の日の曲 ZAZENでもやっている)
11.Telecaster Summer (夏のおもいでの曲)
12.守ってあげたい(ユーミン先輩の名曲)
13.自問自答

エレクトリック
○ラーメン物語
14.Crazy Days Crazy Feeling
15.Delayed Brain
16.KU~KI(中野駅前の風景を描いた曲)
17.ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象(記憶の中を探る曲)
18.混ざり込んでる俺の唄(アコエレオリジナル曲)
19.KIMOCHI
20.The Days Of NEKOMACHI
21.性的少女
22.Water Front
(encore)
23.Deleyed Brain


アコースティックの前半、機材トラブルと、マイクのセッティング・ミックスを巡り、エンジニアに注文。緊張か焦りか、苛ついていたように感じる。
ナンバガ時代の公式発表曲は6曲。17は狂って候のアコギ版と言えなくもない。ZAZENの公式発表曲は7曲。心なしかメロディアスな曲がやはり多い。
10.11はやはりZAZEN向けではなかったのだろうか。次のアルバムには入らないかな?。

このソロを更に充実させてアルバム製作をしたいと言っていた。ナンバガ時代もDVDで弾き語りをやってはいたがその頃と比べると充実度が上。相当腕前が上がって機が熟したと本人も感じたのだろう。期待。

ちなみにエレクトリック冒頭に20分にわたって語られたラーメン物語に出てきた名店、千寿に本日行って来た。かなりうまい。彩未に相当、狼スープに若干似ていた。しかしチャーシューがとろとろしているところと煮卵が始めから入っているところが違う。丁寧な作りで気に入った。

『ZAZENBOYS FANCLUB サッポロ』 をやります

2006-10-10 00:14:36 | ZAZENBOYS
向井秀徳アコースティックエレクトリック終演後に近くの居酒屋で打ち上げをやることにしました。
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ピンク・フロイド ~驚異

2006-10-09 01:52:06 | 音楽
先週購入した音楽アイテムはほとんどビートルズものでしたが、一緒に買ったピンク・フロイドのDVD「驚異」はその名の通り、驚異でした。

ピンク・フロイドの代表アルバム「狂気」全曲演奏が目玉なのだが、音響と光の洪水のようなステージがとてもバブリー。12年前のライブとは思えない。巨大ブタの風船や、飛行機が会場の後ろから飛んできて客席近くに衝突、爆発する演出。巨大ミラーボールが回る、などスケールがでかすぎて笑える。実際ライブをやる程赤字になるらしい(笑)。

ピンク・フロイドはアメリカ・イギリスではバカ売れアーティストだが、どうも地味な感じがしてこれまで避けていたが、霧の中から厳かに現れてくる城、みたいな雰囲気が気に入っている。エコーや自然音の使い方がとても良い。そのわりにステージがど派手だが。
本編が終わり、アンコールでコンフォタブリー・ナムの重厚なイントロがドォーンと始まるのがすごく笑える。確かこの曲は日本石油のCMソングだったと思う。スケールがでかい、石油だもんな。

キャッチーさで言えば、キング・クリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」の方が上だと思うが、ピンク・フロイドの上品さもまたよく思える歳になったのかも。

それにしても、デヴィッド・ギルモアはギターがうますぎる。クラプトンより好きかもしれない。

クラプトンといえば、札幌ドームのチケット届きました。アリーナゲット!。近頃あたりが良い。アリーナなら盛り上がりもよいだろうし。

ということで、明日はまるまる引っ越し準備。また1週間ほど日記更新なしです。。。



ビートルズの新作

2006-10-09 00:58:39 | ビートルズ
11月13日になんとビートルズの新作がリリースされるらしい
タイトルは「LOVE」。それを言っちゃうと目新しい作品はもう最後、ってことになりそうだ。
もうメンバーが2人しか残っていない時点で新作はもう望めないわけですが。
シルク・ド・ソレイユのサウンドトラックだそうです。

ビートルズの「新作」は90年代以降、幾度かリリースされた。厳密に言うとプロジェクトは93年の赤盤・青盤のCD化から始まったと言える。もっと言えば87年の全世界統一フォーマットによるCD化が原点か。この時にはシングルのみの曲を集めたパストマスターズVol1.2が編集されている。

まずは94年の「ライブアットBBC」。これは当時後期派だった俺にはあまり興味はなかったがかなり話題になり、売れた。
そして95年の未発表曲集「アンソロジー1~3」。
この目玉はなんと言っても2曲の新曲Free As A BirdとReal Loveだろう。ジョン・レノンのデモテープにポール、ジョージ、リンゴが補作し、音を重ねて作った作品。このとき初めてリアルタイムで「新作」を聴くことができた。音源の初解禁はアメリカでの特番ビートルズ・アンソロジー放送後。日本でもテレビでの初放送が初めて聴く機会になるわけだ。まずはFree As A Birdが解禁された。TVの前で固唾を飲んで待ったのを覚えている。もう10年以上前か。むちゃくちゃ重厚な曲だなぁと思った。歴史の重さ、存在のデカさの前には軽く聴けない曲である。
一方Real Loveは88年に公開されたジョンの伝記映画IMAGINEで既に発表されていたのでどんな曲か知っていた。しかし甘かった。別バージョンに伴奏が付いていて全然違う印象に変わっていたのだ。初めて聴いた時、イントロの時点でやられた!と思った。
両方ともビートルズの新曲としてふさわしかった。
ビートルズの新曲はこれにて終わりだった。その時点では残る3人がまだ膨大に残るジョンのテープに音を重ねるのも可能だったし、ポールとジョージによる共作が残る夢だった。
しかし、”Love” Me Doから始まりReal ”Love”で終わると、綺麗な形になってしまったためどんなことをしても蛇足になるのはわかっていた。今となってはジョージもいない

97年、ポールのFlaming Pieにリンゴが参加したのに続き、99年、「イエローサブマリン・ソングトラック」のリリース。なんとリミックス&リマスターだという。耳を疑った。
世界同一規格になった時点でオリジナル盤が聖域になったと思っていたからだ。宣伝文によると曲の印象もかなり変わっているらしい。しかし、アンソロジーを聴いて、なんで没テイク集の方が音が良いんだろう?(87年のCD化時点からマスタリング技術が向上したため)と常に思っていたため、意外とすんなり受け入れられた。つい最近録った音に聞こえたのは驚きであり発見。この作品は発明と呼べる。
ちなみにこの作品に続き、2000年から05年にかけてジョンの全CDもリミックス&リマスターされた。これも驚くほど現代に録られた音に近くなった。

続いて2000年、ベスト盤「1」発表。最新技術でリマスターすればやはりビートルズほど古くてもめちゃくちゃ良い音になった。

2003年、次なる作品はなぜかレット・イット・ビー(ネイキッド)。たくさんのテイクから良い部分を抜き出して編集し直し、ベストな作品を新たに作るというコンセプトは分かるが一体なぜレリピーを?。

しかし、今年、その方法論を全ての曲において実践したアルバムが作られる。しかも複数の曲から断片を抜き出し新たな曲に作り直すというのだ。恐るべし、ビートルズ。
しかもそれをやっているのが今年80才になるプロデューサー、ジョージ・マーティン(とその息子)なのだから更に恐ろしい。
もうなにをやってもビートルズと名の付く作品は全て買います、という俺だが、ここまで新しいものに作り変えてくれるのだから、もう黙ってワクワクして落ち着かない毎日を過ごすしかありません。

95年の新曲もジョージ・マーティンがやってもよかったんじゃないのか?(でもジョンのGrow Old With Meみたく変なオーケストラとか入れそうだからやっぱダメ)。