Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

絵になる男

2007-11-13 23:18:18 | DVD
ポール・マッカートニーの映像集、The McCartney Years(日本盤タイトルはポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005)を無事、発売日前日に購入できました!!。
残業が微妙にあり、帰りにCDショップに寄ろうと思ったところ閉店時間が過ぎてしまい、明日から出張、週末まで見れないかと思ったものの、24時まで開店している大型書籍・CDショップがあるので安心。今見ているところです。

WINGSPANを見て危惧したとおり、70年代の映像はやはり保存状態が悪かったのか、だいぶ痛んでますね。80年代後半に発売された、86年までのポールのソロキャリアを総括したビデオに収録されたプロモと見比べるとだいぶ劣化しているのがわかります。もっと早く作業を始めていれば、、、との感が。とはいえ、DTS/5.1サラウンドにミックスされたサウンドの素晴らしさ!。また、80年代以降の映像はまだ劣化が進んでおらず、それなりに修復されています。言うならば、編集スタジオでフィルムで見る映像、録音スタジオで聞く音声に近いのではないかと思います。

なんにしても、この分量で見るポール。これでも上澄みだと思いますが。満足なような満足でないような。収録時間375分だそうですよ。
ポールの絵になること…


俺的にメインはdisc2です。
付けられているタイトルが、「ベスト・オブ・ポール・マッカートニー 1983-2005」ですよ?。こんな日が誰が来ると思ったことか。都合の悪い時代は割とオミットする傾向にあるポールにして、これ。RHINOスタッフ、GOOD JOB!!。
このタイトルを見て、ターゲットは俺、と思ってしまったもんね。同じくターゲットは自分、と思いそうな人を俺は何人か知っている(笑)。
WINGSPAN発売時に、wingsと、中途半端にその後売れたヒット曲を入れて、84年までを総括したポールに不安を感じたのは俺だけではあるまい。それとも映像集ならOKと思ったか、ポール。
フィギュア・オブ・エイト、プリティ・リトル・ヘッドの別バージョン音源収録は快挙と言っていいと思う。
そうか、この時代のベスト盤を作るとしたらこうなるか。でもストラングル・ホールドは欲しかったな。

曲順もなかなか良い。ワンス・アポン・ア・ロング・アゴーも忘れられてないし。断崖絶壁でのギターソロが格好いい。この映像が発表された87年、盟友ジョージ・ハリスンも岸壁でザッパーンと波を浴びながらギターを弾くPVを作ってますね。意外とよく似た二人。

謎なのが、オフ・ザ・グラウンドの映像がちょっと劣化しているのと、回転数が早いこと。マスターテープの保管、悪くない?。ジョン・レノンのDVDは古いものでももっと画質が良かったような…

頻繁にオンエアされたような映像は画質がいいんだよなぁ。カミング・アップとか明日への誓いとか。
カミング・アップは画質がよすぎて合成の跡がくっきりと見える。それでもあの時代でこのクオリティはなかなかのものでは。結構力入ってますね。日本で逮捕・公演中止の後であのノリノリ具合というのもちょっとイラっとしないでもないですけども。

それにしても、Driving RainからのPVが一切入ってないのはなぜ!?。このアルバムを気に入ってない方(Flaming Pie好きに多いんだよな~)あんまり批判しないで下さいよ。また、このアルバムがなかったことになってしまうようなことになるかもしれないし…(ヘザー絡みかもしれないけどさ)。

それはともかくとして、RockShow映像もどうなんだこれ?タイトルが出た瞬間、演奏前のフラッシュたかれた瞬間に出てくるポールを見ようと、ビデオの一時停止を押して押して押しまくったのを思い出したけど、本編に入ると、確かに画質が良くなっているような感じはするんだけど、ある部分ではビデオテープの方が画質がいいところもあるような気が。。。やはりマスターテープの劣化か。WINGSPAN収録のJetの方がグレードアップした感じはあったんですけども。
あの、バングラデシュ・コンサートの変わり具合からするとそれほど感動するアップグレードぶりではなかったりする。すみません辛口で。フィルムのグレードの違いかもしれませんが。。。
回転数が通常に戻ったのは評価できると思います。また、あのRock Showの音源がリマスタリング(&サラウンドリミックス)されたという事実だけでも素敵だ。聞いたことのない音もクッキリ入っている。でもどうせならこの程度でお茶を濁さずに完全版を見たい(レディ・マドンナの前のMCにときめいた)。

グラストンベリーは最新のポールといったところで、04ツアー最終幕だけ会って気合いが入っていて演奏も意欲的。Band On The Runのベース、Let Me Roll Itの最後のギターソロも冴えている。


いいところ、悪いところそれぞれ書きましたが、悪いところと言っても気になるだけで悪いとは思ってません。
それよりも謎なのが、Band on the runのPV。なんでビートルズなの?(イエロー・サブマリン風だし、イエロー・サブマリンに参加した画家・ピーター・マックスが書いたと思われるイラストも登場。)。
あとMamuniaのPV、どう見てもあの主役(アニメ)はジョン・レノンでしょう。
本当に発表当時に制作されたプロモだとしたらお蔵入りになるのはわかるけどそもそもなんであんなのを作ったんだろうと思う。まだ見てないけどコメンタリーを見たらわかるのでしょうか。

まだまだ知らないことがたくさんだー!!。
これだけの分量なのに、全く全てを見た気にさせてくれないポール!素敵だ!!。
墓場まで一緒についていきます!!。

いずれにしても最高のクリスマスプレゼントです(まだ早いか!?)。




3 コメント

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Unknown (ニシモト)
2007-11-15 00:17:42
Disc2ターゲットの一人です!
というか、まだDisc2しか見ていません。これだけでご飯何杯でもいけます!
Filmの劣化は気づかなかったです…、デジタルリマスタリングでも修復できないものはできないんですね。
5.1chサウンドは、ちょっとしたカルチャーショックです。こんな音が入っていたのか!と新鮮な驚きの連続です。
映像で楽しめて、音だけでも楽しめて、コメント入りで楽しんで、再生順を変えて楽しんで、このPV集ただものではありませんね。
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Unknown (Paul)
2007-11-16 08:44:21
もう全部見られたのですネ~

アマゾンから届いたのですが、まだ未開封デス~

nさんのコメントを参考に週末じっくりみようかと思います。

ではでは、、!
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Unknown ()
2007-11-18 20:23:08
ほんとにタダモノではないDVDですね!。

最も驚愕したのが、クリエイティング・ケイオス・アット・アビイ・ロードでした。これはこのDVDのために制作されたのでしょうか??。
番組自体ではなく、その裏側をわざわざ収録するというのがマニア向けというか…。ブートでPV集やTV放送された映像を既に持っている人がターゲットなのでは?と勘ぐってしまいます。

一方で、disc3のアンプラグドも飛躍的に画質がアップしてるのでこちらも完全版を望みたいところです。
Mccartney Years2として、ライブ完全版ボックスを制作して欲しいです。

PVについて一部画質が悪いままのものがあります。ビートルズアンソロジーでの画質を体験した後では、70年代でこれ??と思ってしまいました。もっともアンソロジーは保存状態がよいものしか使ってないのかもしれませんが。。。

ワンダフル・クリスマスタイムももっといい素材がなかったのかな?と思います。
しかし、音をあそこまでアップグレードしてくれたのは賞賛ものです。SAY SAY SAYを5.1スピーカーで聞いたときのスネアの音と言ったら…何時間でも聞いていたい素晴らしさでした(ちょっと大げさですかね)。
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