Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

ビートルズ祭 THE BEATLES IN MONO到着

2009-09-10 20:27:27 | ビートルズ
昨日全世界同時発売のビートルズリマスター盤。朝から晩までニュースで取り上げられていました。また、先週末にはおそらく各CDに付いている付属映像そのままであろう番組もNHKで放送されました。明日の深夜、その完全版が放送されるので興味のある方は是非。

ということで、品薄と噂のザ・ビートルズ MONO BOXを確実に入手するために、通販で注文したところ今日届きました。さすが日本制作だからか、発売日前日の一昨日発送されました。
ステレオボックスの方はポイント3倍になるコインのあるタワレコで買うことに決めてます。一体何ポイント付くんだろうか、本来ならMONOBOXも合わせて買うと凄いポイントになるのんだけど、万が一ということがあっても困るので確実な方をとりました。
最近は不景気のせいで、プレス枚数が本当に少ない。うっかりしていると品が消えるのが以前よりも早い。

順序的にはマニアックな聴き方になってしまいましたが、これで良いのかも。俺はマニアだから。
それにしても音がとてもいい。
モノラル盤をCD化したものは、かつては目も当てられない代物だったが、ついに技術もここまで来たかと。アナログ盤が持つ立体感・メリハリあるサウンドが空気を伝わって出てくる感じを味わえます。

モノラルの良さは、ビーチ・ボーイズのものである程度知っていましたが、最高の技術を時間をかけて用いた今回のビートルズリマスタープロジェクトのものはまた、、、驚異的です。


デビューアルバム、プリーズ・プリーズ・ミーから聴いたものの、モノラルで聴かなきゃ意味が無い的なコメントがプロデューサー・ジョージ・マーティンから直々に出されたサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドを我慢できずに聴いてます。
これが正調サージェントペパーズなのか。確かに音が違うが長年ステレオCDを聞き慣れた耳にはちょっと違和感があるような気が。回転数が違う曲まである。でもこれ、20年ほど前にアナログ盤を持っている友達の家で聴いた、と思いだした。あれはモノラル盤だった。
ステレオ盤(従来店頭に置いていたステレオCD)に無い音まで入っている。ポールがライブで歌うサージェントペパー(リプライズ)の終わりのアドリブボーカルがモノラル盤には入っている。


とにかく、ステレオとは別個にミックスして、しかもモノラルの方が本流で枚数出るので気合い入れてミックスしていたと聴けばこちらを聴かないわけには行くまい。ステレオは手抜き、とまでは言わないけど少なくともメインの商品だったわけではないわけだから(とは言っても、87年から22年間はこちらの音が公式商品でした)。
聴いてみたら確かに別物でした。

ところで、俺はよほどの理由がない限り、ビートルズ関連の商品は日本盤を手にすることにしています。
帯や解説がないと寂しい、というのがメインの理由ですが、何でだろう、ものを手にした時にワクワクするんですよ。未だに初めてCD店でビートルズのCDを買った時のワクワク感を思い出します。

うちのCDの解説書には黄色いシミがたくさん付いている。ビートルズにハマって半年後、中2の冬休み、居間のこたつに入ってミカンを食べながら解説書を読み、毎日ビートルズばっかり聴いていたので。
バック・イン・ザ・USSR、なんて格好いいんだろうと。
その頃(80年代末)のバンドブームとパンクが死ぬほど嫌いだったな。エコーの効いた安い音と、オーオー!みたいなアホっぽい独唱コーラスを聴いてると殺意すら抱いた(笑)。ハモらないものはコーラスじゃない、と!。
ビートルズは暗いとか古いとかいう先入観が若者の間で横行する風潮があって、なんでこんなにカッコイイものを分かってくれないんだ、と鬱屈した感じと、俺は分かっているという優越感を同時に抱きながら過ごした思春期でした。嫌なガキだな。
あの時代に流行った日本のバンドものを聴くと懐かしい反面、屈折した何かも思い出してしまいます。

90年代に入って古いサウンドが持て囃されるようになり、やがてビートルズのベスト盤・赤盤青盤が話題になり、若い世代の間でちょっとしたブームになったような時期もあったと思います。白盤(ホワイトアルバム)を聴かずに何がファンだ!。と思ってましたけど(笑)。その頃には既に人にビートルズを奨めることを諦めていたのでどうでもよかった。
しばらくすると自然にビートルズのサウンドは日本のロック・ポップスの売れ筋に溶け込んでいった。普通に日常の耳にするようになってからビートルズをあまり聴かなくなり、ポール・マッカートニーのソロの方が面白く感じられるようになった。


初めてビートルズのCDを買ってから21年も経ち、何年もかけて揃えたCDも、今では一辺に手に入れられる歳になった。
思い起こすと暗い少年時代だったんだなぁ(笑)。