Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

私の発電・私と放電

2008-07-01 21:24:56 | 音楽
椎名林檎デビュー10周年作品、私と放電(CD)と、私の発電(DVD)が発売された。明日発売日だが今日から店頭に並んでいる。

今年転勤になって、今住んでいる街、思えばここで初めて椎名林檎の音楽を聴いた。9年前になる。そう思うと一回りした感をより感じる。

まずDVDから見た。
各PVの前には、各楽曲のジャケットをめくってCDをAppleのパソコンに挿入する手が映り、パカとか、カシャとか林檎自らによる効果音が聴ける(笑)。10周年に相応しいいい演出ですよ。ジャケット見るたびにこれうちにあるよ!、って思いますもん。

幸福論。懐かしい!。最初のPV集はVHSで買った。何度も見てはいたけど、久々に見るとやはり懐かしいね。最後の自転車をこぐ林檎はいつ見てもいいね。天才にも新人という時があったのだ。
続いて、歌舞伎町の女王。鬼子母神行ったなぁ。この時撮った写真をまだ現像してなかった。もう2年以上になる…近いうちに現像してみよう。
本能。初めのPV集は本能が出て間もない頃に発売になったんだっけか。ファーストインパクトを引きづりながらドップリはまってたな。これもいっとくか、みたいな最後の蹴りがいいよ

で、ギブスと罪と罰に行くわけだ。
これも懐かしいはずなんだけど、新鮮。というのは性的ヒーリングの2は持ってなかったのだった。勝訴の情報量が多すぎて、CD聴くので目いっぱいだったような気がする。あと、本能の大ブレイクはいいんだけど、楽曲のクオリティの高さよりもコスプレや巻き舌がクローズアップされているのが違和感もあったんだ。テレビじゃナース服でガラス割るシーンばっかり流れてたし。早くおわんないかな、このフィーバーぶり、って思ってた、正直言って。
ちなみに、本能は発売前にタワレコの試聴機で聴いた。ああいう感じで楽曲に出会えるのはいいなぁ。ジャケットすらなくて本能1曲しか入ってなかったと思う。無罪を毎日聴きまくってたので、そんな時に音だけで聴く新曲は感動的だった。これも発売が待ち遠しかった。初めてあの転調を聴いた時に鳥肌立ったのは忘れない。

で、ビデオの話に戻ると、2は寮の先輩が持ってて見せてもらった。依存症でヒトラーが爆破された時の俺の反応を見た先輩の誇らしげな顔は忘れられない。
やっぱ、罪と罰は格好いいな。これは好きだ。何度か書いたことあるけど、最高に格好いいアレンジだと思う。カルキのツアーで1曲目に出てきた時はビックリした。

やっつけ仕事。こっから以降はまた持ってるビデオだ。カルキでまた林檎熱に火がついた頃に発売されたPV集に入ってたから。
やっつけ仕事は当時のバンドが出てくる。師匠があのラインを弾いているのを見ると燃える。燃えてコピーしたね。ベース弾きたくなった。

飛んで、今回のDVDのための撮り下ろし、メロウ。
ずいぶん前の楽曲だが、今の林檎が全面的に出演している。
椎名林檎と「東京事変の椎名林檎」って違うなぁ、とこれを見て思った。これに出演しているのは、(便宜上)ソロの椎名林檎であった椎名林檎の今の姿だ(わかります?)。ここに映ってるのは東京事変をやってる椎名林檎でもサントラを斎藤ネコとやった椎名林檎でもないわけですよ。それが確認できるだけでもこのビデオを見る価値がある。

で、この曲を聴くと、昔ヘルプで参加していた札幌ポリティシャンを思い出す。練習でこの曲練習してたのだ。このベースラインを聴いて思いだした。
ヘルプとはいえ、メンバーになったくらいのエネルギーで弾いていた。楽しかったな。
その後、ベースが見つかって程なく解散してしまったが。そのベース・やまちゃんが去年CANNONBALLやるときに加入希望してくれたんだから世間は狭い。
札ポリの楓・かゑるは元気でいるかな?。


そして、シングルカップリング集、私と放電を聴いている。
聴いてて思った。これはただのシングルカップリング集ではない!。発表順に並べただけなのにちゃんと作品になっている。なのに新鮮!。
Σと東京の女の流れ。シングルと逆さになってるだけなのに、めちゃめちゃ格好良いです。17と君ノ瞳ニ恋シテルの流れ。声で終わり、声で始まる、この流れもいいですね。これもシングルと逆さになっただけなのに。
後者は2000年に組んだ林檎バンドでやってたのを思い出す。

で、1曲目すべりだいというのも大正解なのですよ。カップリングの中でも相当人気ある曲で、衝撃的な1曲目に相応しい。
それと、林檎さんはデビューシングルはすべりだいで行きたいと思っていたのだそう。そういう点でも1曲目にすべりだいを聴ける意味は大きい。
今はまだDisk1を聴いてる途中ですが、まとめて聴くとさらに良さがわかる。無罪・勝訴に並ぶ強力な楽曲を擁する、新しい作品の誕生と感ずる。
あと、歌の表現力が初めから完成されてますね。今とは少し違うんだけども。


デビューアルバムを聴いて衝撃を受けて、ライジングサンに出演でさらに気持ちが盛り上がったなぁ。ライジングサン、その夜の神々しさといったら…。あれから9年、カップリング集聴いて気持ちが盛り上がって、ライジングサンでまた林檎のライブを見れるなんて、幸せなことではないか。