京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2014-03-30 10:12:40 | 日記

3月30日日曜日。
増税前の駆け込み週末は大雨になりました。
桜のチラホラ咲きを眺めながら工房にたどり着きます。
「勘違いの京都時間」
京都はお花見絶好の季節に入る。ところがこの季節はお天気が最悪なのだ!勘違いしてしまう。

旧暦では明日が弥生三月の朔日。「雷乃発声」の候。雪起こしの雷がとどろく季節。
京都では花散らしの大雨が降ります。

写真はエルメスとクレドール。どちらも女性用モデル。
大雨の日に屋外では高級時計をつけて出かけないようにしたい。

このお花見の季節に水が入って修理に駆け込む人が増えます。
消費税は上る!時計は壊れる!踏んだりけったり、転んだりの仏滅三隣亡で機嫌の悪いお客様が増える週だ。気をつけて受け入れましょう。
お花見の雨にあってリューズから水が入り込むのだ!

写真のエルメスもそのような危機があった跡がある。かろうじて防水パッキンで防げていました。その周辺は錆びだらけで見た目と中身が大違い。

防水時計なのだと勘違いしている人が多いのも要因でしょう。
防水時計でもサビが付くと当然機能は弱くなる。
最悪ケース交換になって10万円超の負担がかかることが多いので月に一度ほどでいいので爪楊枝で裏ブタとケースのゴミを取るといい。
また、クオーツ時計は誤差が少なく正確なのでリューズに触れることは少ない。さび付いたリューズを引き出してリューズと本体のすきまのゴミを取り除いてください。

ひどいときにはリューズがさび付いて引き上げられなくなることもある。ブルガリ・ソロテンポ、エルメス・クリッパーのユーザーは特にご注意ください。タフに見えても生活防水なので水には弱い。勘違いユーザーが多いのです。

京都市内で旅行者がよく東西南北を勘違いしてとんでもない方向を歩いています。
北陸、山陰地方から来た人は川の流れで勘違いします。賀茂川は北から南へ流れる。地元では南から北へ流れているのです。
また旅行雑誌で山をランドマークにすることを勧めています。これも勘違いの要因だ。
白山、立山、大山などは地元では南に見える山なので京都に来ると迷子になることが多い。逆に私たちが北陸に旅行に行くととんでもない迷子になることがあるのは同じだ。
カシオのプロトレックの方位計が活躍する場面です。

また、地元の京都人を捕まえて道を聞くことで早く解決する。
教える事を生きがいに歩いているようなじいさんもいる。道を親切に教えてくれるところなどは長崎市内にそっくり。
岡崎の平安神宮付近ではヨボヨボおじいさんが外人にネイティブ英語でバスの乗り方を教えている場面を見つけた。見た目と勘違いしないようにしましょう。

ところが京都人を100%信用しない事です。
私の嫁さんなど方向音痴。
「えーっと、えーと、どこやったかいな~?」道聞かれパニックになってしまいます。

 それに地元の人はあまり観光地には出かけない。私もちなみに清水寺には4年ほど前に行ったきりです。それでイベントなど最新事情に疎いのだ!
お花見は近所の賀茂川、京都御所で充分堪能できるので最新情報は観光客が頼りになる。

小さな町並の京都は意外と体力を使う町です。
昼過ぎ、未の刻ほどの早い時刻に疲れ果てて座り込んでいる人を見かける。
2時間の一刻を目安に行動計画した方がいいと思う。

時間も旧暦の頭に切り替え「暮れ六つから明け六つ」まではお部屋に落ち着く事でしょう。
暮れ六つ前に宿にたどり着いて徘徊準備も楽しい。
元気な人は酉の刻から戌の刻まで夜更けの京都散策もいい。
私の場合、酉の刻から戌の刻は阪神・巨人戦の時間だが今日はデイゲーム!
残念ながら仕事です。

ぼちぼち仕事にかかるとしましょうかね~。
エルメスの裏ブタを良く勘違いしてさかさまに取り付ける時計屋さんがいます。
ラジオは消して「勘違い」に気をつけて一日頑張りましょう!








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