京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2014-03-22 09:16:42 | 日記

三月廿二日土曜日。
「お彼岸の京都時間」
「第1回怪談&演劇公演」のお知らせ。
3月30日日曜日。11.14,18時と三回公演。
会場は「掘北庵」(北大路新町から一筋西の通り。)たどり着くところからミステリーの始まりのようなチラシです。
京町家を改造した怪談にはぴったりと合うようなところらしい。

お彼岸恒例になりました。怖いお話の日。
昨夜は私の59回目の誕生日パーティ。
家庭でシャンパン、ワインで盛り上がりました。

お酒係りの私。主賓の私が一番の酒代の出費になる決まりなので毎年なんとなく詐欺にあったような気分だ。
家族の皆は当たり前のようにカポカポとグラスを空けていく。
お気に入りのプロシュートも全部喰われた!
60歳の大台に大手がかかっても貧乏から変わらず抜け出せないのも怖い話だ。

「春分の日」が誕生日。
 子供の頃育った離島では春になると「ハエ(南)の風」と言う突風が吹く。小さな漁船はひとたまりもなく暗い海に沈むので犠牲者は多い。

当時、父親が警察官だったので自宅は駐在所。離島の駐在署の前には広い海が広がっています。
のどかな島なので夜になるとずっと明かりを灯している交番は私の絶好の読書室でした。
深夜いつものようにラジオを聴きながら本を読んでいると戸をトントンと叩く音が聞こえる。チラッと人の影のようなものが見えた。
お年寄りのおばあちゃんなど事故の被害に遭っても恥ずかしがって名乗り出てこない。また近所のうわさになるのを嫌い夜に相談に来る事も多い。

そんな気分で何気なく戸を開けると外は暗い海だけで誰もいない。
足元に水の跡があるので長く立ち止っていたのか、かなり濡れていたので逃げて行ったのでしょう。こんな事もある。ふしぎと雨は降っていない。

 海を眺めたあと戸を閉める。
しばらくボーっとガラス越しに外を見ていると、突然真っ黒な男の顔が目の前に向かってきてぶつかると思った瞬間に消えた!

その後、もう一度見ても真っ黒な海が見えるだけで何事もなかったように終わった。
私も元の読書生活に戻る。
翌日、母親に何気なくその話をすると「そりゃ~帰って来らすとよ~!お彼岸たいね!」
何もなかったようなのんびりした声が返ってきた。

京都は歴史の街。「千年の都」の副産物も大量に残っています。
行きつけの銭湯ではフロに入っている子供の数がいつもより一人多い事があるそうです。
夕方になるとワーッと子供たちが小さな手に小銭を握りしめてやってくる。
番台で入ってきた数と風呂場にいる数が合わない事がある。
「座敷わらしのお客さんですにゃ。このお客さんがいてはると、この日は繁盛します。」
春になるとなぜか座敷わらしも元気になるそうだ。

京都で新しく大学生活を送る人の中には「水にあたる」人が多い。
水道の水は琵琶湖の水なので清流で育った人は苦手でしょう。逆に井戸水なら名水なので醍醐味です!そのギャップが大きい。
「こんなまずいコーヒー飲んだのは初めてや!」
水が問題なのに店に怒りをぶちまける人も多い。

さらに水あたりより怖い「気」にあたることもあります。
寺社仏閣など拝観する時には気をつけるが、何気なく路を歩いている時にもグラッと感じる時もあるのです。
対策として出来るだけ大きな路を利用する事でしょう。
また一人で悩まない事です。
学生時代に異常に安いアパートを見つけた友人がいた。入居後に新品の電気コタツから火が出た。ボヤ騒ぎが収まると今度は電気ポットから火が出た!
私が泊まった夜にも金縛りにあったなどなど続くので即座に私のアパートに転がり込んできた。
敷金礼金が高額な京都です。交渉は入居前にしましょう。
「お化けとか?おかしな人がいないですよね!」など確認することだ。

最近、東日本災害のおかげで幽霊の市民権が認められたようです。
お化けを頻繁に見る人は精神障害を疑われる事が多いのでそれだけで傷ついてしまいます。
大学生活の4年間学校に引きこもってしまうのはもったいないのでこのブログでも怖い話を書いてきました。

震災の後怖い話が多い。
夜、三陸海岸を走っていると突然、災害前のきれいな町並みが見える。
瓦礫を撤去した跡地で宴会のにぎやかな声がする。
電信柱の上のほうから「助けて!」と声が聞こえる。
東北に住む時計仲間の話は悲しい。

災害の被害を受けたみなさんのおかげでふしぎな出来事に市民権が認められたようです。
京都でも怖い話があります。
「石垣の間から手が助けてくれと言うようにひらひらと出ている。」
「あの石段では転げ落ちる人が多い!となぜか解る」
こんな思いをする人は自分を責めない様にしましょうね!

昔から時計の鐘の音は邪気を祓う!と言われています。
最近の掛時計は夜間の鳴り止め装置が付いていますので寂しくなりました。

子供の頃にお化けがすぐ隣に座っていてもしばらくじっと我慢しているといつか時計の鐘の音がなる。
時計の鐘がお化けを追い出してくれるのです。
その後「時間薬」の効果が安らかな眠りを保障してくれる。

怖い話は京都で聞くのが一番怖い!
清めの塩は必須アイテムなので忘れないようにお出かけください。

























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