相変わらずコタロはお花が大好きだ。夜久野高原では窓を開けると夏の香りが入って来ます。懐かしい香りです。余計な人工的なフレグランスは不用なのですが高原の「夏の香り」を作れるなら確実にヒットするでしょう。
あずきちゃん、朝から元気です。暑くならない朝のうちにお散歩する習慣が出来てしまいした。夏が苦手なシェルティにとっての夜久野高原は願ってもない最適な避暑地でしょう。
「ある夏の思い出」
高島炭坑にあるその時計店は暗い店の奥に座って入ってくる客をにらみつける。気温が三度ほど低くかんじる。客商売なのに「いらっしゃいませ」とも言わないで客をにらみつける。気の弱い人は必ず来たことを後悔します。目覚まし時計を落として針がぐらつくので親から怒られて仕方なく入って行く、その修理代200円は高価でした。今でも工房で目覚まし時計の針取付料金は200円、これ以上取れないトラウマがあります。
昭和の時計店はそんなレベルでも生きてこれた時代でした。時計油の臭いで息がつまりそう。今思うとなんと幸せな時代だったのでしょう❗近所のうどん屋さん一杯50円。その間大ナベにかき氷を入れてもらって急いで家に戻ります。時計屋の油の臭いが移りそうで余計慌てます。「電気時計なので今は臭くないよー。」東芝の静かな電気時計は臭くない活気的なものでした。
いつの間にか私は時計師に、苦手な時計油の臭いに慣れてしまって夏になるといきなりあの臭いを思い出します。時計はゼンマイ仕掛けから電気時計、クォーツ時計に変わると自然と時計屋から臭いも消えました。時計が臭い時代だった頃を思い出す人は少なくなりましたねー。明日は臭い時計の京都出張です。あずきちゃんはお留守番なので即効戻ります。